中国共産党創立100年で式典 習主席 一党支配の正統性アピール
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210701/k10013113191000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001
2021年7月1日のNHKニュースより転載
中国共産党の創立から100年となるのに合わせ1日、北京で大規模な祝賀式典が開かれ、習近平国家主席は一党支配の正統性をアピールするとともに、人権問題などをめぐる国際社会の批判を受け入れない姿勢を強調しました。
中国共産党は、1921年の創立から今月で100年となり、1日午前、北京の天安門広場で大規模な祝賀式典が開かれ、習近平国家主席がおよそ1時間にわたって演説しました。
この中で習主席は「われわれは党創立100年の目標である貧困問題を解決した」と述べて実績を強調し、一党支配の正統性をアピールしました。
また「台湾問題を解決し、祖国の完全な統一を実現することは、中国共産党の揺らぐことのない歴史的な任務だ」と述べ、台湾統一に強い意欲を示しました。
そのうえで「国家の主権と領土を守り抜くというわれわれの断固とした決意を見くびらないほうがよい」と述べ、このところ台湾との関係を深めているアメリカなどをけん制するねらいもあるとみられます。
そして、香港については「国家安全法制と執行メカニズムを着実に実行する」と述べ、締めつけを緩めない姿勢を示しました。
また、習主席は「共産党と中国の人民を引き離したり対立させたりしようとする企ては絶対に実現しない。傲慢な態度で説教することは絶対に受け入れられない」と述べ、香港や台湾、それに新疆ウイグル自治区の人権問題などをめぐる国際社会の批判は受け入れない姿勢を強調しました。
式典では天安門広場を埋め尽くすように特設の席が設けられ、7万人余りが参加し、香港メディアはすべての参加者に新型コロナウイルスのワクチン接種や、PCR検査が義務づけられたと伝えています。
中国は共産党による一党支配体制のもとで社会主義を掲げながらも、市場経済への移行を進め、2010年には世界第2の経済大国となりました。
しかし、経済の減速や少子高齢化、アメリカとの激しい対立など国内外にさまざまな課題を抱え、習主席としてはこうした課題に対応するためにも、共産党の指導が重要だとアピールするとともに、長期政権も見据え、みずからの権威づけにつなげたいねらいがあるとみられます。
(転載、ここまで)
中国共産党の創立から100年となるのに合わせ1日、北京で大規模な祝賀式典が開かれ、習近平国家主席は一党支配の正統性をアピールするとともに、人権問題などを巡る国際社会の批判を受け入れない姿勢を強調した。
台湾、香港、ウイグルなどの人権問題の批判を受け入れないという。
ラベル:習近平
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