2016年08月17日

「狭くてマグロが切れない!」築地市場の豊洲移転で仲卸業者たちが悲鳴

「狭くてマグロが切れない!」築地市場の豊洲移転で仲卸業者たちが悲鳴
http://nikkan-spa.jp/1168565
2016.08.16

新しい市場に生まれ変わるのだから歓迎ムードかと思いきや、意外にも水産仲卸業者から大反対運動が起きているのだという。築地でいま、一体何が起きているのだろうか?

「マグロが切れない!」仲卸業者たちの悲鳴

豊洲市場の入居予定者に不満が渦巻くのが施設の問題だ。

「仲卸のマグロ屋さんは店舗でマグロが切れないと悲鳴を上げる。床の荷重限度は低くて、今まで通り活魚を入れる水槽が置けない。何より市場が5階建ての立体構造で、しかも道路がそれぞれの施設を分断するつくりなんて考えられません。こんな使い勝手が悪いうえに場所も不便ときたら、率先して豊洲に移転しようなんて人は誰もいないんじゃないでしょうか」

 築地で長年商売を営む社長たちはこう打ち明ける。

「間口の狭い店舗と店舗の間に、築地にはない壁を築くというのです。仲卸の店は通路の両面にずらっと並びますが、一コマの幅は1.5mほど。複数のコマを借りているところならいいですが、そうでなければマグロを切る長い包丁を使うことができません」

 築地市場の仲卸エリアを覗くと、1mほどあるマグロを冷蔵庫の上に置いた長いまな板に載せ、3人がかりで切る光景が見られた。2コマ以上の店だから1mほどのマグロ切り包丁を使ってもスペースに余裕があったが、これが一コマでなおかつ仕切り壁を築かれたらマグロを置くだけでいっぱいになってしまう。そんな状況に、大手の仲卸の社長は「豊洲に移転したら間違いなくマグロの取扱量は減る……」と肩を落とす。

ターレなどの荷重に床が耐えられない?

また、床には築地のような荷重もかけられない。仲卸業者が入る6街区の設計では、1uあたりの床にかけられる重さは700〜800kg。建築エコノミストの森山至高氏によると、この数字は流通系の施設では極端に低いという。

「1uあたり1.5t程度が普通で、重いものを扱う施設なら3tというところもあります。フォークリフトなどで荷を運ぶ市場で床荷重1tを切るということはちょっと考えられません」

 自重1tのフォークリフトやターレ(荷を運ぶ乗り物)が600kgの荷を載せたら1.6tになり、それだけで床が耐えられる重さの2倍。活魚を入れる水槽なら、縦横1m、深さ70p程度のサイズのものに水をいっぱいに満たしただけで限度に達してしまうのだ。この点を都に尋ねた。

「確かに荷を満載したターレが床いっぱいに並べば床がたわむなどするかもしれませんが、通常の市場の使い方でそういうことは起きないので……。必要な荷重を設計事務所に指示して作られた建物なので大丈夫だと考えています」(東京都中央卸売市場新市場整備部)




豊洲市場の入居予定者に不満が渦巻くのが施設の問題。
「仲卸のマグロ屋さんは店舗でマグロが切れないと悲鳴を上げる。」
「豊洲に移転したら間違いなくマグロの取扱量は減る……」
築地市場の豊洲移転のこの問題が小池都知事に届くでしょうか。
「「都議会のドン」こと内田茂氏の会社 豊洲新市場の工事も受注」と報道されました。
内田茂は責任を取りなさい。




関連

「都議会のドン」こと内田茂の会社 豊洲新市場の工事も受注
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/441113382.html

揺れる築地市場移転 小池百合子東京都知事視察「リオ後に判断」
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/441109132.html
ラベル:築地移転問題
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posted by hazuki at 21:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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