2021年06月12日

日英首脳、米にTPP復帰促す 英加盟なら供給網強化

日英首脳、米にTPP復帰促す 英加盟なら供給網強化

日英首脳、米にTPP復帰促す 英加盟なら供給網強化
https://www.sankei.com/article/20210611-K6AH6SPAYJKTHJIHBMTGPQJLJE/


2021年6月11日の産経新聞より転載

菅義偉首相とジョンソン英首相による11日の首脳会談は、交渉開始が決まったばかりのTPPへの英国参加に向けた、両国の意気込みを内外に示す場となった。会談に続くG7サミットではバイデン米大統領も加わり、経済面でも覇権を強める中国への対抗姿勢を打ち出すとみられる。会議は、離脱した米国へ将来的なTPPへの復帰を促す機会にもなりそうだ。

英国のTPP加盟に関しては今月2日、参加11カ国の閣僚級会合「TPP委員会」で交渉開始が決定した。菅首相は早期加入の実現に向け、同委員会の議長国として協力していく姿勢を示すことで、発足国以外で初めてとなる英国のTPP加盟実現へ勢いをつけたい狙いがあったとみられる。

日本にとって英国のTPP加盟は、インド太平洋地域において自由で開かれたルールに基づくサプライチェーン(供給網)の構築強化を意味する。新型コロナウイルスのワクチン外交も駆使して東南アジア諸国などに影響力を強める中国への牽制(けんせい)につながり、経済安全保障強化への試金石となる。

日英間では、今年1月に関税撤廃などを取り決めた経済連携協定(EPA)が発効しており、新たにTPP交渉で追加する交渉案件はそれほど多くない。

むしろ、日本は英国の加入を後押しすることで貿易自由化に関するTPPの厳しいルールを拡大させ、やはり新規加入を示唆している中国に対し圧力をかける戦略だ。国有企業の優遇禁止や知的財産保護、データ管理の規制といった中国にとって受け入れのハードルが高いTPPルールが、アジア太平洋地域を超えて普及することを重視する。

もっとも、厳しいルールを維持するという点では、加盟交渉において英国にも例外を認めることは許されない。菅首相にはジョンソン氏とTPPの価値観を共有し、対中で結束する意思を確認することが求められる。(那須慎一)


ジョンソン首相・G7.PNG



菅義偉首相とジョンソン英首相による11日の首脳会談は、交渉開始が決まったばかりのTPPへの英国参加に向けた、両国の意気込みを内外に示す場となった。
会談に続くG7サミットではバイデン米大統領も加わり、経済面でも覇権を強める中国への対抗姿勢を打ち出すとみられる。
会議は、離脱した米国へ将来的なTPPへの復帰を促す機会にもなりそうだ。
産経新聞の報道。
英国のTPP加盟だけでなく、米国のTPP復帰となるのか判らない。

日英首脳会談
https://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/we/gb/page1_000982.html

「菅総理から、TPP委員会で英国のTPP11加入交渉開始が決定されたことを歓迎したのに対し、ジョンソン首相から、日本がTPP委員会の議長国として果たした役割について謝意が表明されました。また、菅総理から、本年が東日本大震災から10年の節目であることに言及した上で、英国による日本産食品への輸入規制撤廃を求めたのに対し、ジョンソン首相から真剣に検討したいとの反応がありました。」




参考資料

日英首脳会談
https://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/we/gb/page1_000982.html




関連

[TPP委員会] 6月2日、イギリスのTPP加入手続き開始決定 参加11か国の閣僚級会合
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/481818753.html
【関連する記事】
posted by hazuki at 08:56| Comment(0) | 英国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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