衆議院インターネット審議中継
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2022年3月30日 (水)
農林水産委員会 (3時間15分)
案件:
環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案(208国会閣32)
植物防疫法の一部を改正する法律案(208国会閣33)
発言者一覧
説明・質疑者等(発言順): 開始時刻 所要時間
平口洋(農林水産委員長) 13時 00分 01分
小山展弘(立憲民主党・無所属) 13時 01分 31分
金子恵美(立憲民主党・無所属) 13時 32分 20分
緑川貴士(立憲民主党・無所属) 13時 52分 21分
神谷裕(立憲民主党・無所属) 14時 13分 18分
住吉寛紀(日本維新の会) 14時 31分 21分
池畑浩太朗(日本維新の会) 14時 52分 19分
長友慎治(国民民主党・無所属クラブ) 15時 11分 12分
田村貴昭(日本共産党) 15時 23分 21分
北神圭朗(有志の会) 15時 44分 16分
田村貴昭(日本共産党) 16時 00分 05分
梅谷守(立憲民主党・無所属) 16時 05分 07分
答弁者等
大臣等(建制順):
金子原二郎(農林水産大臣)
武部新(農林水産副大臣)
宮崎雅夫(農林水産大臣政務官)
質疑を行う立憲民主党の緑川貴士氏
質疑を行う共産党の田村貴昭氏
環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案(みどりの食料システム法案)の修正案の趣旨説明を行う共産党の田村貴昭氏
環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案(みどりの食料システム法案)が衆院農林水産委員会にて全会一致で可決
植物防疫法の一部を改正する法律案(植物防疫法改正案)が衆院農林水産委員会にて全会一致で可決
3月30日、衆院農林水産委員会。
環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案(みどりの食料システム法案)と植物防疫法の一部を改正する法律案(植物防疫法改正案)を議題とした。
立憲民主党の小山展弘氏、立憲民主党の金子恵美氏、立憲民主党の緑川貴士氏、立憲民主党の神谷裕氏、日本維新の会の住吉寛紀氏、日本維新の会の池畑浩太朗氏、国民民主党の長友慎治氏、共産党の田村貴昭氏、有志の会の北神圭朗氏が、金子原二郎農林水産大臣、武部新(農林水産副大臣)、宮崎雅夫(農林水産大臣政務官)及び政府参考人に対し、それぞれ質疑を行った。
立憲民主党の緑川貴士氏
みどりの食料システム戦略法案関連
@有機農業推進の重要性の一方、有機農産物の食の安全性の確保について
A有機農業の団地化にかかる課題
改正植物防疫法案関連
@農薬取締法に基づくネオニコ系農薬のリスク再評価
A秋田県の八郎湖で高濃度のネオニコチノイド系農薬が検出された研究結果
B指定有害動植物である「斑点米カメムシ」に対する国の総合的病害虫防除指針
共産党の田村貴昭氏
植物防疫法改正案
現在、検疫有害動植物を定める農林水産省令を定める時は、省令の素案を定めたうえで公聴会を開き、利害関係者及び学識経験者の意見を聞くということになっていますが、改正案では、公聴会に代わり、学識経験者、その他の関係者の意見を聴くこととなっています。
これは手続きを民主的に進めるうえで後退となるのでしょうか、ならないのでしょうか。
政府参考人
現在、検疫有害動植物を定める省令を制定する際には、公聴会により、学識経験者などから意見聴取する仕組みとなっておりますが、植物防疫を巡る状況が複雑に変化する中で、素案が出来る前から意見を聴く場合と比べ、学識経験者などからの意見等が反映され難いという課題がございます。
また、平成17年の行政手続法改正によりまして、意見公募手続き、いわゆるパブリックコメントなどが設けられ、広く浸透して来ています。
一般国民からの意見を広く反映する点に於いては、公聴会を開催する意義は失われて来ていると認識しています。
この為、公聴会を廃止する一方、今後も必要となる学識経験者などの意見につきまして、素案の作成前の病害虫リスク分析の段階から、必要な時点で聴取出来るようにすることによりまして、学識経験者などの意見がより適切に反映されるよう手続きに於ける課題の解消を図ることとしているところでございます。
質疑を終局した。
共産党の田村貴昭氏より環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案(みどりの食料システム法案)の修正案が提出された。
共産党の田村貴昭氏が修正案の趣旨説明を行った。
討論の申し出がないので、環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案(みどりの食料システム法案)の採決を行った。
先ず、共産党提出の修正案の採決を行ったところ、賛成少数で否決した。
次に、原案の採決を行ったところ、全会一致で可決した。
立憲民主党の梅谷守氏が附帯決議の趣旨説明を行った。
附帯決議について採決を行ったところ、全会一致で可決した。
法案には附帯決議が付された。
植物防疫法の一部を改正する法律案(植物防疫法改正案)の採決を行ったところ、全会一致で可決した。
ゲノム編集に関しては質疑の中で触れる議員がいたが、RNA農薬について質疑をする議員はいなかった。
環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g20809032.htm
法案の内容は行政の対応や規定のみで、具体的な昆虫食とかRNAなど全く載ってない。
植物防疫法の一部を改正する法律案
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g20809033.htm
