日米「2プラス2」“反撃能力”の効果的な運用に向け協力で一致
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230112/k10013947291000.html
2023年1月12日のNHKニュースより転載
日米の外務・防衛の閣僚協議、いわゆる「2プラス2」が行われ、日本政府が保有を決めた「反撃能力」の効果的な運用に向けて協力を深めることで一致しました。また、アメリカの防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条について宇宙空間での攻撃も適用の対象になり得ることを確認しました。
日米両国の「2プラス2」は、日本から林外務大臣と浜田防衛大臣、アメリカからブリンケン国務長官とオースティン国防長官が参加し、日本時間の午前4時すぎからワシントンで2時間あまり行われました。
この中で4人の閣僚は、両国がそれぞれ国家安全保障戦略などをまとめたことを踏まえ、地域情勢などをめぐって意見を交わしました。
このうち中国について、これまでにない最大の戦略的挑戦であり、みずからの利益のために国際秩序を作り変えようとする外交政策は、日米同盟や国際社会にとっての深刻な懸念だという認識を共有しました。
その上で、東シナ海での一方的な現状変更の試みに強く反対することで一致したほか、台湾海峡の平和と安定の維持の重要性を確認しました。
一方で、中国との間で安全保障面を含む意思疎通を強化していく方針を維持することも確認しました。
またロシアによるウクライナへの侵攻が国際秩序の根幹を揺るがすものだという認識を改めて共有し、ウクライナへの強力な支援を継続していくことで一致したほか、北朝鮮による前例のない数の弾道ミサイル発射を非難し、両国で緊密に連携して対応していく方針を確認しました。
そして厳しさを増す安全保障環境を踏まえ、日本側が新たな戦略のもとで防衛予算の増額を通じて「反撃能力」を含めた防衛力を抜本的に強化する方針を説明し、アメリカ側は強く支持しました。
その上で「反撃能力」の効果的な運用に向けて協力を深めることで一致しました。
さらに、アメリカの核戦力と通常戦力の抑止力によって日本を守る「拡大抑止」の重要性を再確認し、両国で実質的な議論を深めていくことで一致しました。
このほか、宇宙領域の安全保障をめぐって、宇宙空間での攻撃が同盟の安全に対する明確な挑戦だとして、一定の場合にはアメリカの防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用の対象になりうることを新たに確認しました。
さらに、日本の南西諸島の防衛を含めて、日米同盟の態勢を最適化するため在日アメリカ軍の再編計画の一部を見直し、沖縄にある第12海兵連隊を2025年までに離島を拠点に機動的に対応する新たな部隊「第12海兵沿岸連隊」に改編する方針も確認しました。
日米2+2・ワシントン
「葉月のタブー 日々の備忘録 別館」https://hazukinoblog02.seesaa.net/ にて扱った記事です。
画像は別館より。
画像をアップロード出来る容量が321MBしかないので、「葉月のタブー 日々の備忘録」で無駄に画像をアップロードしないようにします。
これからも国会の記事を書きたいと思っています。
容量不足は厳しいです。
日米の外務・防衛の閣僚協議、いわゆる「2プラス2」が行われ、日本政府が保有を決めた「反撃能力」の効果的な運用に向けて協力を深めることで一致した。
また、アメリカの防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条について宇宙空間での攻撃も適用の対象になり得ることを確認した。
日米両国の「2プラス2」は、日本から林外務大臣と浜田防衛大臣、アメリカからブリンケン国務長官とオースティン国防長官が参加し、日本時間の1月12日、午前4時過ぎ(米国時間:11日14時00分)からワシントンで2時間あまり行われた。
日米安全保障協議委員会(日米「2+2」)(概要)(外務省)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/na/fa/page4_005748.html
