2018年03月03日

[トランプ政権の輸入制限発動表明] 世耕弘成経産相と河野太郎外相が反論⇒ホワイトハウス高官、関税対象国に「例外なし」

[トランプ政権の輸入制限発動表明] 世耕弘成経産相と河野太郎外相が反論⇒ホワイトハウス高官、関税対象国に「例外なし」

世耕経産相ら、輸入制限で反論=米安全保障に影響せず
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018030200577&g=use

トランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムの輸入制限発動の意向を表明したことについて、2日の閣議後記者会見で閣僚の発言が相次いだ。世耕弘成経済産業相と河野太郎外相は、トランプ氏が国防上の理由を挙げたことに関し、日本製品が米安全保障の脅威になることはないと反論した。
 世耕氏は「同盟国である日本からの鉄鋼、アルミニウムの輸入が米国の安全保障に影響することはまったくない」と述べ、その考えを米側に伝えると表明。河野氏は、輸入制限は世界貿易機関(WTO)ルールと「整合的なものになるだろう」と指摘した。(2018/03/02-11:06)


世耕弘成・米輸入制限発動.PNG


米高官、関税対象国に「例外なし」 日本鉄鋼連盟は「負の連鎖」警告
http://www.afpbb.com/articles/-/3165931?cx_part=top_block&cx_position=2
2018年3月3日 8:26 発信地:ワシントンD.C./米国

【3月3日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が今週発表した鉄鋼・アルミニウムに高い関税を課す方針について、ホワイトハウス(White House)高官は2日、関税を免除される国はないと語った。

 トランプ大統領の発表は同盟諸国の反発を招いており、世界各国を巻き込む貿易戦争の恐れが高まっている。同高官は記者団に対し、トランプ大統領が「これは一括関税であり、例外はないと明言した」と説明。その一方、米政府は今後起こり得る「状況」の中で、ケースバイケースで免除を考慮する可能性もあると語った。

 日本鉄鋼連盟は2日、トランプ大統領に対し、高率の輸入関税を課さないよう求め、そうした措置は貿易戦争を引き起こしかねないと警告した。

 同連盟の進藤孝生会長はトランプ大統領への書簡で、関税引き上げは「市場をゆがめる措置」だとし、「日本からの鉄鋼輸出だけでなく、世界の鉄鋼貿易に深刻な悪影響をもたらす」との考えを示した。

 新藤会長は、米国の関税引き上げが国家安全保障を理由としていることに関し、トランプ大統領の措置は、各国が国家安全保障を建前に独自の関税を課す動きを招きかねないとの懸念を表明。

 「他の諸国が同様の口実の下に同様の行動を取る」ことで、「負の連鎖反応」が起こる可能性が高く、鉄鋼のみならず、国家安全保障に関わると見なされた他製品にも悪影響が及ぶと指摘した。

 書簡は同連盟ウェブサイトに掲載された。(c)AFP


トランプ・追加課税.PNG



トランプが鉄鋼製品に25%、アルミニウム製品には10%の関税をそれぞれ課すと述べた問題。
世耕弘成は「同盟国である日本からの鉄鋼、アルミの輸入が、アメリカの安全保障に影響することは全くないと考えております」と呑気でした。
時事通信でも、世耕弘成は「同盟国である日本からの鉄鋼、アルミニウムの輸入が米国の安全保障に影響することはまったくない」と述べ、その考えを米側に伝えると表明と報道されています。
河野太郎は、輸入制限は世界貿易機関(WTO)ルールと「整合的なものになるだろう」と指摘した。
トランプ政権はWTOの紛争処理システムなどに不満を募らせている。
中国などとの係争案件を巡り、反ダンピング(不当廉売)関税などの分野で米側の敗訴が相次いでいる為です。
第11回WTO閣僚会議が、昨年12月10日〜13日、アルゼンチンのブエノスアイレスで開催された。
閣僚会議は2年に1度開かれるWTOの最高意思決定機関。
WTOのアゼベド事務局長は、USTRのライトハイザー代表に「WTOシステムの重要性を伝えたい。」と語ったという。

WTO閣僚会議:自由貿易、結束が焦点 米への対応カギ
https://mainichi.jp/articles/20171212/ddm/008/020/168000c

鉄鋼・アルミニウムに高い関税を課す方針について、ホワイトハウス高官は2日、関税を免除される国はないと語った。
米高官は、トランプ大統領が「これは一括関税であり、例外はないと明言した」と説明。
その一方、米政府は今後起こり得る「状況」の中で、ケースバイケースで免除を考慮する可能性もあると語った。
ホワイトハウス高官が、トランプが「例外はない」と明言したのに、同盟国だから、WTOルールと整合的なものになるから、「日本製品が米安全保障の脅威になることはない」という反論は米国に通じるのでしょうか。
日本鉄鋼連盟は2日、トランプ大統領に対し、高率の輸入関税を課さないよう求め、そうした措置は貿易戦争を引き起こし兼ねないと警告した。
ケースバイケースで同盟国の免除を考慮しない場合、米国の措置は貿易戦争を引き起こし兼ねない。
世耕も河野も呑気なことを言っている場合ではない。
トランプ政権、容赦ないと思います。




参考資料(ホワイトハウス)

Remarks by President Trump in Listening Session with Representatives from the Steel and Aluminum Industry
https://www.whitehouse.gov/briefings-statements/remarks-president-trump-listening-session-representatives-steel-aluminum-industry/




参考

世耕弘成経産相「米安全保障に影響ない」、トランプ政権の輸入制限発動表明で
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/457365043.html

トランプ政権、鉄鋼とアルミニウムに追加関税へ
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/457359506.html
ラベル:米国
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posted by hazuki at 10:13| Comment(0) | 米国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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