2018年04月20日

[日米首脳会談] [新協議] 自由で公正かつ相互的な貿易取引のための協議を開始することで合意 自由で開かれたインド太平洋戦略を実現へ

[日米首脳会談] [新協議] 自由で公正かつ相互的な貿易取引のための協議を開始することで合意 自由で開かれたインド太平洋戦略を実現へ

【日米首脳会談】
共同記者会見(3)完 安倍晋三首相「TPPが両国にとって最善」 トランプ大統領「2国間の貿易協定望ましい」
https://www.sankei.com/politics/news/180419/plt1804190020-n5.html
https://www.sankei.com/politics/news/180419/plt1804190020-n6.html
2018.4.19 10:52

A(安倍首相)今般、トランプ大統領との間で、自由で公正かつ相互的な貿易取引のための協議を開始することを合意しました。本協議は茂木大臣とライトハイザー通商代表との間で行われ、麻生(太郎)副総理とペンス(副)大統領のもとで行われている日米経済対話に報告させることで一致しました。本協議は日米双方の利益となるように、日米間の貿易・投資をさらに拡大させ、公正なルールに基づく自由で開かれたインド太平洋地域における経済発展を実現させるのものです。米側が2国間ルールに関心を有していることは承知をしています。いずれにせよ、我が国としては、TPPが日米両国にとって最善と考えており、その立場を踏まえた上で議論に臨んでまいりたいと考えています。

 A(トランプ氏)ありがとうございます。アメリカは大きな貿易赤字を日本に対して持っています。690億ドルから1000億ドル規模。これは年間の貿易赤字の額です。巨額な赤字です。

 私たちは232条(で輸入制限)を鉄鋼とアルミに対して行っていきます。そして、それに際しては新しい合意をアメリカと日本の間で模索していきます。これについてもこれから話し合いを行っていきます。アルミニウムと鉄鋼に関する関税です。私達はいずれかの時点で将来的に関税は撤廃したいとは思っています。

しかし、対日貿易赤字は最低でも年間690億ドルに上っています。日本は何百万台もの車をアメリカに輸出しています、それに対してアメリカほとんど関税をかけていません。一方で私達はあまり多くの製品を日本に輸出していません。貿易障壁などがあるからです。こうしたことについて、総理と私はこれからしばらくの間は話しあっていくことになると思います。

 メディアはTPPについて正しく伝えていません。私はTPPに戻りたくはないんです。拒むことができないのであれば仕方がないのかもしれませんが、私は2国間の協定の方が良いと思っています。アメリカにとってもアメリカの労働者にとってもその方が有益です。私は2国間の貿易協定のが好ましいと思っています。日本にとってもいいものができるはずです。

 すでに11カ国、TPPに関わっている国の11カ国のうち、6カ国と貿易協定を結んでいます。アメリカにとって2国間の貿易協定の方が好ましいと思います。(再交渉でよりよい条件に変更できず、それを)拒むことができないような協定であれば、私はTPPに戻ることはありません。どうなるかをこれから見極めなければなりません。

 私としては一対一の交渉を日本と行っていきたいと思っています。今、私達はそうした段階にあります。今、ここに座っているライトハイザー通商代表は非常に高い能力を持っています。非常にタフな人です。日本を代表する人もそうでしょう。ですから、できれば遠くない将来によい合意に至ることができると思っています。アメリカにとっても日本にとっても良い合意です。皆さんどうもありがとうございました。(パームビーチ=田北真樹子)


安倍晋三とトランプ.PNG




新協議は茂木大臣とライトハイザー通商代表との間で行われ、麻生(太郎)副総理とペンス(副)大統領のもとで行われている日米経済対話に報告させることで一致した。
新協議は日米双方の利益となるように、日米間の貿易・投資を更に拡大させ、公正なルールに基づく自由で開かれたインド太平洋地域における経済発展を実現させるのもの。
TPPが日米両国にとって最善と考えており、その立場を踏まえた上で議論に臨んで行きたい。
「自由で開かれたインド太平洋戦略」は、安倍首相が2016年8月にケニアで開かれたアフリカ開発会議(TICAD)で打ち出した。

【外交・安保取材の現場から】
インド太平洋戦略は日本の勝利か 不気味に響くトランプ氏の「米国第一」
http://www.sankei.com/premium/news/171205/prm1712050007-n1.html

安倍首相の日米FTA回避策が、いつまで効くか疑問ですが、新協議は、日米FTAの入口のようであるが、日米FTA交渉が始まったと言い切れるものではないようです。
新協議は麻生・ペンスに報告するという形をとり、2人の顔は立てたが、茂木経済再生相とUSTRのライトハイザー氏に替えた。
日米FTA交渉をやる場合の責任者が茂木氏とライトハイザー氏となる。
茂木・ライトハイザーの新枠組みはFTA一歩手前と見るべきだろうか。

いつまでも効くと思うな、安倍総理の日米FTA回避策
https://www.fnn.jp/posts/00298880HDK

日本: 「自由で開かれたインド太平洋戦略」 を米国と「新たな枠組み」でやりたい。
米国: 二国間での日米FTAでやりたい。
いずれにせよ、日米には温度差がある。
茂木・ライトハイザーの新枠組に注視する必要があります。





参考資料

日米共同記者会見
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2018/0418usa.html





参考

[日米首脳会談] 首脳合意の新貿易協議は難航必至 TPP前提の日本、日米FTA要求の米国
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/458899073.html
ラベル:FFR
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posted by hazuki at 21:14| Comment(0) | FFR | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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