2014年10月12日

「村上春樹はノーベル文学賞をいつとるのか」についての考察

「村上春樹はノーベル文学賞をいつとるのか」についての考察
http://www.news-postseven.com/archives/20141012_281391.html
http://www.news-postseven.com/archives/20141012_281391.html?PAGE=2
2014.10.12 16:00

今年もまた村上春樹氏はノーベル賞が獲れなかった。いつ獲るのか、可能性はあるのか。作家で人材コンサルタントの常見陽平氏が語る。

 * * *
 2014年のノーベル賞の発表がありました。日本人では、ノーベル物理学賞を名城大学の赤崎勇教授、名古屋大学の天野浩教授、米カリフォルニア大学の中村修二教授が受賞しました。メディアでは、連日、このニュースでしたね。

 ノーベル賞と言えば、毎回、「文学賞を受賞するのでは?」と話題になるのが、作家の村上春樹氏です。しかし、2014年のノーベル文学賞はパトリック・モディアノ氏でした。

 この「村上春樹はノーベル文学賞をいつとるのか」問題について考えてみたいと思います。

 前提として、私が村上春樹をどの程度、読んでいて、好きかという点について軽くふれておきましょう。結論から言うと「結構、好き」というレベルです。デビュー作『風の歌を聴け』から『スプートニクの恋人』まで、つまり2000年くらいまでの作品は全部読みました。ただ、『海辺のカフカ』以降はほぼ読めていません。嫌いになったわけではなく、全部、順番に読まないと悪いかなと思い、最近の作品は買っていても、読めていないのです。「なんだ、かなりのファンじゃないか」という声が聞こえてきそうですが、10代の頃は、文化系男子は好きでも嫌いでも村上春樹は読むものだったのです。

 ただ、毎年この「今年こそ村上春樹がノーベル賞」という盛り上がりには、違和感を抱いてしまいます。

 まず、言うまでもないですが、ノーベル文学賞は取ろうと思って取れる賞ではありません。日本人の受賞者は過去、2人しかいません。川端康成と大江健三郎です。1901年からの歴代受賞者の一覧を見ましたが、ロマン・ロラン、トーマス・マン、ヘルマン・ヘッセ、バートランド・ラッセル、アーネスト・ヘミングウェイ、ジャン=ポール・サルトルなどなど、そうそうたる顔ぶれが並んでいます。いや、文学素人の私が知っている人はこれらの人と、ウィンストン・チャーチル(第二次世界大戦の回顧録で受賞しています、本人は平和賞が欲しかったそうですが)くらいで、あとは、知らない人だらけでした。勉強不足ですみません。何が言いたいかというと、取ろうと思って取れる賞ではないのではないということです。

 これもまた、よくあるツッコミではありますが、いつも「有力候補」という報道があるわけですが、本当に候補に入っていたのかどうかは、後になってみないとわかりません。カフカ賞などを受賞したが故に「有力候補」とされるのですが、根拠があるようでない話だと言えます。

そもそも論ですが、村上春樹はノーベル賞を欲しいと思っているのかという件が、私は大変に気になっています。もちろん、彼に聞いてみなければわかりませんけどね。初期〜00年くらいまでの作品のファンとしては、このような賞に関してどこかさめていて欲しいと思ったりもするわけです。もっとも、彼はデビュー作を始め、国内外で(最近では特に国外で)たくさんの賞をとっているわけですが。

 そんなさめた意見を言う私ですが、とはいえ、とってほしいなと思う気持ちもあります。それは、彼の作品が認められたとか、日本人が受賞したとか、出版業界が活性化するとか、そういうことをこえて、「ノーベル文学賞を受賞した村上春樹が、世界に対して何を言うのか」という興味関心からです。2009年のエルサレム賞授賞式での壁と卵のメタファーのスピーチはあまりに有名です。ノーベル賞受賞ということをこえて、晴れの舞台で世界に対して村上春樹が何を言うのか。そういう興味ならあります。

 村上春樹はまだ65歳。いや、もう65歳とも言えますが。まだまだチャンスはあります。「村上春樹はノーベル文学賞をとるのか」問題はいつも違和感を抱きつつ、彼の世界に対するスピーチをまた聞きたいと思うのでした。まずは、ずっと積ん読になっている『海辺のカフカ』を読むことにします。はい。


村上春樹.PNG
羊をめぐる冒険.PNG
1Q84.PNG



「羊をめぐる冒険」の後に、ドイツでマリファナパーティに参加したことがスクープされた村上春樹。
村上春樹が、2009年のエルサレム賞授賞式での壁と卵のメタファーのスピーチの報道を知って、村上春樹には日本がないと感じた。
「日本の政治家、ヒトラーの結末を見よ」という中央日報のコラムの元を辿ると、エッセイの中で「心血を注いできた。」とか「血の滲(にじ)むような努力を重ねてきたのだ。」などという言葉が使われていて、村上春樹は、観点がずれています。
作家で人材コンサルタントの常見陽平氏が、「今年もまた村上春樹氏はノーベル賞が獲れなかった。いつ獲るのか、可能性はあるのか。」を語る。
私の過去のタイピングにミスがあるかも知れません。
ノーベル文学賞を受賞する時の「とる」は「取る」ではなくて、獲得するのですから、「獲る」ですね。
私も、村上春樹がノーベル文学賞を欲しいと思っているのかが疑問です。
摂ろうと思って、獲れる賞ではない。
川端康成は兎も角、売国奴の大江健三郎(九条の会、「さようなら原発一千万署名市民の会」呼び掛け人)のノーベル文学賞を取り消せば、村上春樹にもチャンスがあるのに・・・と思ったりもします。
大江健三郎のノーベル文学賞より、村上春樹のノーベル文学賞の方が誰もが嬉しいに決まっている。
村上春樹には日本がないと思っている私でも、全ての作品を読んでいる訳ではないですが、村上春樹の作品は好きで結構、読んでいます。
「1Q84」以降の作品は、読んでいませんが、「海辺のカフカ」も良かった。
村上春樹の作品には、音楽の話が出て来たりしますからね。
彼の作品が読み易く、外国人にも親しみ易いのは、村上春樹は翻訳家でもあるから、読み手の気持ちを考えている。




参考

[ノーベル文学賞] 村上春樹、受賞ならず。フランスのパトリック・モディアノ氏に
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/406841325.html

村上春樹 酩酊した「ドイツ“大麻”パーティ」の一部始終 ドイツ人カメラマンが明かしたパーティの経緯
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/403612144.html

村上春樹氏「日本の政治家、ヒトラーの結末を見よ」
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/297092173.html




関連

[ノーベル文学賞] ユダヤ系フランス人のパトリック・モディアノ氏、韓流の「冬のソナタ」にも影響を与えた
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/406859249.html
ラベル:村上春樹
【関連する記事】
posted by hazuki at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 反日活動家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック