2022年07月28日

[GX実行会議] 7月27日、岸田首相 “脱炭素化へ 10年間の工程表を”

[GX実行会議] 7月27日、岸田首相 “脱炭素化へ 10年間の工程表を”

岸田首相 “脱炭素化へ 10年間の工程表を” GX実行会議初会合
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220727/k10013738791000.html


2022年7月27日のNHKニュースより転載

脱炭素化を進めるため政府が設けた会議の初会合が開かれ、岸田総理大臣は、ウクライナ情勢を背景にしたエネルギーの安定供給などの課題を克服しながら中長期的に脱炭素社会の実現を目指すとして、10年間の工程表を取りまとめる考えを示しました。

政府は27日、総理大臣官邸で「GX=グリーントランスフォーメーション実行会議」の初会合を開き、岸田総理大臣のほか、新たに担当に任命された萩生田経済産業大臣や経団連の十倉会長などが出席しました。

この中で岸田総理大臣は、2050年までに温室効果ガスの排出量を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」の実現を目指す中、ロシアによるウクライナへの侵攻を背景にエネルギー危機が危惧され、緊迫した状況になっていると指摘しました。

そのうえで、エネルギーの安定供給などの課題を克服しながら中長期的に脱炭素社会の実現を目指すとして、10年間の工程表を取りまとめる考えを示し、再エネや省エネなどを最大限導入するための支援策や、官民が協調して10年間で150兆円の投資を促すための具体策などについて検討するよう求めました。

そして「GXの実行は新しい資本主義実現のための最も重要な柱の1つだ。政府が呼び水を用意し、官民の投資を集めることで長期の脱炭素という課題をわが国の成長エンジンへと転換し持続可能な経済をつくっていきたい」と述べました。

萩生田経産相「財源確保 具体的な議論積み重ね結論」

新たに「GX実行推進担当大臣」を兼務することになった萩生田経済産業大臣は、会議のあと「GXの推進はクリーンエネルギー中心の経済、社会、産業構造に向けて、いわば日本の形を変えるような大きな取り組みであり、全力で任務に取り組みたい」と述べました。

そのうえで、GXの推進に必要な財源確保の在り方については「今後の会議で具体的な議論を積み重ねたうえで結論を出していきたい。どういった費用がどのくらいかかるかなども横にらみしながら議論を進めていきたい」と述べました。

経団連 十倉会長「投資や原子力発電など議論を」

GXを推進していくための政府の会議が初めて開かれたことについて、会議に出席した経団連の十倉会長は、記者団に対して「GXは『新しい資本主義』の実現に向けた一丁目一番地の政策だと思う。経団連としては民間投資を促すための官民の連携のほか、原子力発電や核融合エネルギーの推進、それに企業の排出量に上限を設け、過不足分を売買する排出量取引制度などについてしっかり議論していきたい」と述べました。


岸田文雄・GX実行会議7月27日.PNG
岸田文雄首相



脱炭素化を進めるため政府が設けた会議の初会合が開かれ、岸田総理大臣は、ウクライナ情勢を背景にしたエネルギーの安定供給などの課題を克服しながら中長期的に脱炭素社会の実現を目指すとして、10年間の工程表を取りまとめる考えを示した。
政府は27日、総理大臣官邸で「GX=グリーントランスフォーメーション実行会議」の初会合を開き、岸田総理大臣のほか、新たに担当に任命された萩生田経済産業大臣や経団連の十倉会長などが出席した。

GX実行会議(総理の一日)
https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202207/27gx.html

更新日:令和4年(2022年)7月27日

「 令和4年7月27日、岸田総理は、総理大臣官邸で第1回GX(グリーントランスフォーメーション実行会議を開催しました。

 会議では、GX実行会議における議論の論点について議論が行われました。

 総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。

「まず、グリーントランスフォーメーション、すなわちGXは、単なる化石エネルギーからの脱却にとどまるものではありません。2050年炭素中立の目標達成に向けて、エネルギー、全産業、ひいては経済社会の大変革を実行していくものです。日本は、それに向けて、2030年度温室効果ガスマイナス46パーセントという非常に難度の高い国際公約を掲げています。
 一方、足元では、ロシアのウクライナ侵略に関連した国際エネルギー市場の混乱・価格高騰、国内における電力やガスの需給ひっ迫の懸念など、1973年の石油危機以来のエネルギー危機が危惧される極めて緊迫した状況にあります。エネルギーの安定供給の再構築が早急に求められています。
 まず、足元の危機の克服が最優先です。この危機の克服なくして、2030年・2050年に向けたGXの実行はありえません。
 他方、足元の危機の克服が中長期のGXの実行と別々のものであってはなりません。足元の危機克服を、GX実行に向けた10年ロードマップの第一段階に位置付けるものとしなければならないと考えます。
 こうした観点から、このGX実行会議では、危機の克服とGXの実行を一体的に捉えた議論を行い、緊急性に照らして順次、政策を提言してもらいたいと思います。提言された政策の実行に当たっては、本日任命したGX実行推進担当大臣を始め、政府・関係閣僚を挙げて尽力してもらいたいと思います。
 そして、次回のGX実行会議では、第1に、この冬始め、今後数年間危惧されている電力・ガスの安定供給に向け、再エネ・蓄電池・省エネの最大限導入のための制度的支援策や、原発の再稼働とその先の展開策など具体的な方策について、政治の決断が求められる項目を明確に示してもらいたいと思います。
 第2に、この安定供給に向けた具体的な方策が、GXに向けた今後10年間のロードマップの第一段階として位置付けられることを国民に分かりやすく示してもらいたいと思います。
 そして第3に、ロードマップにおける5つの政策イニシアティブについて、具体化に向けて、更に検討を深めていただきたいと思います。
 GXの実行は、新しい資本主義実現のための最重要の柱の一つです。政府が呼び水を用意し、官民の投資を集めることで、中長期の脱炭素という課題を我が国の成長エンジンへと転換し、持続可能な経済を作っていきたいと考えております。」」

GX実行会議
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/index.html

GX実行会議(第1回)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/dai1/index.html

資料
資料1 GX実行会議の開催について(PDF/250KB)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/dai1/siryou2.pdf

資料2 GX実行会議運営要領(PDF/227KB)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/dai1/siryou3.pdf

資料3 GX実行会議における議論の論点
(萩生田GX実行推進担当大臣提出資料)(PDF/3,131KB)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/dai1/siryou4.pdf

資料4 伊藤構成員提出資料(PDF/152KB)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/dai1/siryou5.pdf

資料5 勝野構成員提出資料(PDF/4,057KB)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/dai1/siryou6.pdf

資料6 竹内構成員提出資料(PDF/1,592KB)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/dai1/siryou7.pdf

資料7 十倉構成員提出資料(PDF/1,865KB)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/dai1/siryou8.pdf

資料8 芳野構成員提出資料(PDF/269KB)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/dai1/siryou9.pdf

資料9 脱炭素移行に向けた環境省の取組
(山口環境大臣提出資料) (PDF/922KB)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/dai1/siryou10.pdf




参考リンク

GX実行会議(総理の一日)
https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202207/27gx.html

GX実行会議
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/index.html
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posted by hazuki at 16:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 自民党 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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