参議院インターネット審議中継
https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
2022年4月8日
本会議
約2時間11分
会議の経過
〇議事経過 今八日の本会議の議事経過は、次のとおりである。
開会 午前十時一分
環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活
動の促進等に関する法律案(趣旨説明)
右は、日程に追加し、金子農林水産大臣から趣旨説明があった後、
横沢高徳君、山崎真之輔君、梅村みずほ君、紙智子君がそれぞれ質
疑をした。
日程第 一 博物館法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送
付)
右の議案は、文教科学委員長から委員会審査の経過及び結果の報告
があった後、可決された。
日程第 二 農林水産物及び食品の輸出の促進に関する法律等の一部
を改正する法律案(内閣提出)
右の議案は、農林水産委員長から委員会審査の経過及び結果の報告
があった後、全会一致をもって可決された。
日程第 三 貿易保険法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院
送付)
右の議案は、経済産業委員長から委員会審査の経過及び結果の報告
があった後、可決された。
常任委員会合同審査会規程の一部改正に関する件
右の件は、議長発議に係る常任委員会合同審査会規程の一部を改正
する規程案を全会一致をもって可決した。
散会 午後零時五分
発言者一覧
山東昭子(参議院議長)
金子原二郎(農林水産大臣)
横沢高徳(立憲民主・社民)
山崎真之輔(国民民主党・新緑風会)
梅村みずほ(日本維新の会)
紙智子(日本共産党)
元榮太一郎(文教科学委員長)
長谷川岳(農林水産委員長)
石橋通宏(経済産業委員長)
第208回国会(令和4年 常会)提出法律案
https://www.maff.go.jp/j/law/bill/208/index.htm
令和4年2月22日 環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案
概要(PDF : 143KB)
https://www.maff.go.jp/j/law/bill/208/attach/pdf/index-11.pdf
環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案(みどりの食料システム法案)の概要
環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案(みどりの食料システム法案)の趣旨説明を行う金子原二郎農林水産大臣
【参院本会議】「持続的な食料システム構築に生産者、担い手が不可欠」横沢議員がみどり戦略法案の質疑
https://cdp-japan.jp/news/20220408_3444
2022年4月8日の立憲民主党HPより転載
参院本会議で4月8日、「環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷提言事業活動の促進等に関する法律案(略称・みどり戦略法案)」についての質疑が行われ、横沢高徳議員が(1)これまでの農政(2)法案の周知(3)法案における担い手(4)基本計画策定に当たっての国の支援(5)有機農業(6)総合防除(7)食料自給率の向上(8)カーボンニュートラル――等について質問しました。
(1)これまでの農政
横沢議員は、日本の農林水産業において食料自給率の低迷、高齢化に伴う担い手不足、耕作放棄地の拡大等多くの課題があり、農業を営む戸数が約20年間で半分以下に減少していることを指摘。厳しい状況の中、「追い打ちをかけるように水田活用直接支払い交付金の見直しが行われている」と述べ、営農継続に向けた生産者への支援が必要だと迫りました。金子農水大臣は、「今後5年間に一度も水稲の作付が行われない農地は、交付の対象としない方針だ」と述べ、5年間で産地形成をどのように図っていくのか各地域で検討してもらい、現場の課題を検証してもらうと考えを示しました。
(2)法案の周知
本法案の内容について横沢議員は、「日本農業新聞が3月に行った農政モニター調査では、72.7パーセントの人が『内容を知らない』という調査結果が出ている」と指摘。消費者への理解、情報提供をどのように進めていくのかただしました。金子大臣は、「国の講ずべき施策を定めた第7条において関係者の理解の増進を図っていく旨を位置付けたところ。この一環として、消費者と生産者らの行動のための国民運動ニッポンフードシフト等に取り組んでいく」と答弁しました。
(3)法案における担い手
「持続的な食料システムを構築するためには生産者、担い手が不可欠」と述べる横沢議員は、本法案では「担い手」をどう捉えているのか質問しました。金子大臣は、「本法案においては国が講ずべき施策について、環境負荷低減の取り組みを現場の実践に不可欠な技術の開発、普及の促進等を続けているところ。こうした取り組みを通じて、環境と調和のとれた食料システムを支える多様な人材の確保を図っていく」と答えました。
(4)基本計画策定に当たっての国の支援
「本法律案は範囲が広く、農林水産業全般にわたるため、自治体負担が増加し、計画の策定や実施に支障が生ずることも想定される」と横沢議員は指摘。どのように国が支援していくのか質問しました。金子大臣は、「自治体の負担軽減に十分配慮し、令和3年度補正予算、令和4年度当初予算で処置した『みどり戦略推進交付金』を通じて、計画の策定を支援していくほか、農業振興計画や有機農業推進計画等地方自治体の既存計画を有効に活用し寛容に運用できるよう配慮する」と答えました。
(5)有機農業
