2015年01月31日

「トランス脂肪酸」摂りすぎは危険 心臓に悪いし、記憶力も低下する

「トランス脂肪酸」摂りすぎは危険 心臓に悪いし、記憶力も低下する
http://www.j-cast.com/2015/01/31226347.html
http://www.j-cast.com/2015/01/31226347.html?p=2
2015/1/31 11:30

摂り過ぎると心臓疾患のリスクが高まるとされ、欧米では使用が規制されるケースもある「トランス脂肪酸」。最新の研究では、記憶力が低下する傾向にあることが報告されている。

トランス脂肪酸は、牛肉や乳製品などに微量に含まれる天然由来のものと、人工的に生成されるものがある。人工の方は、液体の「植物油」に水素を添加して硬化させ、固体の「油脂」を製造する工程で生成される。これを原料とするマーガリンやショートニング、さらにショートニングを使用して作るパンやケーキ、スナック菓子、揚げ物などに含まれている。


思い出せた単語に約10%の差

トランス脂肪酸は、血中の悪玉(LDL)コレステロールを増やし、善玉(HDL)コレステロールを減らす働きがあり、日常的に多量に摂取すると心臓疾患のリスクが高まるとされる。日本での1日あたりの平均摂取量は0.7g、摂取エネルギーに占めるトランス脂肪酸の割合は0.3%と推計されている。世界保健機構はこの割合を1%未満とするよう勧告しているので、日本人の平均的な食生活なら心配なさそうだが、偏った食事を続けている場合は注意が必要だ。

欧州(14カ国)での1日あたりの平均摂取量は1.2〜6.7g、摂取エネルギーに占める割合は0.5〜2.1%、米国では同5.8g、同2.6%ほどと見られ、摂取量が多くなりがちな欧米ではとりわけ関心が高い。たとえばニューヨークでは飲食店での使用に規制がある。そんな中、米国心臓協会主催の学会で2014年11月18日、トランス脂肪酸の摂取量が多い人ほど記憶力が低下する傾向にあるとした、カリフォルニア大学サンディエゴ校のビアトリムス・ゴロム医学部教授らの研究結果が発表された。

それによると、心臓病と診断されていない20歳以上の男性約1000人を対象に記憶力のテストを行った。テストは、単語の書かれた104枚のカードを提示して、それぞれの単語を初めて見たか、既に見たかどうかを尋ねた。なお、研究チームは食事に関するアンケートで、参加者のトランス脂肪酸の摂取量を推定した。

すると、働き盛り世代に当たる45歳未満の参加者で、トランス脂肪酸を多く摂取していた人ほど、テストの成績は著しく悪かった。トランス脂肪酸の摂取量が1日に1g増えると、正しく思い出せる単語は約0.76単語少なくなったという。また、摂取量が最も多かった人たちは、最も少なかった人たちに比べ、思い出せた単語が10%以上(約11語)少なかった。なお、正しく思い出せた単語の数は平均86個だった。

トランス脂肪酸の摂取量と記憶力低下の関係について、直接的な因果関係は分からないようだが、ゴロム教授は仮説として、トランス脂肪酸が体内の酸化を促した可能性を指摘している。酸化は、体内で「活性酸素」が過剰に発生することで進行する。余分な活性酸素は老化、がんや動脈硬化などの原因となる。記憶にとっても悪影響なのだろう。それならば、脳に良くて、積極的に摂取すべき食材はないものだろうか。


ニシン、イワシ、サバなどの青魚は脳にも肌にも良い

近年、脳に良いのではないかと注目されているのは「オメガ3系脂肪酸」だ。三大栄養素のひとつ「脂肪」を構成する成分が「脂肪酸」で、脂肪酸は「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分けられる。不飽和脂肪酸をさらに分類すると、オリーブ油などに多く含まれる「オメガ9系脂肪酸」、コーン油などに多く含まれる「オメガ6系脂肪酸」、「オメガ3系脂肪酸」がある。

代表的なオメガ3系脂肪酸は、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)、DPA(ドコサペンタエン酸)などだ。DHAは脳の主要な成分で、脳の発育や機能の維持に欠かせない。EPAやDPAは血流を改善する効果が期待できるので、脳梗塞や心筋梗塞などの血栓症の予防にもなる。オメガ3系脂肪酸の働きで血液の流れがよくなれば、脳機能の活性化にも効果的だろう。

