2015年08月23日

TiSA(新サービス貿易協定) 〜国際金融資本が公共サービスを乗取るための協定〜

TiSA(新サービス貿易協定) 〜国際金融資本が公共サービスを乗取るための協定〜

TiSA(新サービス貿易協定) 〜国際金融資本が公共サービスを乗取るための協定〜
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=303303
15/04/23 AM01

TPPについては、連日マスコミに報道される通り、周知されている。
しかし、TiSAについては、知らない人も多いのではないだろうか。
Trade in Services Agreementの略で、新サービス貿易協定と呼ばれる。

TiSAの概要・懸念点について述べるが、まずは端的にまとめる。
<TiSAの要点>
1.公共も含めたサービス(※)が市場化(=民営化)される。
2.あらゆるサービスが国際金融資本による投資対象となる。
3.何故か、日本ではあまり報道されない(=知られていない)。
※サービス=農林水産業と製造業を除く全て(国際経済法による定義)

「サービスという大規模市場が、知らぬ間に金融資本の投資対象になる」
と言っても過言ではない協定である。

以下、(リンク)参考

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■TiSAとは
WTOのGATSで貿易自由化の対象外とされたサービス(公共含む)部門の貿易自由化、競争市場化を目指す交渉。
公共サービスの市場化(=民営化)を促進し、再公有化させない(ラチェット)ルールとするもの。

■TiSA参加国
現在、23の国と地域が参加している。
米国、EU(加盟28ヶ国を代表)、日本、オーストラリア、カナダ、チリ、台湾、コロンビア、コスタリカ、香港、アイスランド、イスラエル、リヒテンシュタイン、メキシコ、ニュージーランド、ノルウェー、パキスタン、パナマ、パラグアイ、ペルー、韓国、スイス、トルコ

■外務省による新サービス貿易協定(TiSA)の紹介
(参考2)サービス貿易とTiSA
(1)ウルグアイ・ラウンド交渉(1986−94年)の結果,1995年,世界貿
   易機関(WTO)の発足に伴い「サービス貿易に関する一般協定(略
   称GATS)」が発効。これはサービス貿易に関する初めての多数国間
   協定。
(2)GATS発効後18年以上が経過し,GATS以上の自由化を実現するための
   協定が必要との認識に基づき,WTOドーハ・ラウンド交渉(2001年
   開始)とは別の取組として,有志国がTiSA策定に向けて集中的に議
   論している。
(3)TiSA交渉に参加する国・地域の間では,交渉対象から特定分野をあ
   らかじめ除外しないこと,現行のルールを強化すること等で意見の
   一致をみている。

TiSAの発動により、以下のような事が懸念される。

■水道の民営化 ⇒ ファンドによる投資対象へ
南米では、水道の民営化により、水道料金が高騰し、水質が悪化し、あるいは水道会社が井戸水・雨水の取水制限をして、住民生活を困窮させ、自治体が、民間会社との契約を解除するといった紛争が複数ISD提訴され、問題となった(この場合も、中央政府が提訴される。ボリビア、アルゼンチン等が被告とされている)。

背後には、世界銀行・IMFが途上国に金融支援する条件として、水道などの民営化を促したことがある。水不足を見越して水を債券化して、ファンドとして運用する市場も形成されているという。

金融資本にとっては、水道事業の民営化は投資対象の拡大を意味する。

パリでも1990年に民営化した水道を2010年に再度公有化している。TiSAは、公共サービスの再公有化をラチェット条項等によって禁止するものだ。

■水道以外に考えられる公共サービスの貿易自由化・市場化
医療機関、大学・学校の認定、ゴミ処理施設、発電所、放送の許認可等。
大阪市では橋下市長が水道の2015年度中の民営化を打ち出している。
TiSAルールでは、いったん民営化した水道事業を再度公有化することは許されない。

■TiSAの今後の動向
TiSAは、米国、EU、日本等の経済大国がリードして、最終的にWTOルール化することを目指している。
国際公務労連のブリーフィングによれば、この交渉は極秘交渉になっており、グローバル企業の恰好のロビーイングの場となっている。
TiSAの交渉は、現在ジュネーブにて8週間に1度、秘密裏に進められ、企業の大々的なロビー活動の山場に当たる。また、国際公務労連は、将来の政府から自由を奪う、民主主義を侵害すると警告する。

さらに、TiSAは将来の政府からも自由を奪います。
秘密主義と協議の欠如とともに、将来の政府が拘束されることは、政府の説明責任をとうという市民の民主的権利に対して、重大な侵害であると言えます。
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TiSAとはWTOのGATSで貿易自由化の対象外とされたサービス(公共含む)部門の貿易自由化、競争市場化を目指す交渉。
TiSAは、文字通りサービス貿易に関する協定で、金融、電気通信、流通、運送、建設、教育、観光などモノ以外のすべての貿易が対象となります。
公共サービスの市場化(=民営化)を促進し、再公有化させない(ラチェット)ルールとするもの。
TiSAの発動により、水道の民営化、ファンドによる投資対象が懸念される。
秘密裏に進められるTiSAは将来の政府からも自由を奪います。
TiSA発効日から5年間、機密扱いにすると提案しています。
TiSAには、ラチェット条項以外に現行の自由化の水準を一律に凍結することを義務付ける「スタンドスティル条項」も含まれています。






hazukinotaboo ‏@hazukinotaboo2
TiSA(新サービス貿易協定) 〜国際金融資本が公共サービスを乗取るための協定〜 http://hazukinoblog.seesaa.net/article/424681150.html … 公共サービスの市場化を促進し再公有化させない(ラチェット)ルールとするもの。 #TiSAの発動により水道の民営化、ファンドによる投資対象が懸念される。




参考

国家破壊の協定「TiSA」を報じないマスコミ (アジア太平洋資料センター事務局長 内田聖子氏)
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/424508334.html

WikiLeaks: 新サービス貿易協定(TiSA)関連17件の極秘資料を暴露
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/424280371.html

TPPと同時進行で秘密裏に進められている新サービス貿易協定(TiSA)交渉
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/408634718.html
ラベル:TiSA
posted by hazuki at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | TiSA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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