衆議院インターネット審議中継
https://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=53805&media_type=
2022年3月15日 (火)
本会議 (1時間09分)
案件:
津波対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案(208国会衆9)
日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定第二十四条についての新たな特別の措置に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の締結について承認を求めるの件(208国会条1)
国際開発協会への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案(208国会閣6)
環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案(208国会閣32)
発言者一覧
説明・質疑者等(発言順): 開始時刻 所要時間
細田博之(衆議院議長) 13時 02分 01分
小里泰弘(災害対策特別委員長) 13時 02分 04分
城内実(外務委員長) 13時 06分 03分
薗浦健太郎(財務金融委員長) 13時 09分 03分
金子原二郎(農林水産大臣) 13時 12分 06分
神谷裕(立憲民主党・無所属) 13時 18分 27分
空本誠喜(日本維新の会) 13時 45分 23分
第208回国会(令和4年 常会)提出法律案
https://www.maff.go.jp/j/law/bill/208/index.htm
令和4年2月22日 環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案
概要(PDF : 143KB)
https://www.maff.go.jp/j/law/bill/208/attach/pdf/index-11.pdf
環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案(みどりの食料システム法案)の概要
環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案(みどりの食料システム法案)の趣旨説明を行う金子原二郎農林水産大臣
【衆院本会議】神谷議員がみどり戦略法案について質疑
https://cdp-japan.jp/news/20220315_3270
2022年3月15日の立憲民主党HPより転載
衆院本会議で3月15日、「環境と調和のとれた食料システムの確率のための環境負荷提言事業活動の促進等に関する法律案(略称・みどり戦略法案)」についての質疑が行われ、神谷裕議員は(1)輸入小麦の政府売り渡し価格の改定(2)従来の農政に対する反省(3)「食料・農業・農村基本計画」と「みどりの食料戦略」の関係(4)有機農業の取り組み(5)化学農薬の使用低減(6)技術開発の支援(7)生産者が利益を確保する方策――等について質問しました。
(1)輸入小麦の政府売り渡し価格の改定
3月9日の輸入小麦の政府売り渡し価格改定により、昨年10月期に比べ17.3パーセントの引き上げとなることを神谷議員は取り上げました。小麦輸出の世界シェア3割を占めるロシアとウクライナの緊迫した情勢がさらなる価格上昇を懸念すると指摘し、政府の対応をただしました。金子農水大臣は、「今後の国際相場の動向は、本年10月期の政府売り渡し価格に反映されるため輸出国の動向とともにさらに注視する」と説明しました。
(2)従来の農政に対する反省
神谷議員は、みどりの食料システム戦略でCO2ゼロエミッション化、化学農薬や化学肥料の使用低減という目標を掲げ、これまでの効率的で競争力強化を図る農業、化学農薬や化学肥料の依存につながる農業から転換することになることを指摘。これまでの農政の延長線上で環境負荷低減をうたっても信頼されないので、従来農政に対する政府の反省を求めました。金子農水大臣は、「農林漁業に起因する一定割合の温室効果ガスの排出削減など環境への負荷の低減にも配慮しながら、農林漁業を将来にわたり持続可能なものとしていく必要が生じている」等と答えるのみでした。
(3)「食料・農業・農村基本計画」と「みどりの食料戦略」の関係
神谷議員は、2020年3月に閣議決定され、政府が2030年までの農政の柱としている「食料・農業・農村基本計画」に対し、「唐突に出てきた『みどりの食料戦略』の考え方が入っているとは思えない」と指摘。二つの関係性について大臣に答弁を求めました。金子農水大臣は「基本計画がSDGsに貢献する環境に配慮した施策の展開として、環境負荷低減の取り組みを進める旨について記載しています。これを踏まえ、生産力向上と持続性の両立を実現するため、検討を重ねたうえで、みどりの食料システム戦略は、翌年の令和3年5月に作成した」と説明しました。
(4)有機農業の取り組み
政府が耕地面積に占める有機農業の取組面積の割合を100万ヘクタール、25パーセントに拡大する目標を掲げていることについて、「世界の中で有機農地面積比率の高いEUでも現在は8.5パーセントであり、驚くべき目標だ」と述べ、どのような施策を実施するのか質問しました。金子農水大臣は、「コメやニンジンなど有機栽培で安定的な生産が可能となってきた品目から、先進的な取り組みを横展開していくとともに、有機農業に取り組みやすくするさまざまなイノベーションを創出し、普通の農家が選択して有機農業に取り組むことができる環境を作る」と答えました。
(5)化学農薬の使用低減
政府が2050年までに化学農薬の使用量をリスク換算で50パーセント低減する目標を掲げていることについて、実現に向けての道筋を質問しました。金子大臣は、「環境負荷を低減し、持続的な農業生産を実現していくためには病害虫が発生しにくい生産条件の整備や病害虫の発生予測も組み合わせた総合的病害虫管理の取り組みの推進、化学農薬を使用しない有機農業の面的拡大、リスクのより低い化学農薬等の改悪等を推進していく必要がある」などと説明しました。
