元名大生側が無罪主張 殺人や毒物投与、名地裁で初公判
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017011690130043.html
2017年1月16日 13時37分
名古屋市で知人女性を殺害し、仙台市で同級生らに劇物の硫酸タリウムを飲ませて殺害しようとしたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた名古屋大の元女子学生(21)=事件当時16〜19歳=に対する裁判員裁判の初公判が16日、名古屋地裁(山田耕司裁判長)で開かれた。弁護側は全事件について「重い精神障害の影響で、元学生には責任能力がなかった」として無罪を主張。元学生は「タリウムを混入させた際、被害者が死亡しても構わないと考えた覚えはない」と起訴内容を一部否認し、女性殺害の事実関係については争わない姿勢を示した。
元学生は捜査段階で「人を殺してみたかった」と供述するなど、社会に衝撃を与えた事件を巡り、裁判員らは難しい判断を求められる。公判は計21回開かれ、判決は3月24日の予定。初公判では裁判所の判断で、元学生を傍聴席から見えないようにする遮蔽物は設けられなかった。
冒頭陳述で検察側は「元学生には発達障害があったが、犯行への影響は限定的で、完全責任能力があった」と主張。タリウム事件については「死んでも構わないと認識しており、殺意はあった」と述べた。さらに「中学生のころに神戸市の連続児童殺傷事件(1997年)を知って強い興味を抱き、その後、猟奇的事件を調べるようになった」と指摘した。
一方、弁護側は、元学生は発達障害に加え、そううつ病だったとして「善悪の判断ができず、行動をコントロールできなかった」と主張した。元学生を起訴したのは違法だとして、公訴棄却も求めた。
起訴状によると、元学生は2014年12月、名古屋市昭和区の自宅アパートで、知人の森外茂子さん=当時(77)=を手おので殴り、マフラーで首を絞めて殺害。仙台市内の私立高校に通っていた12年5〜7月には、同級生ら2人に硫酸タリウムを飲ませて殺害しようとしたなどとされる。
一連の事件を巡っては、名古屋地検が元学生の精神鑑定を実施し「責任能力に問題はない」として家裁送致。一方、名古屋家裁が依頼した鑑定医は、精神障害の影響を指摘して責任能力を否定し、鑑定結果は分かれた。これらを踏まえ、同家裁は「各犯行時の責任能力には問題はなく、刑事処分が相当」と判断して検察官送致(逆送)し、地検は15年10月に起訴した。
(中日新聞)
名古屋市で知人女性を殺害し、仙台市で同級生らに劇物の硫酸タリウムを飲ませて殺害しようとしたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた名古屋大の元女子学生(21)の初公判が名古屋地裁であった。
公判は計21回開かれ、判決は3月24日の予定。
「人を殺してみたかった」と、本当に人を殺めた元名大生の犯罪が許されるだろうか。
硫酸タリウムを飲まされた同級生は、現在も後遺症に悩んでいる。
中日新聞は、殺された知人女性の名前ぐらい公表しろ。
参考
[名古屋大の女子学生の高校時代、同級生に毒容疑] 同級生のタリウム中毒、関与供述 女子学生「毒盛った」
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/418343593.html
[名古屋大の女子学生の女性殺害事件] 殺人願望「小学生のころから」
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/413123193.html
名古屋大の女子学生の女性殺害事件「ついにやった」ツイッターに書き込みか
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/413076664.html
関連
週刊新潮、19歳容疑者の実名・写真掲載へ 名古屋殺人
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/413519865.html
ラベル:名古屋地裁
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