2022年02月20日

[衆院予算委] 2月18日、自民党の岩屋毅氏「敵基地とは何を指すのか」 岸田首相「名称も含めて検討していく」

[衆院予算委] 2月18日、自民党の岩屋毅氏「敵基地とは何を指すのか」 岸田首相「名称も含めて検討していく」

呼び方変えます「敵基地攻撃能力」…首相が検討 実態変わらず論点隠しか 識者は「意味ない」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/161101


2022年2月18日の東京新聞より転載

 岸田文雄首相は18日の衆院予算委員会で、政府が保有を検討する敵基地攻撃能力を巡り、名称変更の可能性に言及した。憲法や国際法に反する懸念を和らげる狙いだが、政府は自衛隊が他国領域に侵入して空爆することも選択肢として防衛力強化の方針を変えていない。名称変更で論点が見えにくくなる可能性もあり、野党や有識者は「印象操作だ」と批判する。(川田篤志、大野暢子)
 衆院予算委では、自民党の岩屋毅元防衛相が「敵基地とは何を指すのか。概念が非常に曖昧。他の用語を使って議論する必要がある」と提案。首相は「一般に広く用いられている用語を現時点では使用している」とした上で「今後、名称も含めて検討していくことは考えていかないといけない」と含みを持たせた。

 首相は、極超音速や変則軌道などミサイル技術が急速に進展していることへの危機感を表明。年末に予定する国家安全保障戦略など3文書の改定に向けて「国民を守るために何が求められているのか、あらゆる選択肢を排除せず、現実的に検討する」と繰り返した。
 政府は、自衛権行使の要件を満たす敵基地攻撃ができるとする見解を示しているが、憲法に基づく専守防衛を逸脱する恐れも指摘されている。そのため、自民党は昨年の衆院選公約で「相手国領域内で弾道ミサイル等を阻止する能力」という名称を使用。公明党からも「(国際法が禁じる)先制攻撃と誤解される可能性がある。違った表現をしてもらいたい」(北側一雄副代表)という声が上がっていた。
 米国が同盟国にこれまで以上の軍事的な貢献を求める流れを受け、日本政府は米軍に委ねていた打撃力の一部を担うことも視野に、敵基地攻撃能力の保有検討を本格化させている。
 共産党の小池晃書記局長は名称変更について「正面から議論できないから名前を変えようとしている。典型的な印象操作で、姑息な手段だ」と批判。元空将補で、国際地政学研究所の林吉永事務局長は「能力を持つこと自体、ある時点での攻撃を考えているのだから、名称を変えても意味がない」と話した。



衆議院インターネット審議中継
https://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=53615&media_type=

2022年2月18日 (金)
予算委員会 (7時間19分)

案件:
令和四年度一般会計予算
令和四年度特別会計予算
令和四年度政府関係機関予算

発言者一覧
説明・質疑者等(発言順): 開始時刻 所要時間
 根本匠(予算委員長)  8時 58分  02分
 岩屋毅(自由民主党)  9時 00分  30分
 山田美樹(自由民主党)  9時 30分  30分
 谷川とむ(自由民主党)  10時 00分  29分
 伊佐進一(公明党)  10時 29分  36分
 野田佳彦(立憲民主党・無所属)  11時 05分  41分
 玄葉光一郎(立憲民主党・無所属)  11時 46分  13分
 根本匠(予算委員長)  13時 00分  01分
 玄葉光一郎(立憲民主党・無所属)  13時 00分  27分
 城井崇(立憲民主党・無所属)  13時 27分  41分
 階猛(立憲民主党・無所属)  14時 08分  42分
 小野泰輔(日本維新の会)  14時 50分  22分
 沢田良(日本維新の会)  15時 12分  22分
 浦野靖人(日本維新の会)  15時 34分  24分
 玉木雄一郎(国民民主党・無所属クラブ)  15時 58分  26分
 塩川鉄也(日本共産党)  16時 24分  24分
 吉良州司(有志の会)  16時 48分  14分
 島尻安伊子(予算委員会第一分科会主査)  17時 02分  01分
 中谷真一(予算委員会第二分科会主査)  17時 03分  01分
 葉梨康弘(予算委員会第三分科会主査)  17時 04分  01分
 青山周平(予算委員会第四分科会主査)  17時 05分  01分
 今枝宗一郎(予算委員会第五分科会主査)  17時 05分  01分
 鷲尾英一郎(予算委員会第六分科会主査)  17時 06分  01分
 西村康稔(予算委員会第七分科会主査)  17時 07分  01分
 稲津久(予算委員会第八分科会主査)  17時 07分  01分

答弁者等
大臣等(建制順):
 岸田文雄(内閣総理大臣)
 金子恭之(総務大臣)
 古川禎久(法務大臣)
 林芳正(外務大臣)
 鈴木俊一(財務大臣 内閣府特命担当大臣(金融) デフレ脱却担当)
 末松信介(文部科学大臣 教育再生担当)
 後藤茂之(厚生労働大臣)
 金子原二郎(農林水産大臣)
 萩生田光一(経済産業大臣 産業競争力担当 ロシア経済分野協力担当 原子力経済被害担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
 岸信夫(防衛大臣)
 松野博一(内閣官房長官 沖縄基地負担軽減担当 拉致問題担当)
 二之湯智(国家公安委員会委員長 国土強靱化担当 領土問題担当 国家公務員制度担当 内閣府特命担当大臣(防災 海洋政策))
 野田聖子(内閣府特命担当大臣(地方創生 少子化対策 男女共同参画) 女性活躍担当 こども政策担当 孤独・孤立対策担当)
 山際大志郎(経済再生担当 新しい資本主義担当 新型コロナ対策・健康危機管理担当 全世代型社会保障改革担当 内閣府特命担当大臣(経済財政政策))
 若宮健嗣(国際博覧会担当 デジタル田園都市国家構想担当 共生社会担当 内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全 クールジャパン戦略 知的財産戦略))
参考人等(発言順):
 内田眞一(参考人 日本銀行理事)


岩屋毅・衆院予算委2月18日.PNG
自民党の岩屋毅氏

岸田文雄・衆院予算委2月18日.PNG
岸田文雄首相



2月18日、衆院予算委員会。
令和四年度一般会計予算、令和四年度特別会計予算、令和四年度政府関係機関予算を議題とした。
岸田文雄首相は、政府が保有を検討する敵基地攻撃能力を巡り、名称変更の可能性に言及した。
敵基地攻撃能力について、様々な議論があることを承知しているとした。
自民党の岩屋毅元防衛相が「敵基地とは何を指すのか。概念が非常に曖昧。他の用語を使って議論する必要がある」と提案。
岸田文雄首相は一般に広く用いられている用語を現時点では使用している」とした上で「今後、名称も含めて検討していくことは考えていかないといけない」と含みを持たせた。

【衆院予算委】玄葉議員が新しい分散型社会、ウクライナ情勢、福島の復興等について岸田総理と議論
https://cdp-japan.jp/news/20220218_3061

2022年2月18日の立憲民主党HPより。

「衆議院予算委員会は18日、「社会経済情勢・外交等内外の諸課題」に関する集中審議を開き、立憲民主・無所属の2番手として玄葉光一郎議員が質疑を行いました。玄葉議員は、(1)アフターコロナを見据えた新しい分散型社会の創造(2)ウクライナ情勢(3)いわゆる敵基地攻撃論(4)福島の復興――について岸田総理らと議論しました。
(省略)

■敵基地攻撃論
 他国領域内からミサイルを撃たれる前に発射拠点や司令部を攻撃するいわゆる敵基地攻撃について、どのような議論を進めようとしているのか岸田総理に問いました。岸田総理は、「国民の命、暮らしを守るために何が求められるのか。こうした冷徹な、現実的な、そして冷静な議論を行っていかなければいけない。これが本質だと思う。その一つの選択肢としていわゆる敵基地攻撃能力の議論があると認識している」等と述べました。玄葉議員は、「抑止力の強化が私は本質だと思っているので、抑止力たりうる装備体系とかオペレーションは日本側はどの程度持つのか。アメリカと合わせて全体の抑止力をどの程度のレベルにしていくのか。当然、お金はかかります、そういうことも含めてトータルとして本当に冷静に熟議をしていかないといけない問題だ」と指摘しました。」

立憲民主党の玄葉光一郎氏も敵基地攻撃能力について質問する場面があった。
敵国条項を使う最後の総仕上げが敵基地攻撃能力の保有とみて良い。
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posted by hazuki at 15:17| Comment(0) | 自民党 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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