みどり戦略において2050年までに耕地面積に占める有機農業の割合を2050年までに25パーセントに拡大する目標を掲げていることについて、横沢議員は「野心的目標だ」と述べ、数値の根拠を求めました。金子大臣は、「生産者や食料事業者からは、2050年に向けてであればEU並みの目標は可能であり、意欲的な目標を掲げてほしいとのご意見をいただいたこと等から改定したところ」と述べました。
(6)総合防除
横沢議員は、「みどり戦略」において食料・農林水産業が直面する持続可能性の課題に防除が挙げられていることを取り上げました。農薬のみに依存した対応では、いずれ防除が困難になることが懸念されるなか、「植物防疫法改正案」で新設する農薬に頼らない総合防除の仕組みについてわかりやすい説明を求めました。金子大臣は、「総合防除とは、環境負荷低減を図りつつ農薬だけに頼らない防除を推進するために、病害虫が発生しにくい生産条件の整備など予防的な取り組みと、病害虫の発生予測に重点を置いて総合的に行う防除であり、今般の植物防疫法改正案においてその推進を図ることとしている」と説明しました。
(7)食料自給率の向上
食料・農業・農村基本計画における食料自給率の目標が、2030年度にカロリーベースで45パーセントとされていることから、「みどり戦略」を実行する本法案が、自給率の向上に対しどのように寄与するか質問しました。金子大臣は、「気候変動等による農林漁業への影響が拡大する中、将来にわたり食料システムの持続性を高めていくことは重要であり、今から環境負荷低減に取り組む必要がある。現場において行われる環境負荷低減の取り組みは、健全な作物を育てる土づくりと生産基盤の強化にも資する取り組みである」と述べ、消費者の意識の変化を促し食料安定供給の確保に対応すると述べました。
(8)カーボンニュートラル
横沢議員は、「輸出により年々増加が見込まれる国産農林水産物を陸上、海上、空路で輸送する事はカーボンニュートラルとは相反する」と述べ、どのように折り合いをつけるのか政府の見解を求めました。金子大臣は、「輸出を行う際にはその流通等におけるエネルギー消費や、それに伴う環境負荷低減が図られるよう、低コスト最適輸送ルートの構築や安定的かつ低コストなコールドチェーンの整備を行うことにより、輸送に伴う温室効果ガスの排出削減に取り組むのが重要だ」と答弁しました。
環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案(みどりの食料システム法案)の代表質問を行う立憲民主党の横沢高徳氏
農業大規模化見直しを 紙議員 「みどり法案」で主張 参院本会議
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik22/2022-04-09/2022040902_04_0.html
2022年4月9日の赤旗より転載
日本共産党の紙智子議員は8日の参院本会議で、「みどりの食料システム法案」について質問し、「環境と調和のとれた食料システムの確立」には「新自由主義」政治を変え、農業の大規模・効率化を追求する路線の見直しが必要だと強調し、人と環境に優しい持続可能な農業再建のための具体的施策を求めました。
紙氏は、国連が家族農業を持続可能な開発目標(SDGs)に貢献する主体と位置付け取り組みを進める「家族農業の10年」が法案に書かれていないと指摘。家族・小規模農業を支援する具体策はないのかとただすと、金子原二郎農水相は「規模にかかわらず意欲ある取り組みの後押しをする」と述べました。
紙氏は、大量の化石燃料や水資源の浪費を前提とする「農産物の大量輸入」から脱却すべきだと強調。輸入業者に温室効果ガス抑制の目標を求めるかとの質問に、金子農水相は「目標を定めることは考えていない」と答えました。
紙氏は、法案は有機農業について「全農地の25%、100万ヘクタールまで実現」と目標を掲げながら具体策が示されていないと指摘。有機農業では自然の力を引き出す農法の習得に時間と労力がかかるとして、指導員や担い手の育成・生産者の所得支援、学校給食などでの活用による消費拡大への支援を訴えました。
紙氏は「自給率の向上を国政の柱に据えた農業再生策こそ求められている」と語り、人と環境に優しい持続可能な農業への抜本的転換を求めました。
環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案(みどりの食料システム法案)の代表質問を行う共産党の紙智子氏
4月8日、参院本会議。
環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案(みどりの食料システム法案)を議題とした。
金子原二郎農林水産大臣より趣旨説明を聴取した。
代表質問を行った。
立憲民主党の横沢高徳氏、国民民主党の山崎真之輔氏、日本維新の会の梅村みずほ氏、共産党の紙智子氏が、金子原二郎農林水産大臣に対し、それぞれ質疑を行った。
立憲民主党の横沢高徳氏
本法案の内容について横沢議員は、「日本農業新聞が3月に行った農政モニター調査では、72.7%の人が『内容を知らない』という調査結果が出ている」と指摘。
消費者への理解、情報提供をどのように進めていくのか質した。
金子大臣は、「国の講ずべき施策を定めた第7条において関係者の理解の増進を図っていく旨を位置付けたところ。この一環として、消費者と生産者らの行動のための国民運動ニッポンフードシフト等に取り組んでいく」と答弁した。
共産党の紙智子氏
紙智子氏は、国連が家族農業を持続可能な開発目標(SDGs)に貢献する主体と位置付け取り組みを進める「家族農業の10年」が法案に書かれていないと指摘。
家族・小規模農業を支援する具体策はないのかと質すと、金子原二郎農水相は「規模にかかわらず意欲ある取り組みの後押しをする」と述べた。
