2017年08月05日

年金の75歳受給とセットで懲罰的な「死亡消費税」導入か

年金の75歳受給とセットで懲罰的な「死亡消費税」導入か
https://www.moneypost.jp/179315
https://www.moneypost.jp/179315/2/
2017年8月4日 16:00

政府が導入を目論んでいる「75歳年金受給開始」。しかし平均的な健康寿命(男性・71.1歳、女性・75.5歳)を考えると、年金をもらえるころにはあまりお金を楽しく使える体力は残っていない可能性も高い。ならば、せめて75歳から受け取る年金を家族にしっかり残したい。しかし、そんな望みさえ叶えられないかもしれない。

「75歳年金支給」の議論の舞台となっている有識者会議(内閣府)の清家篤座長は、2013年に安倍首相直属の「社会保障制度改革国民会議」会長として年金や医療、介護など社会保障政策の基本方針をまとめた人物だ。

 この国民会議で財政学者の伊藤元重・東大名誉教授は巨額の高齢者医療費を賄う財源として「死亡消費税」という考え方を提案した。
 
〈60歳で定年されて85歳で亡くなった間に一生懸命消費して日本の景気に貢献してくださった方は消費税を払ってお亡くなりになる。60〜85歳の間消費を抑え、お金をお使いにならないでため込んだ方は消費税を払わないでお亡くなりになる。しかもそれが相当な金額にならない限りは、遺産相続税の対象にはならない。

 ですから、生前にお払いにならなかった消費税を少しいただくという意味も込めて、死亡時の遺産に消費税的な税金をかけるという考え方がありえます〉

年金の「三重苦」

伊藤提案は国民会議の最終報告書には盛り込まれなかったものの、清家氏は現在、安倍政権の高齢者対策大綱とりまとめの責任者の地位にあり、財政再建論者として知られる伊藤氏も東日本大震災からの復興事業について政府に提言する「復興委員会委員長」として政権に強い発言力を持つ。

 それだけに、安倍政権の高齢者対策大綱で年金の「75歳受給」が提言されれば、年金以上に財政負担が重くなっている後期高齢者医療費の財源として「死亡消費税」構想が浮上する可能性は十分ある。

 そうなると、高齢者が75歳から「子や孫のために」と年金を使わずに貯め込んでも、亡くなった後に「一生懸命消費して日本の景気に貢献しなかったから後期高齢者のために使わせていただく」と、その金を死亡消費税で国に召し上げられてしまう。

 年金75歳受給とは、国民に65歳からの「暗黒の10年間」は年金を出さずに金融資産を使い果たさせ、75歳で年金がもらえても健康寿命を過ぎて自分のためには使えない。そして子孫に遺産として残そうとすれば国に召し上げられるという「三重苦」だ。

 国民が積み立てた年金のカネをビタ一文使わせないつもりなのである。

※週刊ポスト2017年8月11日号


伊藤元重・東大名誉教授.PNG



平均的な健康寿命(男性・71.1歳、女性・75.5歳)を考えると、年金を貰える頃にはあまりお金を楽しく使える体力は残っていない。
75歳から受け取る年金を家族に残したい。
財政学者の伊藤元重・東大名誉教授は巨額の高齢者医療費を賄う財源として「死亡消費税」という考え方を提案。
死亡時の遺産に消費税的な税金を掛けるという考え方。
日刊ゲンダイのサイトから削除されたと思われる「「死亡消費税」は序の口 想定外の新税で国から搾り取られる」という報道が2014年5月3日にされた時から、棺桶に入る人に死亡消費税を掛けるという提案がされていた。
週刊ポストセブンでは、「死亡消費税構想 棺桶から税金もぎとる年金収奪のメカニズム」という報道が2014年5月25日にされており、提唱者で首相ブレーンの伊藤元重・東京大学教授は、「亡くなられた段階で消費税をいただくというもの。60歳で定年されて、85歳でお亡くなりになられるまでに、一生懸命、消費して日本の景気に貢献された方は消費税を払ってお亡くなりになっておられる。しかし、60歳から85歳まで、お使いにならないでひたすら溜め込んだ方は、消費税を払わないでお亡くなりになられて、しかもそれが相当な金額にならない限りは、遺産相続税の対象にならない。ですから、生前にお支払いにならなかった消費税を少しいただく。それを、後期高齢者の方の医療費に使わせていただくというものです」と、マネーポストの報道と同じことを提案している。
高齢者がカネを使わずに貯め込むのは経済にマイナスだから、亡くなってから相続税とは別に消費しなかった罰則税を掛けるという考え方です。
「使えるものなら使ってみなさい」と年金を払い、仕方なく孫や子の為に貯金すると、「消費に回さなかったあなたが悪い」と棺桶から税金をもぎ取る。
政府、官僚、政府のブレーンが考えることは酷過ぎる。
棺桶に入る人から税金を取るなら、取ってみれば良い。
現在の法律では、死亡消費税が提案されても搾り取ることは出来ない筈だ。
財務省辺りが国会に法案を提出して、閣議決定されて、衆議院を通過し、参議院で可決・成立しなければ、死亡消費税という提案は構想で終わる。
実際に国会で議論されることになれば、私たち国民は死亡消費税導入の反対運動をするだろう。
首相官邸、自民党、公明党、日本維新の会、その他の野党に抗議文を送ることになるだろう。
定年退職してから貯蓄を使い続けて、75歳になり、やっと年金を貰えるかと思えば、消費に回す程、体力も残ってない高齢者が亡くなったら、日本経済にマイナスなことをしたからと、罰金で死亡消費税を掛けるとは、ふざけるなです。
伊藤元重・東大名誉教授の名前を憶えておきましょう。
絶対に許してはならない提案です。



伊藤元重研究室(東大)
http://www.motoshige-itoh.com/profile.html





参考

政府内で「貯蓄税」と「死亡消費税」を検討 すでに布石も
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/433377415.html

死亡消費税構想 棺桶から税金もぎとる年金収奪のメカニズム
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/397943353.html

「死亡消費税」は序の口 想定外の新税で国から搾り取られる
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/396257426.html




関連


BSフジプライムニュースで報道された「貯蓄税」!貯蓄のある高齢者に税金を掛けようとしている!
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/402435443.html
ラベル:死亡消費税
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posted by hazuki at 20:53| Comment(0) | 国税・地方税 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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