2017年04月12日

[種子法廃止] 4月10日、種子法廃止の運動継続を 生産者・消費者が集会

[種子法廃止] 4月10日、種子法廃止の運動継続を 生産者・消費者が集会

種子法廃止の運動継続を 生産者・消費者が集会
http://www.jacom.or.jp/nousei/news/2017/04/170411-32465.php
2017.04.11

政府が廃止しようとしている主要農作物種子法について、これに反対する全国有機農業推進協議会と日本の種子(たね)を守る有志の会は4月10日、衆議院第一議員会館で集会を開き、講演および農水省と生産者・消費者の意見交換を行なった。3月27日に次ぐ2回目の集会で、約200人が参加した。

集会呼びかけ人の一人、元農水大臣の山田正彦氏は、「日本は、在来の農作物の原種、種を保持してきた。これをすべて民間に開放することは、海外の多国籍バイオ企業に種子をゆだねることになりかねず、食糧安全保障にとっても大きな問題。日本の種子は何とか守りたい」と訴えた。
講演した西川芳昭・龍谷大学教授は、「種子は生命の根源」と、種子の重要性を強調し、(1)最も基礎的な農業生産資材、(2)作物の形質や環境適応性など、作物の特性を規定、(3)遺伝資源としての使用価値をもち、遺伝情報の操作ができる、などを挙げる。従って、種子法では稲、麦、はだか麦、小麦および大豆の種子を対象に、種子の生産は、ほ場や産物の審査、農産物の検査などが、厳格に義務付けられている。
 それによって、これまで県が開発した米や麦などの地域品種が維持され、その加工品等が地域ブランドの特産として、地域振興にも役立ってきた。その種子法を廃止することは、国や県がこの制度を維持する予算的な根拠を失う恐れがある。その結果、自分で十分な種子管理ができなくなった生産者は、モンサントなどのグローバルバイオ企業から、遺伝子組み換えや高価格の種子を買わざるを得なくなり、「生産者だけでなく消費者にとっても、将来マイナスになるだろう」と指摘した。
意見交換で、県の指定採種がある茨城県JA水戸の八木岡努組合長は「採種は作り続けなければならず、公的機関がフォローしないと維持できない。また企業に任すと、利益・効率に走って、(市場の小さい)地域の品種が廃れる。廃止する必要があるのか」と訴えた。
 これに対して、出席した農水省の農林水産会議事務局研究企画課企画班の宇井伸一課長補佐は、「現在、稲に関して、都道府県の奨励品種で、民間開発の品種がないことから、イコールフッティングになっていないためであり、種子法を廃止することで農家の選択肢が増える。食糧増産のための種子法ができて65年経ち、もう国が関与する必要は無くなった」と説明。その例として民間の育種が定着している野菜の種子を挙げた。
 参加した消費者からは、遺伝子組み換え種子の安全性への疑問や、種子に関する知見が外資に譲渡される恐れ、JAや生産者からは現在の採種事業への予算措置などについての意見や質問があった。
 なお、主要農作物種子法の廃止法案は、3月23日に衆議院農林水産委員会で可決され、参議院で審議されているが、早ければ4月13日にも採決される。山田・元農水大臣は「議員立法も視野に、種と命を守るための運動を続けよう」と参加者に呼びかけた。4月16日、次の集会を予定している。
(写真上から)200人が参加した種子法廃止の集会、種子の重要性を強調する西川芳昭教授、地域品種の大切さを訴えるJA水戸の八木岡組合長


山田正彦・種子法.PNG
種子法廃止反対.PNG



政府が廃止しようとしている主要農作物種子法(種子法)について、これに反対する全国有機農業推進協議会と日本の種子を守る有志の会は4月10日、衆議院第一議員会館で集会を開き、講演および農水省と生産者・消費者の意見交換を行なった。
約200人が参加した。
UPLAN(ユープラン)さんより、動画がUPされているとのことです。
山田正彦氏が種子法廃止について語っています。






ユープラン @UPLAN 肉球新党勝手連 @uplan_miwa
@hazukinotaboo2  http://youtube.com/watch?v=XVsD0PYm-ZA … … 
20170410 UPLAN【院内集会】「主要農作物種子法」廃止法案



20170410 UPLAN【院内集会】日本の種子(たね)を守る会「主要農作物種子法」廃止法案




参考

[種子法廃止] 4月6日、参議院農林水産委員会で、種子法廃止法案(主要農作物種子法を廃止する法律案)について山本有二農林水産相が趣旨説明
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/448780801.html

[種子法廃止] 第193回国会 参議院農林水産委員会名簿
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/448761587.html

[種子法廃止] 4月10日、日本の種子をどうする 種子法廃止で意見交換 日本の種子を守る会が開催
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/448583864.html

[種子法廃止] 種子法廃止を批判 供給など役割 共産党の斉藤和子氏がただす
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/448578699.html

[種子法廃止] 3月28日、衆議院本会議で種子法廃止法案(主要農作物種子法を廃止する法律案)が可決 参議院へ
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/448500722.html

[種子法廃止] 3月23日、衆議院農林水産委員会で種子法廃止法案を可決!
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/448369517.html

[緊急拡散] パブリックコメント: 遺伝子組換えイネの第一種使用等に関する承認に先立っての意見の募集(平成28年度第2回) 3月29日締切 環境省が意見公募
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/448278468.html

[緊急拡散] パブリックコメント: 遺伝子組換えイネの第一種使用等に関する承認に先立っての意見の募集(平成28年度第1回) 3月29日締切 環境省が意見公募
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/448276303.html

[緊急拡散] パブリックコメント: 遺伝子組換えダイズ、トウモロコシ及びワタの第一種使用等に関する審査結果について 3月22日締切 種子法廃止に合わせて農林水産省が意見募集
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/447918369.html

[種子法廃止] 種子法廃止法案を批判 共産党の畠山和也氏、民間開発阻害されず
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/447905510.html

[種子法廃止] 3月8日の農林水産委員会で法案の趣旨説明! 政府は3月13日以降に衆議院を通過させると噂されている!
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/447876311.html

2月10日、種子法廃止閣議決定
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/447566682.html




関連

[山田正彦氏] 狙いは農業・農協潰し TPP協定に沿い法整備する日本政府 種子法廃止、水道法を改定して民間に委託する TPP協定第15章の「政府調達」に沿った国内法へ
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/448618153.html

外資に乗っ取られる日本のインフラ! 安倍政権が通しそうなヤバい法案とは…水道法改正と種子法廃止
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/447819906.html
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posted by hazuki at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 法律・法案 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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