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2015.10.24 土
9月末、中国で2人の日本人が「スパイ容疑」で長期間拘束されているという、衝撃的な事実が明らかになった。その後、さらに2人の日本人に同様の嫌疑がかけられていることが判明。スパイ活動を取り締まる中国国家安全省に、少なくとも4人の日本人が拘束されていることになる。
最初に拘束が明らかになった2人については、中国の軍事動向や中朝国境付近での北朝鮮動静、脱北者や邦人拉致被害者に関する情報の収集を、公安調査庁(公安庁)に依頼されていたと供述している、との情報もある。
これに対し、菅義偉官房長官は「わが国は絶対にしていない」と真っ向否定。公安庁も「お答えする立場にない」とコメントしている。
しかし、「私も公安庁から中国での情報収集を依頼されたことがある」と証言するのは、貿易業を営む吉田健児さん(仮名・52歳)だ。吉田さんは、大手メーカー社員として中国に10年間駐在した後、独立。現在も商用で中国東北部を頻繁に訪れており、現地に太い人脈を持っている。
「6年ほど前、ある知人から『会ってほしい人がいる』と頼まれ、彼と共に会食した相手が、公安庁の30代の職員でした。彼は『北朝鮮の中国での経済活動について勉強させてほしい』と、いろいろと質問してきましたが、どれも私がそれほど詳しい話題ではなく、聞きかじった話で適当に答えていました。しかし彼は、それを丁寧にメモに残していて、なんだか申し訳ない気持ちになったのを覚えています。そんな調子で3時間ほど食事した後、別れ際に『お礼』として、2万円の商品券を受け取りました。食事代も向こう持ちでした」
翌日、公安庁職員は、さらなる情報収集を依頼してきたという。
「今後、丹東(北朝鮮との国境を接する遼寧省丹東市)に行くことがあったら、謝礼を支払うので、当時建設計画が公表されたばかりの新鴨緑江大橋の予定地周辺の写真を撮影してきてくれ、という内容のメールが、彼のホットメールのアドレスから送られてきました。結局、その後しばらく丹東に行く予定はなく、彼とはそれっきりになりましたが、もしかしたら今ごろ、私も拘束されていたかもしれません」(同)
丹東市といえば、スパイ容疑をかけられている4人の日本人のうち、1人が拘束された場所でもある。
ただ、吉田さんの言う「聞きかじった話」や、民間人の立ち入れるエリアで撮影された画像が、国のインテリジェンスにどれほど役に立つというのか。
「彼らが欲しいのは情報ではなく、『仕事しています』という庁内向けのポーズに必要な小道具です」
そう話すのは、北京に駐在歴のある40代の全国紙記者だ。この記者によると、公安庁職員が、新聞や雑誌の記者に接触することは珍しくないという。
「私も3人ほど公安庁の職員を知っていますが、定期的に『書いてない情報で、何かないですか?』と言ってくる。同業者を紹介してくれというので、北朝鮮や国内の極左の動向に詳しい他紙の記者や週刊誌記者を何人か紹介したこともあります。彼らにとってみれば、上司に『こういう人たちと接触してきました』と報告すれば、仕事をしたことになるらしいんです。また、年度末が近づくと、決まって彼らから食事に誘われる。これには予算消化と、人事考課を前に自己申告書の材料を得るという両方の意味があるんでしょう。ただ、彼らはこちらとしても、何かの時に情報源になる可能性もあるので、つかず離れずのスタンスで付き合っていますが」(同)
また同記者は、中国での拘束が明らかとなった4人の日本人についても、「『007』のようなスパイ活動をやっていたわけではないし、得ようとした情報も、インテリジェンスとして価値のあるものではなかったはず」と話す。
「そもそも公安庁に、海外で踏み込んだ諜報活動をやろうという気概がありません。もしそんな気概があるなら、日本の対中政策はもっとマシなものになっている。4人はおそらく、公安庁職員の自己申告書作成のために、小銭を渡されて動いていたんでしょう。中国側も、重要機密にアクセスされたとは思っていないはず」
中国ではスパイ活動は死刑もあり得る重罪だが、拘束されている4人に関し日本側は「知らぬ存ぜぬ」を貫くのだろうか? しかも、彼らの任務が国のためではなく、いち職員のポイント稼ぎのためだったとしたら、なんとも報われない話である。
最初に拘束が明らかになった2人については、中国の軍事動向や中朝国境付近での北朝鮮動静、脱北者や邦人拉致被害者に関する情報の収集を、公安調査庁(公安庁)に依頼されていたと供述している、との情報もある。
「私も公安庁から中国での情報収集を依頼されたことがある」と証言するのは、貿易業を営む吉田健児さん(仮名・52歳)
公安調査庁については、よく分かりません。
ラベル:公安調査庁
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