2023年04月21日

[健康保険法改正案] 4月19日、健康保険法などの改正案 参院本会議で審議入り 後期高齢者医療制度「保険料上限額引き上げ」

[健康保険法改正案] 4月19日、健康保険法などの改正案 参院本会議で審議入り 後期高齢者医療制度「保険料上限額引き上げ」

健康保険法などの改正案 参院で審議始まる
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230419/k10014042891000.html


2023年4月19日のNHKニュースより転載

後期高齢者医療制度の保険料の上限額を引き上げることを盛り込んだ健康保険法などの改正案は、19日から参議院で審議が始まりました。岸田総理大臣は「すべての世代が能力に応じて社会保障制度を支え合う仕組みの構築は重要だ」と述べ早期成立に理解を求めました。

健康保険法などの改正案は、出産育児一時金の財源を、75歳以上の人が加入する後期高齢者医療制度からも捻出するため、保険料の上限額を段階的に引き上げるためのもので、先週、衆議院を通過し19日から参議院で審議が始まりました。

参議院本会議で、岸田総理大臣は新たな仕組みの導入について「本格的な少子高齢化、人口減少時代を迎える中で、すべての世代が能力に応じて、社会保障制度を支え合う仕組みを構築することは重要だ」と述べ改正案の早期成立に理解を求めました。

改正案が成立すれば、厚生労働省は後期高齢者医療制度の保険料の上限を、いまの66万円から、2024年度には73万円、2025年度には80万円に引き上げる方針で、2年間で加入者全体のおよそ4割の保険料が増える見通しだとしています。



参議院インターネット審議中継
https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

2023年4月19日
本会議
約2時間27分

会議の経過
〇議事経過 今十九日の本会議の議事経過は、次のとおりである。
 開会 午前十時一分
 全世代対応型の持続可能な社会保障制度を構築するための健康保険法
 等の一部を改正する法律案(趣旨説明)
  右は、日程に追加し、加藤厚生労働大臣から趣旨説明があった後、
  こやり隆史君、高木真理君、窪田哲也君、東徹君、芳賀道也君、
  倉林明子君がそれぞれ質疑をした。
 日程第 一 地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図
       るための関係法律の整備に関する法律案(内閣提出)
  右の議案は、地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員
  長から委員会審査の経過及び結果の報告があった後、可決された。
 散会 午後零時二十一分

発言者一覧

尾辻秀久(参議院議長)
加藤勝信(厚生労働大臣)
こやり隆史(自由民主党)
高木真理(立憲民主・社民)
窪田哲也(公明党)
東徹(日本維新の会)
芳賀道也(国民民主党・新緑風会)
倉林明子(日本共産党)
鶴保庸介(地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員長)


加藤勝信・健康保険法改正案・趣旨説明・参院本会議.PNG
全世代対応型の持続可能な社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律案の趣旨説明を行う加藤勝信厚生労働大臣


【参院本会議】全世代型社会保障法案について高木まり参院議員が質問
https://cdp-japan.jp/news/20230419_5901


2023年4月19日の立憲民主党HPより転載

 参院本会議で4月19日、政府提出の「全世代対応型の持続可能な社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律案」についての代表質問が行われ、立憲民主党から高木まり参院議員が登壇しました。

 高木議員は、「全世代対応型の持続可能な社会保障制度を構築するため」という法案の名称について、「大変立派な名前です。11本もの束ね法案で、かなり異なる内容をまとめるために、大風呂敷を広げないと収まらなかったのかもしれません。しかし中身は、これらの改正を行っても、決して全世代に持続可能な社会保障制度を保障できるような内容ではありません。現役世代の負担を増やさぬよう後期高齢者に負担を求めるもの、被用者保険間での負担の調整、ピントのずれた「かかりつけ医機能」の創設、どれも決して『安心の社会保障』を感じさせる規模の改革ではありません」と指摘し、岸田総理の見解を問いました。

 岸田総理は、「医療保険制度と医療過誤提供体制を総合的、一体的に改正する必要があることから、一体での審議をお願いした」と述べました。

 高木議員は以下について質問しました。
1.天下り問題
2.本法案の名称について
3.出産育児一時金の引き上げについて
4.出産費用の保険適用について
5.財源を後期高齢者医療広域連合から徴収するとする点について
6.後期高齢者一人当たりの保険料と現役世代一人当たりの後期高齢者支援金の伸び率を同じとする改正点について
7.今回被用者保険において、前期財政調整における報酬調整の導入を「報酬水準に応じた調整」とするとした点について
8.「かかりつけ医機能」の法定化について
9.医師・看護師等、医療従事者の養成増の必要性について
10.社会保障制度の抜本改革の必要性について
11.少子化に対応するための財源について
12.防衛費増と社会保障制度等とのバランス


高木真理・健康保険法改正案・質疑・参院本会議.PNG
立憲民主党の高木真理氏

岸田文雄・健康保険法改正案・答弁・参院本会議.PNG
全世代対応型の持続可能な社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律案の答弁を行う岸田文雄首相



4月19日、参院本会議。
全世代対応型の持続可能な社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律案(健康保険法改正案)を議題とした。
加藤勝信厚生労働大臣より趣旨説明を聴取した。

代表質問を行った。

自民党のこやり隆史氏、立憲民主党の高木真理氏、公明党の窪田哲也氏、日本維新の会の東徹氏、国民民主党の芳賀道也氏、共産党の倉林明子氏が、岸田文雄内閣総理大臣及び加藤勝信厚生労働大臣に対し、それぞれ質疑を行った。

立憲民主党の高木真理氏

高木真理氏は、「全世代対応型の持続可能な社会保障制度を構築するため」という法案の名称について、「大変立派な名前です。11本もの束ね法案で、かなり異なる内容をまとめるために、大風呂敷を広げないと収まらなかったのかもしれません。しかし中身は、これらの改正を行っても、決して全世代に持続可能な社会保障制度を保障できるような内容ではありません。現役世代の負担を増やさぬよう後期高齢者に負担を求めるもの、被用者保険間での負担の調整、ピントのずれた「かかりつけ医機能」の創設、どれも決して『安心の社会保障』を感じさせる規模の改革ではありません」と指摘し、岸田総理の見解を問うた。

全世代対応型の持続可能な社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律案
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g21109016.htm

法律案です。




参考

[健康保険法改正案] 4月13日、後期高齢者医療制度「保険料上限額引き上げ」 改正案 衆院通過 立憲、維新、共産党、有志の会、れいわ新選組は反対
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/499006000.html

[健康保険法改正案] 3月16日、後期高齢者保険料上限引き上げ 健康保険法改正案が衆院本会議で審議入り
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/498614788.html

[健康保険法改正案] 2月10日、出産育児一時金の財源 75歳以上の後期高齢者も負担へ 閣議決定
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/498136886.html




関連

[健康保険法改正案] 出産一時金50万円に増額、財源は75歳以上の負担増で確保
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/498042519.html

「出産育児一時金」大幅増額の財源 75歳以上も負担 検討へ(NHKニュース2022年9月29日)
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/491992012.html
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posted by hazuki at 16:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 法律・法案 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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