【日々是世界】
弔意から「無能」「殺人鬼」「魚の餌」…沈没事故で韓国非難強める「北の焦り」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140520/kor14052012000004-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140520/kor14052012000004-n2.htm
2014.5.20 12:00
旅客船「セウォル号」沈没をめぐり、北朝鮮が韓国の朴槿恵(パク・クネ)政権への非難をエスカレートさせている。そればかりか、オバマ米大統領に対しては「黒いサル」と罵倒し、米韓世論の激しい反発に遭った。度を超した“口撃”の裏には、対北連携を強める米韓に有効な対抗策がないことから来る焦りが透けてみえる。
「南朝鮮(韓国)に『自由』があるとすれば、セウォル号事故のようにうら若き学生さえ魚の餌になる自由だけだ」。ラヂオプレス(RP)によると、北朝鮮国営、朝鮮中央放送は13日、「重大報道」の中でこう伝えた。韓国国防省報道官が北朝鮮は「早くなくなるべきだ」と発言したことに対抗したものだ。
セウォル号沈没2日後の4月18日に朝鮮中央通信が事故について初めて報じたが、韓国の報道を引用した間接的非難にとどまっていた。同月23日には、「深い慰めの意を表する」と弔意も表明していた。
だが、事故対応をめぐり、朴政権を追及する世論が韓国で盛り上がりだすと、尻馬に乗るように非難のトーンを上げ始めた。朝鮮労働党機関紙、労働新聞は4月29日、「あらわになった(韓国当局の)無能さは各界の失望と怒りだけを呼び起こした」と論じた。朝鮮中央放送が今月1日に伝えた批判では「若い生徒ら無辜(むこ)の命が奪われても十分な謝罪もない朴槿恵に人民が『殺人鬼』と呪って『下野』を叫ぶのは当然だ」とまで述べた。
その中で「旅客船沈没で阿鼻(あび)叫喚となるのをものともせず、米国という主人を引き入れた」とし、朴大統領を「オバマの女性秘書」とこき下ろしている。4月25日にオバマ氏がソウルを訪れ、核実験など北朝鮮の挑発阻止での連携を確認した米韓首脳会談への牽制(けんせい)が目的なのは確かだろう。
オバマ氏については、朝鮮中央通信が今月2日、「アフリカの原生林に生息するサル顔そのものだ」と人種差別的表現を使って攻撃した。米国務省のハーフ副報道官が「最低だ。常軌を逸している」と不快感をあらわにするなど、米側が激しく反発すると、北朝鮮外務省は「南朝鮮に入り込んでわれわれを中傷したことへの当然の対応だ」と開き直った。
国民感情を逆なでする一連の非難に、韓国紙、中央日報(電子版)は14日、コラムで「北朝鮮ができることは、犠牲になった高校生を愚弄して政権打倒を扇動することだけか」と疑問を呈し、2人の娘がいるとされる金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が、親としての立場から、非難宣伝に「『動作、やめ』と叫ばなければならない」と強調した。
北朝鮮が4回目の核実験を繰り返し示唆しながら強行しないのは、韓国社会がセウォル号事故に揺れる中、実施に踏み切った場合の国際世論の反発が読み切れないためとの分析もある。正恩政権にとっては、海岸での砲撃訓練などを除き、口での非難宣伝しか米韓への示威手段がないのが実情であると同時に、北朝鮮が狙う世論扇動には逆効果でしかないことも確かなようだ。
4月29日に北朝鮮の祖国平和統一委員会の報道官が27日に米韓首脳会談における朴クネを「売春する遊女」などと痛烈に批判したことを香港メディア・大公網が報じましたが、朴クネ政権への非難をエスカレート。
「南朝鮮(韓国)に「自由」があるとすれば、セウォル号事故のようにうら若き学生さえ魚の餌になる自由だけだ」、「若い生徒ら無辜(むこ)の命が奪われても十分な謝罪もない朴槿恵に人民が「殺人鬼」と呪って「下野」を叫ぶのは当然だ」、「旅客船沈没で阿鼻(あび)叫喚となるのをものともせず、米国という主人を引き入れた」とし、朴クネを「オバマの女性秘書」とこき下ろしている。
オバマには「黒いサル」と罵倒しました。
北朝鮮の意図は何なんでしょう?
北朝鮮、朴槿恵大統領を「売春婦」「遊女」と痛烈批判―香港メディア
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/photonews/381076/
2014年04月30日
香港メディア・大公網は29日、北朝鮮の祖国平和統一委員会の報道官が27日に米韓首脳会談における朴槿恵大統領を「売春する遊女」などと痛烈に批判したことを報じた。
韓国政府・統一部の金義道(キム・ウィド)報道官は28日の記者会見で、今年2月に北朝鮮と「互いの中傷を停止」することで合意したにもかかわらず、北朝鮮側がこれを破り「わが国を低俗な言葉で貶めた」と語った。
朝鮮中央通信によると、北朝鮮の祖国平和統一委員会の報道官は27日、米韓首脳会談の内容を痛烈に批判するとともに「南北関係の改善は期待できない」とコメント。さらに「男相手に売春し、密かに人を傷つける、妖艶で邪悪な遊女」などといった言葉を用いて、朴大統領によるオバマ米大統領への態度を批判したことを伝えた。
統一部の金報道官は「北朝鮮政府は国民の生活改善そっちのけで核兵器開発に力を入れている。基本的な生活の保障を得られない同国民を支援すべく、われわれは相互利益の道を進むよう求めているが、北朝鮮は完全に無視している」とコメント。そのうえで北朝鮮に対して「現在の不条理な行動をやめ、和解の道を歩むべきだ」と呼びかけた。
(編集翻訳 城山俊樹)
参考
オバマ氏は「黒いサル」 北朝鮮が常軌逸した差別表現の論文 米は憤慨
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/396626795.html
ラベル:北朝鮮