加えて、血行を良くして代謝が上がれば美肌につながるとあって、アンチエイジングの観点からも歓迎されている。オメガ3系脂肪酸を多く含む食材としては、ニシン、イワシ、サバなどの青魚、クルミ、アマニ油、エゴマ油など。熱に弱いので、魚なら生で食べるか、煮込んで栄養成分が溶け込んだ煮汁まで食べられる調理の工夫を。アマニ油やエゴマ油は食べる直前に料理に振りかけるとよい。

[アンチエイジング医師団 取材TEAM/監修:山田秀和 近畿大学医学部 奈良病院皮膚科教授、近畿大学アンチエイジングセンター 副センター長]

参考サイト
http://blog.heart.org/trans-fat-consumption-linked-diminished-memory-working-aged-adults/ アンチエイジング医師団
「アンチエイジングに関する正確で、最新かつ有効な情報」を紹介・発信するためにアンチエイジング医学/医療の第一線に携わるドクターたちが結成。 放送・出版などの媒体や講演会・イベント等を通じて、世の中に安全で正しいアンチエイジング情報を伝え、真の健康長寿に向き合っていく。HPはhttp://www.doctors-anti-ageing.com


マクドナルド・ポテト.PNG



摂り過ぎると心臓疾患のリスクが高まるとされ、欧米では使用が規制されるケースもある「トランス脂肪酸」。
最新の研究では、記憶力が低下する傾向にあることが報告されている。
トランス脂肪酸は、牛肉や乳製品などに微量に含まれる天然由来のものと、人工的に生成されるものがある。
日本人の平均的な食生活なら心配なさそうだが、偏った食事を続けている場合は注意が必要。
マーガリンをバターに変える、トランス脂肪酸で揚げているポテトやドーナツを食べ過ぎない、クッキーなどのお菓子にはショートニングが使用されているので、食べ過ぎないなど、注意が必要です。
何事も過ぎたる及ばざるが如しです。
こういう話を化学を専門の人にすると、「砂糖の摂り過ぎは糖尿病の元」「アスパルテームの摂り過ぎが病気の元と言われているけれど、砂糖の摂り過ぎと同じこと」と言われてしまいます。
世の中には菜食主義の人がいますが、タンパク質が不足するので、大豆で補うとか、せめて卵を1日1個は摂るなどしなければ体に良くない。
食生活の欧米化で見直されている和食。
和食の中で、魚料理は、DHA, EPAなどが摂取出来る。
イワシ(鰯)、秋刀魚、サバ(鯖)などの青魚に多く含まれる。
DHAやEPAをサプリメントで補うのではなく、食生活を変えて補いましょう。
サバの味噌煮の簡単な作り方を昨年、学びました。
我が家では、食費を切り詰める為、青魚が多く、一番、食べているのが、サバ(鯖)です。
イワシ(鰯)が苦手な人は手開きにして売ってあるのを見掛けますので、フライパンでソテーにすれば、食べ易い。
私は鰯を手開きにしますが、失敗すると身がボロボロになります。
アジ(鯵)は塩焼きにするのが面倒ならば、アジの開きで構わない。
そう言えば、マーガリンとショートニングを加工している工場があります。
そういうところで働いてみて、どんなものか確認するのも良いかも知れませんね。
学生時代にファーストフード店てバイトして、「自分が働いている店では食べない。」と思いました。



万病の元!?トランス脂肪酸を含む食べ物・怖い話
http://matome.naver.jp/odai/2135882889384912001



トランス脂肪酸
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%84%82%E8%82%AA%E9%85%B8

トランス脂肪酸(トランスしぼうさん、trans fat、trans-unsaturated fatty acids、TFA)は、構造中にトランス型の二重結合を持つ不飽和脂肪酸。トランス型不飽和脂肪酸(トランスがたふほうわしぼうさん)、トランス酸(トランスさん)とも。トランス脂肪酸は、天然の植物油にはほとんど含まれず、水素を付加して硬化した部分硬化油を製造する過程で発生するため、それを原料とするマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングなどに多く含まれる。一定量を摂取するとLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増加させ心臓疾患のリスクを高めるといわれ、2003年以降、トランス脂肪酸を含む製品の使用を規制する国が増えている。
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posted by hazuki at 21:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ノンセクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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