2022年12月17日

[デジタル田園都市国家構想実現会議] 12月16日、「デジタル田園都市国家構想」自治体数 5年後に2倍以上目指す

[デジタル田園都市国家構想実現会議] 12月16日、「デジタル田園都市国家構想」自治体数 5年後に2倍以上目指す

「デジタル田園都市国家構想」自治体数 5年後に2倍以上目指す
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221216/k10013924991000.html


2022年12月16日のNHKニュースより転載

岸田総理大臣が掲げる「デジタル田園都市国家構想」の実現に向けた初めての総合戦略が固まりました。まちのデジタル化に取り組む自治体を、5年後に今の倍以上の1500に増やすことを目指し、通信基盤の整備などを進めるとしています。

総合戦略は16日午前、岸田総理大臣も出席して開かれた政府の会合で示され、大筋で了承されました。

総合戦略では行政窓口のオンライン化や農業や物流の自動化、公共交通サービスでの自動運転の導入など、まちのデジタル化に取り組む自治体を、5年後の2027年度に、今の倍以上の1500に増やすことなどを目標に掲げています。

また5年後に、東京圏から地方への移住者を年間1万人に、地方での起業を年間1000件程度に増やすとしています。

そして目標の実現に向けて、国では既存の交付金に加え、通信基盤の整備促進やデジタル人材の育成などにより、自治体を後押ししていくとしています。

岸田総理大臣は「交付金の活用などを通じて優良事例を横展開し、デジタル実装を着実に進める。政府一丸となって取り組みを進めてもらいたい」と述べ、戦略の具体化を進めるよう閣僚に指示しました。

政府は、この総合戦略を来週、閣議決定することにしています。

小池知事「一極集中の是正 効果は薄い」

岸田総理大臣が掲げる「デジタル田園都市国家構想」の初めての総合戦略で、東京圏から地方への移住者を年間1万人に増やすなどとしていることについて、東京都の小池知事は「一極集中の是正を国内のパイだけで考えるのは間違いで、効果は薄い」と述べました。

16日、岸田総理大臣が掲げる「デジタル田園都市国家構想」の実現に向けた初めての総合戦略が、政府の会合で大筋で了承されました。

この中では5年後に、
▽まちのデジタル化に取り組む自治体を、今の倍以上の1500に増やすことを目指すとともに、
▽東京圏から地方への移住者を年間1万人に増やすなどとしています。

これについて小池知事は記者会見で「デジタル化を進めるのは都民や国民の利便性につながるという意味で同意するが、『もっと早くやればいいのに』と思っていた」と述べました。

そのうえで「一極集中の是正を国内のパイだけで考えるのはそもそも間違いだ。世界から才能のある人々を引き付けるような努力をせずに、東京という日本の中のパイの切り分けを言っているようでは効果は薄い」と述べました。


岸田文雄・デジタル田園都市国家構想実現会議12月16日.PNG
岸田文雄首相

デジタル田園都市国家構想実現会議・有識者構成員.PNG
デジタル田園都市国家構想実現会議・有識者構成員



岸田総理大臣が掲げる「デジタル田園都市国家構想」の実現に向けた初めての総合戦略が固まった。
まちのデジタル化に取り組む自治体を、5年後に今の倍以上の1500に増やすことを目指し、通信基盤の整備などを進めるとしている。

デジタル田園都市国家構想実現会議(総理の一日)
https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202212/16digitaldenen.html

