2015年08月20日

国家破壊の協定「TiSA」を報じないマスコミ (アジア太平洋資料センター事務局長 内田聖子氏)

国家破壊の協定「TiSA」を報じないマスコミ (アジア太平洋資料センター事務局長 内田聖子氏)

国家破壊の協定「TiSA」を報じないマスコミ
http://jichiro-nagano.jp/wp-content/uploads/2015/05/3d877b3f899a53900e621582e22f5f37.pdf

公共サービスの崩壊を加速させる新サービス貿易協定
──
内田さんは、新サービス貿易協定(TiSA)の危険性について警鐘を鳴らしていま
すが、マスコミはそれを一切報道していません。
内田 TiSAは、文字通りサービス貿易に関する協定で、金融、電気通信、流通、運送、
建設、教育、観光などモノ以外のすべての貿易が対象となります。TiSAにはTPPと
同様の危険性があり、私は特に電気、ガス、水道や教育、医療といった日本の公共サービ
スへの自由化の波がさらに強まるのではないかと懸念しています。公共サービスの崩壊は、
国民が健康や安全に直結する大問題です。TiSAは、グローバル企業が日本の公共サー
ビスの分野に参入する道具であり、「いのちの市場化」を進める協定となりかねません。
2013年6月に正式にTiSAの交渉が開始され、日本、米国、オーストラリア、カ
ナダ、EUなど22カ国・地域が交渉に参加しています。すでに、1995年に世界貿易機
関(WTO)の発足とともにサービス貿易に関する一般協定(GATS)が発効しました
が、WTO交渉は先進国と途上国の対立で「死に体」となり、GATS交渉の動きも止ま
ってしまいました。そこで、新たな枠組みとして出てきたのがTiSAです。
すでにGATS時代に、公共サービスは「必要性」ではなく、「効率」「採算」を重視す
るサービス貿易の対象とされ、TiSAではその「自由化度」をさらに高めるとしていま
す。しかも、アメリカの大企業だけではなく、ヨーロッパの大企業に対しても日本はサー
ビス市場を開放しなければならなくなります。

TiSAには、現行の自由化の水準を一律に凍結することを義務付ける「スタンドステ
ィル条項」と、いったん自由化した中身を、後になって規制したり再国有化したりするこ
とを禁じた「ラチェット条項」が含まれています。主権にかかわる重大な条項が含まれて
いるのです。
いま世界では、TPPだけではなく、巨大自由貿易協定(メガFTA)の交渉が同時並
行で進められています。日本にはTPPとTiSAが、EUには環大西洋貿易投資パート
ナーシップ(TTIP)、EU・カナダ間の包括的経済貿易協定(CETA)、TiSAの
三つがあるのです。グローバル企業の利益拡大という点では、いずれも根っこは同じであ
り、ヨーロッパの市民社会は、この三つに同時に反対するという運動状況にあります。


こうした危険な貿易協定の交渉をマスコミは黙殺しています。
内田 TiSA交渉はTPP同様、徹底した秘密主義がとられています。米国は、交渉内
容は、TiSA発効日から5年間、機密扱いにすると提案しています。これはTPPの4
年間よりも長く、より秘密性が高いTiSAの性格を示しています。
日本政府でTiSA交渉を担当しているのは外務省ですが、そのホームページを見ても
交渉に関する詳しい内容は一切掲載されていません。交渉内容はともかく、交渉が行われ
た事実だけでも公表すべきです。外務省は説明義務を放棄していると言わなければなりま
せん。外務省担当記者は、当然TiSAの交渉が進められていることを知っているはずで
す。にもかかわらず、一切報道しないのが不思議です。


内田聖子.PNG

TiSA(新サービス貿易協定)で暮らしはどうなる!?: ストップいのちの市場化 -
TiSA(新サービス貿易協定)で暮らしはどうなる!?: ストップいのちの市場化 -



TiSAは、文字通りサービス貿易に関する協定で、金融、電気通信、流通、運送、建設、教育、観光などモノ以外のすべての貿易が対象となります。
TiSAには、現行の自由化の水準を一律に凍結することを義務付ける「スタンドスティル条項」と、一旦、自由化した中身を、後になって規制したり再国有化したりすることを禁じた「ラチェット条項」が含まれています。
TiSA交渉はTPP同様、徹底した秘密主義が取られています。
TiSA発効日から5年間、機密扱いにすると提案しています。






hazukinotaboo ‏@hazukinotaboo2
国家破壊の協定「TiSA」を報じないマスコミ (アジア太平洋資料センター事務局長 内田聖子氏) http://hazukinoblog.seesaa.net/article/424508334.html … TiSAには現行の自由化の水準を一律に凍結することを義務付ける「スタンドスティル条項」と「ラチェット条項」が含まれています。 #TiSA




参考

WikiLeaks: 新サービス貿易協定(TiSA)関連17件の極秘資料を暴露
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/424280371.html

TPPと同時進行で秘密裏に進められている新サービス貿易協定(TiSA)交渉
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/408634718.html
ラベル:TiSA
posted by hazuki at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | TiSA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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