「 1月12日4時00分(米国時間:11日14時00分)から、米国ワシントンD.C.において、約2時間30分、日米安全保障協議委員会(日米「2+2」)が開催され、日本側からは、林芳正外務大臣及び浜田靖一防衛大臣が、米側からは、アントニー・ブリンケン国務長官及びロイド・オースティン国防長官がそれぞれ出席したところ、概要以下のとおり(また、今回の会合後、共同発表(仮訳(PDF) https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100444893.pdf /英文(PDF) https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100444894.pdf )が発出された。)。
1 総論
(1)冒頭、米側から、両大臣の訪米を心から歓迎する、今般、日米「2+2」を日米両国の戦略文書発表直後という時宜を得た形で約2年ぶりに対面で開催することができたのは大変喜ばしい、安全保障環境が一層厳しさを増す中で、日米同盟の重要性はかつてないほど高まっており、自由で開かれたインド太平洋を実現するため、米国のインド太平洋地域への揺るぎないコミットメントを示していきたい旨発言があった。日本側から、双方の戦略文書を踏まえ、安全保障環境についての両国の認識をすり合わせつつ、日米同盟の更なる深化について議論する絶好の機会である、日米同盟を絶えず強化することに完全にコミットしており、両長官と緊密に連携していくことを心から楽しみにしている、戦略は策定して終わるものではなく、今後、日米が連携してそれぞれの戦略を速やかに実行していくことが重要である旨発言した。
(2)日米双方は、それぞれの国家安全保障戦略及び国家防衛戦略の公表を歓迎し、両者のビジョン、優先事項及び目標がかつてないほど整合していることを確認した。
(3)日本側から、相当増額した防衛予算の下で、新たな能力の獲得や継戦能力の増強等を早期に行い、防衛力を強化していく旨発言した。これに対して米側から、同盟の抑止力・対処力を強化する重要な取組であり、強く支持する旨発言があった。
(4)米側は、核を含むあらゆる種類の米国の能力を用いた日米安全保障条約の下での日本の防衛に対する揺るぎないコミットメントを再確認するとともに、日米安全保障条約第5条が尖閣諸島に適用されることを改めて確認した。
(省略)」
参考リンク
日米安全保障協議委員会(日米「2+2」)(概要)(外務省)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/na/fa/page4_005748.html
【関連する記事】
- 政府 ChatGPTなど有効活用に向け新たに検討チーム設置へ(NHKニュース20..
- [新しい資本主義実現会議] 4月12日、「失業給付金」の迅速な至急検討へ 転職な..
- “オファー型”ODA導入へ 政府が8年ぶりに大綱改定へ(TBSニュース2023年..
- [衆院地域・こども・デジタル特別委員会] 4月11日、子どもの自殺対策強化へ こ..
- [日ヨルダン首脳会談] 4月11日、中東緊張緩和へ自制必要
- 日ヨルダン、中東安定化へ連携 中国の動向も協議へ(共同通信2023年4月10日)..
- 「ChatGPT」“懸念解消なら国会答弁など活用検討” 西村経産相(NHKニュー..
- 4月5日、同志国に防衛装備品提供の枠組み 名称「OSA」 実施方針決定へ
- [こども未来戦略会議] 4月7日、「こども未来戦略会議」初開催 具体策や財源の議..
- [経済財政諮問会議] 3月30日、首相「新しい資本主義」G7サミットで国際的連携..
- 松本総務相 デジタル・技術相会合で「ChatGPT」などAI議題に(NHKニュー..
- 入管施設で死亡した女性の映像「原告側が勝手に編集」齋藤法相(NHKニュース202..
- [新しい資本主義実現会議] 3月29日、首相「新しい資本主義」推進 企業の不採算..
- 日本メーカーもEV税制優遇対象に 重要鉱物サプライチェーン強化の日米協定に署名へ..
- [令和五年度一般会計予算][令和五年度特別会計予算][令和五年度政府関係機関予算..
- [WBC2023] 3月23日、岸田総理大臣を表敬訪問 侍ジャパンが優勝報告
- WBC優勝 世界一の侍ジャパンチームが23日官邸で優勝報告 松野官房長官「感謝の..
- [日ウクライナ首脳会談] 3月21日、岸田首相 5億ドル追加支援など表明
- 3月20日、岸田総理「自由で開かれたインド太平洋」新プランを発表 ODA拡充など..
- [日印首相会談] 3月20日、法の支配に基づく国際秩序堅持を確認 G7に招待も