「 令和4年12月16日、岸田総理は、総理大臣官邸で第11回デジタル田園都市国家構想実現会議を開催しました。

 会議では、デジタル田園都市国家構想総合戦略(案)について議論が行われました。

 総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。

「本日は、新たに策定するデジタル田園都市国家構想総合戦略案について御議論いただきました。委員の皆様方から、活発な御意見をいただき、感謝申し上げます。この総合戦略は来週23日に閣議決定を予定しております。
 デジタル田園都市国家構想は、本格的なデジタル実装のフェーズに入ります。
 デジタル実装の前提となる光ファイバー、5G等のデジタル・インフラの整備を着実に進めるとともに、デジタル推進委員を5万人に倍増いたします。
 加えて、ハード・インフラのみならず、ルール整備を含めたソフト・インフラの整備に向けて、西村経済産業大臣を中心に、デジタル社会実装基盤全国総合整備計画の策定に取り組んでください。
 その上で、デジタル実装を、総合経済対策を活用して、具体的に進めていきます。
 全都道府県でデジタル実装の姿が実感できるよう、スマート農業、ドローンによる配送、ICT(情報通信技術)による見守りなどを組み合わせた『デジ活』中山間地域を150地域で実現いたします。そして、無人自動運転移動サービスを100箇所以上で実現するなど、全国津々浦々で地域ビジョンのモデルの実現に向け、地方を後押ししてまいります。
 あわせて、新たに創設したデジタル田園都市国家構想交付金を活用しつつ、優良事例を横展開し、デジタル実装を着実に進めてまいります。
 関係大臣においては、地域指定や地域への支援を迅速に進めてください。
 地方においては、地域ビジョンを再構築し、地方版総合戦略を改訂するよう努めていただきたいと思います。
 岡田大臣は、地方の取組を丁寧にサポートしてください。
 こうした取組によって、2030年度までに全ての地方公共団体でデジタル実装が進むことを見据え、デジタル実装に取り組む地方公共団体を2027年度までに1,500団体にすることを目指してまいります。
 今後とも、有識者委員の皆様の御指導を賜りますとともに、この総合戦略に沿って、政府一丸で、デジタル田園都市国家構想の実現に向けて取組を進めていただきますようお願い申し上げます。」

デジタル田園都市国家構想実現会議
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/index.html

デジタル田園都市国家構想実現会議(第11回)議事次第
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/dai11/gijisidai.html

議事

開会
議事
デジタル田園都市国家構想総合戦略(案)について
閉会

<配付資料>

資料1
デジタル田園都市国家構想総合戦略(案)概要(PDF:19.5MB)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/dai11/shiryou1.pdf

資料2
デジタル田園都市国家構想総合戦略(案)本文(PDF:10.2MB)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/dai11/shiryou2.pdf

参考
主なご意見(第10回デジタル田園都市国家構想実現会議)(PDF:549KB)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/dai11/sankou.pdf

<机上配付資料>

太田委員提出資料(PDF:99KB)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/dai11/kijyou1.pdf

正能委員提出資料(PDF:355KB)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/dai11/kijyou2.pdf

冨田委員提出資料(PDF:214KB)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/dai11/kijyou3.pdf

野田委員提出資料(PDF:66KB)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/dai11/kijyou4.pdf

ヴェオリアの野田由美子提出の資料です。

「デジタル田園都市国家構想総合戦略(案)について、以下コメントさせていただきます。

1. 広域での自治体連携の促進

  本総合戦略は、デジタルを利用して地方創生の取組を一層前進させようとするものであるが、真の地方創生には、地方において持続可能かつ魅力的な仕事が創造されることが不可欠であり、そのためには、広域の自治体間の連携による価値創出が有効と考える。第10回会議でもコメントさせて頂いたが(提出資料)、デジタルの活用を通じて自治体が広域で連携し、当該エリアの強みや魅力・課題を起点にして、人と企業を内外から呼び込み、エコシステムを構築し、地域自律型の社会・経済をつくることが肝要である。
  説明資料のP.38「分野横断的な地域間連携の取組」に、地域の関係者がデジタルを活用して自らデザインする「地域生活圏」の推進について記載があるが、このような広域での自治体の連携を積極的に支援し、さらにスケール感ある連携の創出を後押しする仕組みの整備について、引き続きご検討いただきたい。

2. 「デジタル田園都市国家構想総合戦略」の意義をまとめた要約版の公表
  本総合戦略の意義ならびに従前の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」との違いを的確に伝えるために、本戦略を貫く哲学や基本的考え方、狙い、施策のポイント等を、要約した形で公表されることも一案ではないかと考える。
以上」

平井委員提出資料(PDF:76KB)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/dai11/kijyou5.pdf

鳥取県知事 平井 伸治提出の資料です。

柳澤委員提出資料(PDF:244KB)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/dai11/kijyou6.pdf

湯ア委員提出資料(PDF:103KB)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/dai11/kijyou7.pdf

広島県知事 湯ア英彦提出の資料です。

若宮委員提出資料(PDF:321KB)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/dai11/kijyou8.pdf

デジタル田園都市国家構想総合戦略(案)についてを議論した模様です。

[デジタル田園都市国家構想実現会議] 岸田首相の看板政策の「デジタル田園都市国家構想」の民間委員に竹中平蔵とヴェオリア・ジャパンの野田由美子
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/484549837.html

政府の「デジタル田園都市国家構想実現会議」では民間委員に竹中平蔵とヴェオリアの野田由美子が入っている。
これは何を意味するかと言うと、水道民営化を全国展開しようとしている。
竹中平蔵と言えば、国家戦略特区とスーパーシティの民間委員でもあった(今年(2022年)4月に国家戦略特区諮問会議の民間委員から外されたようなので、恐らく、スーパーシティも外されたと思われます。)。
また、竹中は安倍政権の未来投資会議で水道民営化を推進していた。

