2017年02月02日

どこが“働き方改革”なのか 「残業100時間OK」の異常法案

どこが“働き方改革”なのか 「残業100時間OK」の異常法案
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/198509
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/198509/2
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/198509/3
2017年1月31日

どこが“働き方改革”なのか――。安倍政権が国会に提出する「残業時間上限法案」に批判が噴出している。

 現在、労基法が定める法定の労働時間は、1日8時間、週40時間だが、労基法36条に基づいて労使が「36協定」を結び、さらに特別条項をつければ、事実上、24時間働かせてもOKとなっている。

「働き方改革」を看板に掲げる安倍首相は、残業時間に上限を設ける法案を提出する予定だが、これがとんでもない基準なのだ。

「年間で月平均60時間まで」としているが、繁忙期は「100時間」まで認め、さらに「2カ月連続80時間」もOKとしているのだ。

 しかし、月100時間は過労死ラインである。厚労省は、過労死の労災認定基準となる残業時間について@脳や心臓の疾患が発症する前の1カ月間に100時間A発症前の2〜6カ月間で月当たり80時間超――と規定している。これが基準となったら、過労死や過労自殺が激増するのは間違いない。

しかも、「残業時間上限法案」を提出するとしながら、労働時間ではなく成果に応じて賃金を払う「脱時間給制度」、いわゆる「残業代ゼロ法案」も同時に成立させる方針だから支離滅裂もいいところだ。

「安倍首相は本当は、“残業代ゼロ法案”だけを成立させたかった。残業代を払わずに、社員を長時間働かせたい経営者の要望に応えようとしたのでしょう。でも、電通の女性新入社員の高橋まつりさんが過労自殺し、野党が長時間労働を規制する法案を昨年の臨時国会に提出していたこともあって無視できなくなったようです。ただ、経営者の意向には沿いたい。結果的にチグハグな対応になったのでしょう。いずれ、ほとんどの労働者に“脱時間給制度”を適用すればいいと考えているようです」(政界関係者)

 安倍政権の支離滅裂な政策について、経済ジャーナリストの荻原博子氏はこう言う。

「残業時間の上限が月100時間というプランが出てくるのは、安倍首相が働く人ではなく、経営者の話を聞いているからです。経営者のホンネは、過労死しないギリギリまで働かせたい、ということではないか。安倍首相のやっていることは“働き方改革”ではなく、“働かせ方改革”ですよ」

 デタラメな「残業時間上限法案」も「残業代ゼロ法案」も、同時に潰さないとダメだ。


塩崎恭久2.PNG



安倍政権が国会に提出する「残業時間上限法案」に批判が噴出している。
「働き方改革」を看板に掲げる安倍首相は、残業時間に上限を設ける法案を提出する予定だが、とんでもない基準。
「年間で月平均60時間まで」としているが、繁忙期は「100時間」まで認め、更に「2カ月連続80時間」もOKとしている。
月100時間は過労死ライン。
しかも、「残業代ゼロ法案」も同時に成立させる方針だから支離滅裂もいいところ。
電通社員だった高橋まつりさんが月300時間ペースの残業を強いられて自殺したというのに学ばない安倍政権です。
労働者の立場より、経団連や会社の経営者の立場を優先する。
繁忙期は「100時間」まで認めるような残業時間上限法案も、残業代ゼロ法案も認めてはならない。
国民は、反対の声を上げるべきです。




参考

テープ暴露…塩崎厚労相が残業代ゼロ法案「とりあえず通す」
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/418114109.html
【関連する記事】
posted by hazuki at 10:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック