むやみに削るのは危険!信用できない歯医者の特徴5個
http://www.news-postseven.com/archives/20130421_184206.html
2013.04.21 09:00
今や“コンビニの数より多い”ともいわれる歯科医院。特に都市部だと、歯科医院のわずか数軒先に別の歯科医院があったり、同じビルのなかに複数のクリニックが入っていたりするなんてことも珍しくありません。
こんなにも数が多いからこそ、歯科医院は実に玉石混交。つまり、歯科医選びを誤ると、とんでもないヤブ歯医者に当たって、あなたの歯にとっても財布にとっても“痛い”ことになりかねないのです。
そこで、歯科医院のコンサルティングを行っている株式会社デンタル・マーケティング代表の寳谷光教(ほうやみつのり)さんから、危ない歯科医院の見分けかたを教えていただきました。
今回はまず“治療”の観点から、ヤブ歯医者の特徴を5個お届けしたいと思います。
■1:すぐ削りたがる、抜きたがる
虫歯の治療といえば、歯を削ったり抜いたりすること……というイメージがありませんか? 実は、歯を削ったり抜いたりすることは、患者にとってよい治療とは限りません。むやみに削ったり抜いたりすることで噛み合わせが悪くなり、かえって虫歯ができやすくなるおそれもあるのです。
もちろん、歯の状態によっては本当に削ったり抜いたりが必要なこともあります。ただ、口のなかをちょっと見ただけで「じゃあ、削りましょうね」「これはもう抜くしかありません」と治療方針を決定してしまう歯医者は、あまり腕がいいとはいえません。
■2:新しい技術をとりいれていない
虫歯が気になるけれど、あの「チュイーン!」が怖くて、どうしても歯科医院に行く気になれないという人は多いと思います。
でも、「虫歯治療は痛くて当たり前」というのは、かなり古い考え。今は、虫歯菌の殺菌やレーザー治療など、なるべく痛みが少なくて済む技術がどんどん開発されています。
どうせ治療するなら、従来型の“とにかく削る、抜く”という治療メニューしか用意していない歯科医院よりも、新しい技術をとりいれている歯科医院のほうがオススメです。
■3:インプラント治療ばかり勧めてくる
歯科医院での新しい技術といえば、“インプラント”というものを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
インプラントとは、一言で説明すると、“歯の抜けた部分に人工の歯を埋め込む”という技術です。いわゆる“入れ歯”は歯茎のうえに乗せるものですが、インプラントは根元から埋め込むので、“自然の歯に近い”というのが売り文句です。
最近はこのインプラント治療に積極的に取り組んでいる歯科医院もありますが、眼科でいうところの“レーシック”と同様、それなりのリスクもありますし、お金もかかります。
ですから、リスクについての十分な説明もないまま、やたらインプラント治療を勧めてくる歯医者にはちょっと要注意です。
■4:場当たり的な治療で“予防”に目が向いていない
“ただ悪いところを治療して終わり”というのは場当たり的な発想です。治療によって一時的に痛みがなくなっても、またすぐに口内トラブルが発生して歯科医院に駆け込む羽目になりかねません。
ただ治療を行うだけでなく、生活習慣や噛み合わせなどの観点から、予防についてのアドバイスをしてくれる歯医者なら、本当に患者の歯の健康を考えてくれていると評価していいでしょう。
■5:治療前後のカウンセリングが不足している
歯科に限らず医療全般において、今や“インフォームド・コンセント”は不可欠です。治療方針についてろくに説明もしない歯医者は信用できません。
まともな歯医者であれば、患者さんに鏡や写真で歯の状態を見せながら、どのような治療が必要なのかきちんと説明します。
また、上の“場当たり的な治療で予防に目が向いていない”という項目とも関係しますが、ただ治療するだけでなく、再発防止に向けた指導をしてくれる歯医者であれば、より信頼できるといえるでしょう。
以上、危ない歯医者の特徴5個をお届けしましたがいかがでしたか? もし、あなたのかかりつけの歯医者に当てはまってしまうなら、この機会によりよい治療サービスを提供してくれるクリニックを探してみてもいいかもしれませんね!
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【取材協力】
※ 寶谷光教(ほうやみつのり)・・・株式会社デンタル・マーケティング代表取締役。メーカー勤務を経て、01年に船井総合研究所にて経営コンサルティングに従事。歯科医院専門にコンサルティングを実施し、クライアント数は延べ1500医院超。多数の成功事例を創ってきた歯科医院経営のスペシャリストとして知られている。歯科医療の新しい価値を創造し、健康・幸せに貢献することがミッションである。主なメニューは歯科経営コンサルティング、ホームページ作成、スタッフ教育研修、他。すぐ削りたがる、抜きたがる、新しい技術を取り入れていない、インプラント治療ばかり勧めて来る、場当たり的な治療で予防に目が向いていない、治療前後のカウンセリングが不足している歯医者は注意が必要です。
神経を抜いたら、死んだ歯になることは、よく知られています。
私のかかりつけの歯医者は、「神経を抜くと死んだ歯になるので、神経を抜かずに治療します。」とか、「半年に1回は歯石を取りに来てください。」とアフターケアがしっかりしています。
歯医者だけは、古い考えの歯科医は、やめた方が良いです。
虫歯の治療で抜いた歯の神経(歯髄)を、親知らずから取り出した細胞を移植して再生する世界初の臨床研究を国立長寿医療研究センター(愛知県)の中島美砂子部長らが今月内にも始めるとニュースになっていました。
神経を抜かずとも、親知らずから取り出した細胞を移植して再生する技術がそのうちに、やって来ます。
歯を大切にしましょう。虫歯治療で抜いた神経再生、世界初の臨床研究へ
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20130420-OYT1T00337.htm
虫歯の治療で抜いた歯の神経(歯髄)を、親知らずから取り出した細胞を移植して再生する世界初の臨床研究を国立長寿医療研究センター(愛知県)の中島美砂子部長らが今月内にも始める。
細菌による虫歯再発や化膿(かのう)を防ぎ、歯の寿命を長くできると期待される。
症状の重い虫歯の治療では、歯の中央部分に位置する歯髄をくりぬき、空間を金属などで補強する。周囲はセメントで固めるが、すき間から細菌が入り、虫歯が再発したり、歯の根もとが化膿したりすることも多い。抜歯に至る場合もある。
臨床研究では、患者5人の、親知らずなど不要な歯から、歯髄の再生を促す細胞を採って培養。培養した細胞を、とどまらせる役割のたんぱく質とともに、歯髄の抜けた空間に注入する。犬の実験では2か月後に歯髄が回復。臨床研究では、同様の効果があるか、安全性と有効性を確認する。
(2013年4月20日10時15分 読売新聞)
posted by hazuki at 10:46|
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