(6)技術開発の支援
みどりの食料システム戦略では、カーボンニュートラル等の環境負荷軽減のイノベーションを推進することとしており、予算等を含めた支援策は用意されているのかを質問しました。金子農水大臣は「化学農薬を低減するために雑草抑制や病害虫など現場への導入に改良が必要な技術につきましては、そのための予算を確保するとともに、牛からのメタンの大幅削減など技術開発に時間を要する者はムーンショット型農林水産研究開発事業を活用して着実に技術開発を進めていく」等と答えました。
(7)生産者が利益を確保する方策
最後に神谷議員は、「本法律案が、国民全体の利益のためのものであるとしても、最も汗をかくことになる農業者がメリットをしっかり確保できなければ、そもそもこの戦略は現実のものとはならず、生産者と消費者の好循環も生まれることはありません」と述べ、農業者・生産者が利益を確保できる方策をただしました。(1)食品事業者や消費者も含めた関係者すべての行動変容を促すための基本理念の法定化、(2)流通対策や消費対策を明記、(3)技術の開発普及と当面考えられる措置を講じる――これらを通じて生産者から消費者に食料システムの好循環を促し、「環境負荷低減に取り組む生産者が利益を確保できるように取り組みを進める」と金子大臣は答えました。
環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案(みどりの食料システム法案)の代表質問を行う立憲民主党の神谷裕氏
3月15日、衆院本会議。
環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案(みどりの食料システム法案)を議題とした。
金子原二郎農林水産大臣より趣旨説明を聴取した。
代表質問を行った。
立憲民主党の神谷裕氏と日本維新の会の空本誠喜氏が金子原二郎農林水産大臣に対し、それぞれ質疑を行った。
立憲民主党の神谷裕氏
神谷裕氏は、みどりの食料システム戦略でCO2ゼロエミッション化、化学農薬や化学肥料の使用低減という目標を掲げ、これまでの効率的で競争力強化を図る農業、化学農薬や化学肥料の依存につながる農業から転換することになることを指摘。
これまでの農政の延長線上で環境負荷低減をうたっても信頼されないので、従来農政に対する政府の反省を求めた。
金子農水大臣は、「農林漁業に起因する一定割合の温室効果ガスの排出削減など環境への負荷の低減にも配慮しながら、農林漁業を将来にわたり持続可能なものとしていく必要が生じている」等と答えるのみだった。
環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g20809032.htm
[みどりの食料システム戦略] 2021年5月12日、みどりの食料システム戦略本部決定 SDGs, 昆虫食、持続可能な輸入食材、RNA農薬を推進
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/485903954.html
政府は2021年5月12日、「みどりの食料システム戦略」を策定した。
概要(画像)や説明資料(3月版)によると、SDGsを推進し、昆虫食、持続可能な輸入食材、RNA農薬を推進している。
持続可能な食料システムの構築として、RNA農薬の開発、ゲノム編集作物の開発、AIによるスマート育種システム、代替肉・昆虫食の研究開発、ドローンによるピンポイント農薬散布など。
SDGsは日本の農家・畜産農家を潰します。
ツッコミどころ満載な戦略です。
みどりの食料システム法案(環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案)は政府が策定した「みどりの食料システム戦略」の実現に向けて創設された法案です。
SDGs, 昆虫食、持続可能な輸入食材、RNA農薬を推進する「みどりの食料システム戦略」はツッコミどころ満載です。
RNA農薬で生態系に影響がないのかと疑問に思います。
環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律案の概要
背景
気候変動、生物多様性の低下等、食料システムを取り巻く環境が変化
農林漁業・食品産業の持続的発展等のためには、生産から販売までの各段階での環境負荷の低減、当該農林水産物・食品の流通・消費が課題
みどりの食料システム戦略を策定し、国連食料システムサミットやCOP26で世界に発信
関係者の行動変容と技術開発・普及により、環境と調和のとれた食料システムを確立
法律案の概要
1. 環境と調和のとれた食料システムに関する基本理念等(第3条から第14条まで関係)
2. 計画認定制度等の創設(第15条から第44条まで関係)
関連
[みどりの食料システム戦略関連法案] 2月22日、植物防疫法改正案を閣議決定 総合的防除の仕組み構築
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/485913642.html
参考
[みどりの食料システム戦略関連法案] 2月22日、「みどりの食料システム戦略」の実現に向けて「みどりの食料システム法案」を閣議決定 有機農業に認定制度、税軽減へ 環境配慮推進
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/485908273.html
[みどりの食料システム戦略] 2021年5月12日、みどりの食料システム戦略本部決定 SDGs, 昆虫食、持続可能な輸入食材、RNA農薬を推進
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/485903954.html
[印鑰智哉氏ツイート] みどりの食料システム戦略の法案発表 日本の食のあり方を大幅に変える必要があるが、この法案だけでは達成不可能
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/485889961.html
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