2015年05月25日

引退表明の橋下徹 政治の世界と完全に別れぬだろうとの見方

引退表明の橋下徹 政治の世界と完全に別れぬだろうとの見方

引退表明の橋下徹氏 政治の世界と完全に別れぬだろうとの見方
http://www.news-postseven.com/archives/20150525_324574.html
2015.05.25 16:00

大阪都構想をめぐる住民投票で敗北し、橋下徹大阪市長が政界引退を表明した。いったん表舞台から去っても、私は橋下氏が政界に復帰する可能性は十分にある、とみる。まず、敗北の弁を述べた会見で印象に残った部分を振り返ろう。次のところだ。

「住民のみなさんの気持ちをくみとれていなかった。負けるんだったら仕掛けるべきじゃない。その判断が間違っていた。政治家として一番だめです」

 この発言は政治家の本質に迫っている。

 トップリーダーは正しい政策を示すだけが仕事ではない。もっとも大事なのは「やるべきこと」と「実際にやれること」の見極めである。

 正しいことでも、現実にはできることとできないことがある。それができるかどうかを判断して、無理ならどうすればできるかを考える。それが仕事なのだ。

 私は大阪都構想という政策は正しかったと思っている。ただ残念ながら、市民に受け入れられるだけの環境が整っていなかった。橋下市長はその見極めに失敗した。

 失敗した政治家はいくらでもいるが、そこから正しく教訓を学べる政治家はほんのひと握りだ。橋下氏のように、失敗から正しく教訓を学んだ人物こそが貴重なのだ。

 安倍首相は第1次政権の崩壊から「正しくても周到な政治プロセスがない限り改革はできない」と学んで、いま再挑戦している。橋下氏も同じ教訓をかみしめているはずだ。猪突猛進、攻撃あるのみでは上手くいかない。ここを頭と体で理解しているかどうかが鍵になる。

 そうは言っても「本人にヤル気がなければ、どうしようもない」という見方もあるだろう。橋下氏は会見で維新の党の法律顧問に就く意欲をちらつかせた。私は橋下氏が政治の世界と完全におさらばするつもりはない、とみる。

 では、どういうタイミングで復活するのか。内政も外交も一寸先は闇だから、そこはだれにも分からない。

 ただ言えるのは、政治家の復活には「だれにも分かる旗」が必要ということだ。安倍首相の場合は「アベノミクス」だった。橋下氏の場合、それは憲法改正あるいは道州制かもしれない。道州制は大阪都構想の先にあるはずだった。

 いずれにせよ、単なる弁護士やテレビのコメンテーターでは収まらないだろう。橋下氏は会見で「権力は使い捨てがいい」とも言った。私には「自分は使い捨てで本望です」と言っているように聞こえた。

 ならば、ぜひもう一度、「使い捨て」させてもらおうではないか。

■文・長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ):東京新聞・中日新聞論説副主幹。1953年生まれ。ジョンズ・ホプキンス大学大学院卒。規制改革会議委員。近著に『2020年新聞は生き残れるか』(講談社)

※週刊ポスト2015年6月5日号


橋下徹・都構想否決.PNG



大阪都構想を巡る住民投票で敗北し、橋下徹が政界引退を表明した。
一旦、表舞台から去っても、橋下が政界に復帰する可能性は十分にある、とみる。
橋下は会見で維新の党の法律顧問に就く意欲をちらつかせた。
橋下が政治の世界と完全におさらばするつもりはない、とみる。
単なる弁護士やテレビのコメンテーターでは収まらないだろう。
文章を書いた長谷川幸洋さんは、東京新聞・中日新聞論説副主幹。
橋下は政界引退後も完全に政治の世界とおさらばするつもりはないでしょうね。


ラベル:橋下徹
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posted by hazuki at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 大阪維新の会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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