2017年11月03日

[外国人技能実習制度] 外国人技能実習適正化法が施行、人権侵害に罰則 介護施設でも受け入れ可能に

[外国人技能実習制度] 外国人技能実習適正化法が施行、人権侵害に罰則 介護施設でも受け入れ可能に

外国人技能実習 適正実施法が施行、人権侵害に罰則
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22936860R31C17A0PP8000/
2017/11/1 0:00

外国人が働きながら技術を学ぶ外国人技能実習制度の適正実施法が1日に施行した。違法な長時間労働などが相次いでおり、新設した外国人技能実習機構が受け入れ先などを監督し、技能実習計画を審査、認定する体制を整備した。暴行や脅迫による強制といった人権侵害への罰則を設けた。実習期間は最長3年から5年に延長し、対象職種に「介護」を追加した。

 実習先の企業などは実習生ごとに技能実習計画を作成し、機構が認定すれば実習生を受け入れられる。受け入れには企業単独の方式と、商工会や協同組合などを監理団体に指定して窓口にする方式がある。監理団体の場合は機構の審査を経て、法相と厚生労働相の許可を得る必要がある。

 法務省によると、事前の審査で法施行の1日時点で292団体が監理団体として許可を受けた。うち介護は5団体。許可を受けた監理団体は、実習生の受け入れに向けて技能実習計画の認定手続きを進める。技能実習計画は1日時点で企業単独型の20件が認定された。

 実習生の技能検定試験の合格率が高いなど、優良な監理団体や実習先は、実習期間を最長5年に延ばせたり、受け入れ人数を増やせたりする。

 実習生は昨年末時点で約23万人で増え続けている。機構が監理団体や実習先の企業などを実地検査することも定め、監督を強化する。



外国人技能実習制度 介護施設でも受け入れ可能に
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171101/k10011206401000.html
11月1日 4時27分

発展途上国の外国人が日本で働きながら技術を学ぶ技能実習制度は、1日から新たに介護が対象に加わり、介護施設などで外国人実習生の受け入れが可能となります。

外国人技能実習制度は、発展途上国の外国人を対象に、日本で働きながら技術を学んでもらう制度で、実習生は去年末の時点で農業や漁業、製造業などの70を超える職種で合わせて23万人に上っています。

この実習制度に関する新たな法律「技能実習適正化法」が1日施行され、対象となる職種に新たに介護が加わり、実習生の受け入れが可能になりました。受け入れは開設してから3年以上が経過している介護施設や病院などに限られ、実習生5人ごとに1人以上の指導員が付き、入浴や食事などの身体的な介護を中心に実習を行います。

実習生になるには基本的な日本語を理解できるレベルに達していることが条件で、来日後も日本語の講習を受ける必要があります。在留期間は最長で5年まで認められ、一部の介護事業者からは深刻な人手不足の解消にもつながると、期待する声が出ています。

厚生労働省によりますと、実習生が介護施設などで実際に働き始めるのは、入国手続きなどに時間が掛かるため、早くても年明け以降になる見通しです。

専門家「しっかりと育成すること重要」

介護現場での外国人実習生の受け入れについて専門家は、施設側がしっかりと育成していくことが重要だと指摘します。

介護が専門の淑徳大学の結城康博教授は、「介護はお年寄りとの意思の疎通が重要で、ある程度の語学能力がないと要望に応えることができない。施設側は単に人手不足の解消のために受け入れるのではなく、日本語教育や技能研修などに力を入れて、実習生をきちんと育てていくことが重要だ」と指摘しています。


技能実習に介護.PNG



外国人が働きながら技術を学ぶ外国人技能実習制度の適正実施法が11月1日に施行した。
実習期間は最長3年から5年に延長し、対象職種に「介護」を追加した。
厚生労働省によると、実習生が介護施設などで実際に働き始めるのは、入国手続きなどに時間が掛かる為、早くても年明け以降になる見通し。
外国人技能実習制度を巡って、多くの不法滞在者を生んだ他、違法な長時間労働や賃金不払いなど問題が多く残されている。
介護を追加する必要はあったのか。
「[緊急拡散] パブリックコメント: 外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律施行規則の規定に基づき法務大臣及び厚生労働大臣が定める特定の職種及び作業の一部を改正する件(案) 5月19日締切」の記事でも書きましたが、今年の秋から技能実習制度に介護も加わった。
また、技能実習生の受け入れの人数の拡大の話も上がっているようです。
「外国人技能実習制度」の建前は、途上国に技術を伝え、その国の人材育成を支援するという国際貢献です。
しかし、実態として、多くの場合、「安価な労働力確保」の為の手段となっている。
違法な時間外労働、安全措置が講じられていない機械の使用、賃金の不払いなどが問題になっているのに、技能実習制度は拡大の方向へ動いている。
単純就労者の受入れの急激な拡大には慎重になるべきです。
「介護、外国人実習生300人超 学研、ツクイなど主要5社受け入れ計画 人手不足の緩和期待」の記事に書いた通り、介護の分野で、外国人技能実習生を300人超受け入れる。
学研、ツクイ、ベネッセスタイルケア、メディカル・ケア・サービス、ニチイ学館が主要5社と思われます。
ニチイ学館は、東京の国家戦略特区に参入していますね。

[国家戦略特区] 外国人による家事代行サービスで6企業(ダスキン、ニチイ学館、パソナ、ピナイ・インターナショナル、ベアーズ、ポピンズ)を認定 東京都
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/447323286.html

ニチイ学館は介護の分野で、技能実習制度に参入か?




参考

[緊急拡散] パブリックコメント: 外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律施行規則の規定に基づき法務大臣及び厚生労働大臣が定める特定の職種及び作業の一部を改正する件(案) 5月19日締切
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/449850096.html

介護、外国人実習生300人超 学研、ツクイなど主要5社受け入れ計画 人手不足の緩和期待
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/445865524.html

介護現場に外国人 関連2法成立 人権侵害に罰則も
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/444132132.html
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posted by hazuki at 00:57| Comment(0) | 法律・法案 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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