9月22日、政府 マイナンバーカードの普及状況 デジタル田園都市国家構想交付金配分に反映方針
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/491738619.html

マイナンバーカードの普及を図ろうと、政府は来年度(2023年度)、新たに設ける「デジタル田園都市国家構想交付金」の配分に、自治体ごとのカードの普及状況を反映させる方針を固めた。
デジタル田園都市国家構想とマイナンバーを結び付けるのは乱暴です。

【3分解説】平井デジタル担当相の提唱する「デジタル田園都市国家」を読み解く
https://publingual.jp/archives/14346

2020年10月27日のPublingualの記事によると、
「自民党デジタル社会推進特別委員会は、2001年にeJapan特命委員会として発足して以来、党内のペーパレス会議の実施など、先端技術を活用した委員会運営に取り組んできた。
また、2010年からは、DN(デジタル・ニッポン)を取りまとめ、政府に提言を重ねてきている。
そして、平井デジタル相が強く推しているのが「デジタル田園都市国家」という構想だ。今後のデジタル政策を占う「デジタル田園都市国家」について170Pを越える資料を今回は見ていこう。
(省略)
「デジタル田園都市国家」は、自民党デジタル社会推進特別委員会がwithコロナの社会の在り方を整理し、様々な課題を解決するために行った提言である。」とのこと。

この記事では「デジタル田園都市国家」がスーパーシティであることも示されている。

デジタル田園都市、岸田首相が示した5つの方針
https://ascii.jp/limit/group/ida/elem/000/004/074/4074995/

2021年11月15日のアスキーの記事によると、
「2021年11月10日、第二次岸田内閣が発足した。
 その翌日、岸田文雄首相が開いたのは「デジタル田園都市国家構想実現会議」の初会合だった。
(省略)
岸田首相は初会合での発言の中で、5つの方針を示している。いまのところ、この5点に、構想のエッセンスが凝縮されていると考えるのが自然だろう。

自治体クラウド、5G、データセンターなどのデジタル基盤の整備
遠隔医療、教育、防災、リモートワークなど地方の先導的なデジタル化の取り組みを支援
デジタル田園都市国家構想推進交付金を新設
デジタル臨調、GIGAスクール、スーパーシティ構想、スマート農業の成果の活用
デジタル推進委員を全国に展開
(省略)」

岸田文雄は国民を騙すのが巧い。
看板政策の「デジタル田園都市国家構想」は国家戦略特区であり、スーパーシティであると認めるべき。
ヴェオリアの野田由美子が入っていることにより、水道民営化も推進する。
要警戒の構想なのです。




参考

[デジタル田園都市国家構想実現会議] 11月30日、地域交通や教育に重点「デジタル田園」の戦略骨子
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/494896716.html

[デジタル田園都市国家構想実現会議] 9月29日、岸田首相 新たな交付金創設 マイナンバーカード普及状況反映へ
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/491914636.html

[デジタル田園都市国家構想実現会議] 6月1日、政府「デジタル田園都市国家構想」実現へ基本方針案取りまとめ
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/488600272.html

[デジタル田園都市国家構想実現会議] 4月27日、5Gカバー率、2030年度に99% 岸田首相、デジタル田園都市実現で
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/487451574.html

[デジタル田園都市国家構想実現会議] 4月4日、「デジタル田園都市国家構想」実現へ 自治体など支援
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/486312197.html

[デジタル田園都市国家構想実現会議] 12月28日、「デジタル田園都市国家構想」実現に 人材230万人確保へ
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/485012641.html

[デジタル田園都市国家構想実現会議] 岸田首相の看板政策の「デジタル田園都市国家構想」の民間委員に竹中平蔵とヴェオリア・ジャパンの野田由美子
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/484549837.html




関連

デジタル田園都市構想に応援団 産官学連携で後押し
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/485776565.html

[デジタル田園都市国家構想] 12月25日、デジタル化で持続可能な地域作り
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/484992481.html

[デジタル田園都市国家構想] 12月4日、デジタル田園都市へインフラ整備 首相「まず地方を優先」
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/484688180.html

[デジタル田園都市国家構想] 12月4日、首相、福島のデジタル化拠点視察 会津若松
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/484686148.html

[デジタル田園都市国家構想] 11月26日、全国知事会が提言「デジタル田園都市国家 十分な予算確保を」
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/484587109.html

[デジタル田園都市国家構想] 田園都市交付金200億円に倍増 首相の看板政策を推進
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/484543890.html

「デジタル田園都市国家構想」実現へ 年内に具体策 総務省
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/484351899.html
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