2017年09月08日

TiSA(新サービス貿易協定)、WTO非公式閣僚会合で早期再開・妥結を目指す

TiSA(新サービス貿易協定)、WTO非公式閣僚会合で早期再開・妥結を目指す

松村副大臣がOECD閣僚理事会及びWTO非公式閣僚会合に出席しました
http://www.meti.go.jp/press/2017/06/20170612002/20170612002.html
平成29年6月12日(月)

本件の概要

松村経済産業副大臣は、フランス共和国・パリにおいてOECD閣僚理事会及びWTO非公式閣僚会合に出席するため、6月7日(水曜日)から10日(土曜日)にかけて出張しました。

(省略)

2. WTO非公式閣僚会合

豪州及びアルゼンチンが共同議長を務め、約30ヶ国・地域及びWTO事務局が参加しました。世界的に保護主義の台頭が懸念される中、世界経済の包摂的な成長に向けてWTOに求められる役割や、第11回WTO閣僚会議(MC11)で達成すべき具体的成果について議論が行われました。
松村副大臣からは、情報の自由な流通を中核としたデジタル貿易ルールの形成や、小規模・中小企業の貿易・投資の円滑化に向けた幅広い取組の重要性を主張しました。加えて、環境物品協定(EGA)及びサービス貿易に関する新たな協定(TiSA)交渉の早期再開・妥結の重要性を主張しました。


WTO非公式会合・2017年6月.PNG



松村前経済産業副大臣は、パリに於いてOECD閣僚理事会及びWTO非公式閣僚会合に出席する為、2017年6月7日から10日にかけて出張した。
経済産業省のサイトでは、先ず、OECD閣僚理事会について報告している。
文章や資料は転載元の経済産業省のサイトで確認方お願い致します。
第2にWTO非公式閣僚会合について報告していることに注目して頂きたい。

「豪州及びアルゼンチンが共同議長を務め、約30ヶ国・地域及びWTO事務局が参加しました。世界的に保護主義の台頭が懸念される中、世界経済の包摂的な成長に向けてWTOに求められる役割や、第11回WTO閣僚会議(MC11)で達成すべき具体的成果について議論が行われました。
松村副大臣からは、情報の自由な流通を中核としたデジタル貿易ルールの形成や、小規模・中小企業の貿易・投資の円滑化に向けた幅広い取組の重要性を主張しました。加えて、環境物品協定(EGA)及びサービス貿易に関する新たな協定(TiSA)交渉の早期再開・妥結の重要性を主張しました。」

「加えて、環境物品協定(EGA)及びサービス貿易に関する新たな協定(TiSA)交渉の早期再開・妥結の重要性を主張しました。」の部分です。
サービス貿易に関する新たな協定(TiSA)交渉とは、新サービス貿易協定(TiSA)交渉のことです。
2016年11月23日の日経新聞の報道によると、TiSA交渉には日米欧など50カ国・地域が参加していると報道されている。

貿易自由化、有志国の交渉も難航 サービス分野は年内合意断念
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFK23H0C_T21C16A1000000/

参加国・地域が増えたかどうか不明だが、私が疑問に思っていたWTOの非公式会合で、マスコミは報道することもなく、TiSA交渉の早期再開・妥結の重要性を日本政府は主張している。
平成29年3月14日に公開された外務省の「2017年WTO対日貿易政策検討会合」を見ると、「環境物品協定(EGA)交渉及び新たなサービス貿易協定(TiSA)交渉の交渉再開,早期妥結が重要。」と我が国ステートメントを強調している。

2017年WTO対日貿易政策検討会合
http://www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/it/page22_002785.html

つまり、世界貿易機関(WTO)の非公式会合で話し合われているのがTiSA交渉です。
経済産業省及び外務省のサイト内でWTO非公式会合の報告があった場合、注視する必要があります。
TiSAが実行されることになれば、金融業界に対する規制が撤廃される。
ネット上でのプライバシー保護の法律がなくなる。
TiSAが実行されると、メガバンク(グローバル銀行)が世界のあらゆることを決定出来るようになる。
TiSAの交渉は完全密室の中で行われており、米国、EU、オーストラリアが交渉の主導権を握っている。
TiSAは、公共調達がターゲットです。
TiSAは、文字通りサービス貿易に関する協定で、金融、電気通信、流通、運送、建設、教育、観光などモノ以外のすべての貿易が対象となります。
公共サービスの市場化(=民営化)を促進し、再公有化させない(ラチェット)ルールとするもの。
TiSA発効日から5年間、機密扱いにすると提案しています。
TiSAには、ラチェット条項以外に現行の自由化の水準を一律に凍結することを義務付ける「スタンドスティル条項」も含まれています。
ラチェット条項と言えば、最近の記事では、水道民営化と結び付きます。






hazukinotaboo @hazukinotaboo2
TiSA(新サービス貿易協定)、WTO非公式閣僚会合で早期再開・妥結を目指す http://hazukinoblog.seesaa.net/article/453302898.html … TiSA交渉の早期再開・妥結の重要性を日本政府は主張している。公共サービスの民営化を促進し再公有化させない(ラチェット)ルール。 #StopTiSA




参考資料

2017年WTO対日貿易政策検討会合(外務省)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/it/page22_002785.html




参考

TPPは死んでない! TiSA(新サービス貿易協定)が50カ国・地域の参加で進行中!
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/447006147.html

大規模な圧力でウルグアイは新サービス貿易協定(TiSA交渉)を離脱
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/442664873.html

韓国政府 新サービス貿易協定(TiSA)について年内の交渉妥結へ
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/442640507.html

不可逆なグローバル化を押し付けるサービス貿易協定TiSA
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/426486482.html

TPPよりあからさまなTiSAというサービスの自由貿易協定〜公僕がいなくなる日〜
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/425801969.html

TiSA(新サービス貿易協定) 〜国際金融資本が公共サービスを乗取るための協定〜
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/424681150.html

国家破壊の協定「TiSA」を報じないマスコミ (アジア太平洋資料センター事務局長 内田聖子氏)
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/424508334.html

WikiLeaks: 新サービス貿易協定(TiSA)関連17件の極秘資料を暴露
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/424280371.html

TPPと同時進行で秘密裏に進められている新サービス貿易協定(TiSA)交渉
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/408634718.html




追記

こちらも、ご覧下さい。


国連専門家グループ、TPP, TTIP, TiSAの貿易協定とその秘密交渉に懸念表明
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/424279131.html
ラベル:TiSA
posted by hazuki at 00:01| Comment(0) | TiSA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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