紙氏は、法案は有機農業について「全農地の25%、100万ヘクタールまで実現」と目標を掲げながら具体策が示されていないと指摘。
有機農業では自然の力を引き出す農法の習得に時間と労力がかかるとして、指導員や担い手の育成・生産者の所得支援、学校給食などでの活用による消費拡大への支援を訴えた。
SDGsを推進し、有機農業を拡大する。
環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g20809032.htm
法案の内容は行政の対応や規定のみで、具体的な昆虫食とかRNAなど全く載ってない。
しかし、みどり戦略の方針は決まっているので、今後、登場する改正案がヤバいということになる。
[みどりの食料システム戦略] 2021年5月12日、みどりの食料システム戦略本部決定 SDGs, 昆虫食、持続可能な輸入食材、RNA農薬を推進
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/485903954.html
政府は2021年5月12日、「みどりの食料システム戦略」を策定した。
概要(画像)や説明資料(3月版)によると、SDGsを推進し、昆虫食、持続可能な輸入食材、RNA農薬を推進している。
持続可能な食料システムの構築として、RNA農薬の開発、ゲノム編集作物の開発、AIによるスマート育種システム、代替肉・昆虫食の研究開発、ドローンによるピンポイント農薬散布など。
SDGsは日本の農家・畜産農家を潰します。
みどりの食料システム法案(環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案)と「植物防疫法の一部を改正する法律案」は政府が策定した「みどりの食料システム戦略」の実現に向けた法案です。
SDGs, 昆虫食、持続可能な輸入食材、RNA農薬を推進する「みどりの食料システム戦略」はツッコミどころ満載です。
RNA農薬で生態系に影響がないのかと疑問に思います。
[みどりの食料システム戦略関連法案] 2月22日、「みどりの食料システム戦略」の実現に向けて「みどりの食料システム法案」を閣議決定 有機農業に認定制度、税軽減へ 環境配慮推進
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/485908273.html
みどりの食料システム法案(環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案)の閣議決定の記事です。
関連
[みどりの食料システム戦略関連法案] 2月22日、植物防疫法改正案を閣議決定 総合的防除の仕組み構築
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/485913642.html
参考
[みどりの食料システム戦略関連法案] 3月31日、「みどりの食料システム法案」と植物防疫法改正案が衆院通過 全会一致で可決 SDGsを推進
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/486243105.html
[みどりの食料システム戦略関連法案] 3月30日、衆院農林水産委員会で「みどりの食料システム法案」と植物防疫法改正案が全会一致で可決 共産党提出の修正案は否決
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/486220113.html
[みどりの食料システム戦略関連法案] 3月24日、衆院農林水産委員会で「みどりの食料システム法案」と植物防疫法改正案の参考人質疑
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/486178393.html
[みどりの食料システム戦略関連法案] 3月23日、衆院農林水産委員会で「みどりの食料システム法案」と植物防疫法改正案が実質審議入り
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/486153259.html
[みどりの食料システム戦略関連法案] 3月17日、衆院農林水産委員会で「みどりの食料システム法案」と植物防疫法改正案の趣旨説明
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/486040407.html
[みどりの食料システム戦略関連法案] 3月15日、衆院本会議で「みどりの食料システム法案」が審議入り
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/486026576.html
[みどりの食料システム戦略関連法案] 2月22日、「みどりの食料システム戦略」の実現に向けて「みどりの食料システム法案」を閣議決定 有機農業に認定制度、税軽減へ 環境配慮推進
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/485908273.html
[みどりの食料システム戦略] 2021年5月12日、みどりの食料システム戦略本部決定 SDGs, 昆虫食、持続可能な輸入食材、RNA農薬を推進
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/485903954.html
[印鑰智哉氏ツイート] みどりの食料システム戦略の法案発表 日本の食のあり方を大幅に変える必要があるが、この法案だけでは達成不可能
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/485889961.html
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