衆院憲法審 2年ぶりの自由討議 欧州4カ国視察報告
https://mainichi.jp/articles/20191107/k00/00m/010/058000c
毎日新聞2019年11月7日 11時07分(最終更新 11月7日 12時24分)
衆院憲法審査会が7日午前に開かれた。9月下旬に欧州4カ国を視察した審査会メンバーが結果を報告し、与野党の委員が実質的論議となる「自由討議」を行った。衆院憲法審での自由討議は2017年11月以来約2年ぶり。審査会は当初、10月31日に開催する予定だったが、河井克行衆院議員(自民党)の法相辞任の影響で国会が空転し、取りやめとなっていた。
欧州視察の報告では、団長を務めた前会長の森英介氏(自民)らが、視察先のドイツやウクライナなど4カ国で政府・議会関係者らと行った意見交換の内容や各国の改憲の状況などについて説明した。
森氏は、ドイツで憲法に当たる連邦共和国基本法が63回改正されていることに触れ、「63回という回数に目を奪われがちだが、表面的な数字のみにとらわれず、その国の憲法を巡る政治文化や背景も考慮しなければならない」と述べた。
与党側は、改憲手続きを定める国民投票法について、今国会で共通投票所の設置など公職選挙法の規定に合わせる改正案の成立を目指している。視察の報告と自由討議で実質的な審議を再開させ、議論進展の呼び水としたい考えだ。
一方、立憲民主党など野党側は、国民投票に関するテレビCM規制を巡る議論を優先するよう求めており、議論の進展は見通せない状況が続いている。【遠藤修平】
衆議院インターネット審議中継
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=49487&media_type=
2019年11月7日 (木)
憲法審査会 (1時間30分)
案件:
日本国憲法及び日本国憲法に密接に関連する基本法制に関する件(衆議院欧州各国憲法及び国民投票制度調査議員団の調査の概要)
発言者一覧
説明・質疑者等(発言順): 開始時刻 所要時間
佐藤勉(憲法審査会会長) 10時 00分 01分
森英介(自由民主党・無所属の会) 10時 00分 20分
山花郁夫(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム) 10時 20分 07分
新藤義孝(自由民主党・無所属の会) 10時 27分 06分
奥野総一郎(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム) 10時 33分 08分
北側一雄(公明党) 10時 41分 08分
佐藤勉(憲法審査会会長) 10時 49分 01分
階猛(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム) 10時 50分 05分
小林鷹之(自由民主党・無所属の会) 10時 55分 04分
井上一徳(希望の党) 10時 59分 01分
赤嶺政賢(日本共産党) 11時 00分 05分
森英介(自由民主党・無所属の会) 11時 05分 01分
馬場伸幸(日本維新の会) 11時 06分 04分
山尾志桜里(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム) 11時 10分 06分
新藤義孝(自由民主党・無所属の会) 11時 16分 03分
山花郁夫(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム) 11時 19分 02分
奥野総一郎(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム) 11時 21分 02分
國重徹(公明党) 11時 23分 04分
衆院憲法審査会が7日午前に開かれた。
9月下旬に欧州4カ国を視察した審査会メンバーが結果を報告し、与野党の委員が実質的論議となる「自由討議」を行った。
衆院憲法審での自由討議は2017年11月以来約2年ぶり。
自民党の森英介氏が欧州視察の報告をした。
ドイツでは63回の憲法改正が行われている。
ドイツではナチスが国民投票法を利用して、政権を掌握したことを受けて、国民投票法は実施しない。
欧州視察の中では、「緊急事態条項はどのような国家にも必要なものと思われる」と意見があった。
与野党が活発に憲法審査会で討議を行ったが、野党は憲法改正に慎重であった。
参考
[衆院憲法審査会] 10月31日、衆院憲法審査会が流会
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/471264937.html
[衆院憲法審査会] 衆院憲法審査会を10月31日に開催へ 与野党が基本合意
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/471091539.html
公明 北側憲法調査会長「緊急事態対応」議論進める必要
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/470497145.html
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