植物防疫に対する行政の対応です。
今回の2本は全く問題ない行政の法案のようです。
しかし、みどり戦略の方針は決まっているので、今後、登場する改正案がヤバいということになる。
[みどりの食料システム戦略] 2021年5月12日、みどりの食料システム戦略本部決定 SDGs, 昆虫食、持続可能な輸入食材、RNA農薬を推進
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/485903954.html
政府は2021年5月12日、「みどりの食料システム戦略」を策定した。
概要(画像)や説明資料(3月版)によると、SDGsを推進し、昆虫食、持続可能な輸入食材、RNA農薬を推進している。
持続可能な食料システムの構築として、RNA農薬の開発、ゲノム編集作物の開発、AIによるスマート育種システム、代替肉・昆虫食の研究開発、ドローンによるピンポイント農薬散布など。
SDGsは日本の農家・畜産農家を潰します。
みどりの食料システム法案(環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案)と「植物防疫法の一部を改正する法律案」は政府が策定した「みどりの食料システム戦略」の実現に向けた法案です。
SDGs, 昆虫食、持続可能な輸入食材、RNA農薬を推進する「みどりの食料システム戦略」はツッコミどころ満載です。
RNA農薬で生態系に影響がないのかと疑問に思います。
[みどりの食料システム戦略関連法案] 2月22日、「みどりの食料システム戦略」の実現に向けて「みどりの食料システム法案」を閣議決定 有機農業に認定制度、税軽減へ 環境配慮推進
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/485908273.html
みどりの食料システム法案(環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案)の閣議決定の記事です。
[みどりの食料システム戦略関連法案] 2月22日、植物防疫法改正案を閣議決定 総合的防除の仕組み構築
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/485913642.html
植物防疫法の一部を改正する法律案(植物防疫法改正案)の閣議決定の記事です。
市民参加しくみ必要 田村貴昭氏 「みどり戦略」法案で
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik22/2022-04-05/2022040504_05_0.html
2022年4月5日の赤旗より。
「農林水産業の環境負荷低減と有機農業の大幅拡大を目標に掲げる「みどりの食料システム戦略」関連法案が3月31日、衆院本会議で全会一致で可決、通過しました。日本共産党が30日の衆院農林水産委員会で提出した修正案は、自民党・公明党などの反対で否決されましたが、立憲民主党が賛成しました。
(省略)
日本共産党の修正案は、▽食料自給率の向上と環境負荷低減を両立させる▽小規模・家族農業を環境保全の中心的担い手として位置づけ支援する▽生産者・消費者をはじめ多様な市民の意見を政策に反映させる―などです。」
関連
[みどりの食料システム戦略関連法案] 2月22日、植物防疫法改正案を閣議決定 総合的防除の仕組み構築
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/485913642.html
参考
[みどりの食料システム戦略関連法案] 3月24日、衆院農林水産委員会で「みどりの食料システム法案」と植物防疫法改正案の参考人質疑
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/486178393.html
[みどりの食料システム戦略関連法案] 3月23日、衆院農林水産委員会で「みどりの食料システム法案」と植物防疫法改正案が実質審議入り
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/486153259.html
[みどりの食料システム戦略関連法案] 3月17日、衆院農林水産委員会で「みどりの食料システム法案」と植物防疫法改正案の趣旨説明
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/486040407.html
[みどりの食料システム戦略関連法案] 3月15日、衆院本会議で「みどりの食料システム法案」が審議入り
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/486026576.html
[みどりの食料システム戦略関連法案] 2月22日、「みどりの食料システム戦略」の実現に向けて「みどりの食料システム法案」を閣議決定 有機農業に認定制度、税軽減へ 環境配慮推進
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/485908273.html
[みどりの食料システム戦略] 2021年5月12日、みどりの食料システム戦略本部決定 SDGs, 昆虫食、持続可能な輸入食材、RNA農薬を推進
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/485903954.html
[印鑰智哉氏ツイート] みどりの食料システム戦略の法案発表 日本の食のあり方を大幅に変える必要があるが、この法案だけでは達成不可能
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/485889961.html
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