ビットコイン・バブルの影響で大量のパクリ通貨が発生
http://readwrite.jp/archives/2650
2013年12月4日17:38 | ビットコイン, 仮想通貨
ビットコインを買う気になれない方は、143種類もある類似品から別の通貨を選んでみてはいかがだろうか?
ビットコインは一時代を築いた。その証拠に、ビットコインを模倣した新たな仮想通貨が140以上も誕生しているのだ。
関連記事:「ビットコインのバブルから紐解く、この謎に満ちた通貨の正体とは」
ビットコインの成功を受けてここ2ヶ月の間に似たような仮想通貨が続々と作られている。各通貨の名前も「AnonCoin」から始まって「Zeuscoin」に至るまで、全アルファベットを埋めてしまうほどバリエーションに富んでいる。ただのパクリ商法と片付けてしまえばそれまでだが、中には本格的に取引され始めている物もあるようだ。
ビットコインは単なる一時的なブームで終わってしまうかもしれないし、あるいは次世代を率いるムーブメントの始まりなのかもしれない。いずれにせよ、我々利用者は「コンピューターのプログラムコードから生成される通貨」という概念を受け入れつつあるようだ。ビットコインに便乗しようとする類似通貨が人気を博していることからもその流れが伺える。以下に、いくつかの通貨を紹介しよう。
Litecoin
今のところ、ビットコインに取って代わるものがあるとすればLitecoin(以下ライトコイン)に違いない。11月後半にはこのライトコインの流通総価値がなんと10億ドルを超えたという。この記事を書いている時点で、ライトコインは一枚30ドル程度で取引されている。ビットコインに比べればよほどお買い得かもしれない。
ライトコインの仕組みはビットコインと同様だ。「採掘」されることで流通し、8400枚の上限を持つ。大きな違いは、ビットコインを発掘する機材を揃えるには1万ドルほど必要だが、ライトコインの場合は一般的な性能のコンピューターでも発掘が可能だということだ。
Namecoin
Namecoin(以下ネームコイン)もライトコインに迫る勢いを見せている。ビットコインの一枚あたりの価格が1000ドルを超えた同日、ネームコインの流通総価値は1億ドルを突破した。現在ネームコインの価値は一枚あたり8.50ドル程度である。この仮想通貨には2100万枚の上限が設定されている。
ネームコインではビットコインのプライバシー思想がさらに強調されており、自らが分散型DNSの機能を果たす。DNSとはDomain Name Service の訳で、例えば「Google.com」のようなドメイン名をコンピューターが理解できるアドレスに変換するサービスである。このDNS機能を自前で用意しているネームコインは、インターネットの枠組みから飛び出しているといえる。つまり、ICANNの影響下にはないということだ。
Peercoin
Peercoin(以下ピアーコイン)の現在価値は1枚あたり6.50ドル程度であり、流通総価値は1億ドルほどになった。他の仮想通貨とは違い、ピアーコインには実質的な流通制限がない。20億枚という上限が設けられてはいるのだが、同通貨の創設者でソフトウェア開発者のサニー・キングによると、上限は「濃度」を確認するための手段にすぎず、必要に応じて増やすことも可能らしい。
ピアーコインはビットコインよりも安全で強力だと謳っている。ビットコインよりも多くのソースコードを開示しており、上限が無いことから強力な通貨だというわけだろう。キングの主張によると、ピアーコインのほうがビットコインよりも金鉱の概念を正確に再現しているという。金には今のところ採掘限度が存在しないからだ。
Primecoin
http://coinmarketcap.com/_logo_matrix
Primecoinのロゴ
Primecoin(以下プライムコイン)は、ピアーコインの創設者であるサニー・キングが作ったもう一つの仮想通貨だ。現在一枚あたり5.50ドルで取引され、流通総価値は1800万ドルに匹敵する。
プライムコインはその採掘に使われる特殊なアルゴリズムにちなんで名付けられた。ビットコインの採掘者たちはhashcashアルゴリズムを使ってビットコインの認証と重複回避を行っている。一方で、プライムコインの採掘者は「カニンガム鎖」という素数(prime number)を繋げた文字列を探すのである。RSA暗号は素数が大きい数であるほど暗号効果が高いとされており、暗号化したメッセージをやり取りするのに1970年代から利用されている手法である。
Quark Coin
Quark(以下クオーク)は2013年10月に開発され、ビットコインの類似品の中では一番若い。現在の流通総価値は5000万ドルとみられており、一枚あたり0.20ドルで取引されている。
仕組みはビットコインに近いが、クオークは強化されたセキュリティーが特徴だ。ビットコインが2回しかハッシングを行わないのに比べ、クオークは6種類のアルゴリズムを使って9回に及ぶハッシングを行うという。つまりクオークは数ある仮想通貨のなかでもおそらく最も安全であり、オープン化されたソースコードもその安全性を高める一助となっている。
Worldcoin
Worldcoin(以下ワールドコイン)は、創設からまだ一年未満と比較的新しい仮想通貨である。流通総価値は1800万ドルとされ、一枚あたり0.60ドルだ。
他に紹介した仮想通貨と同様、基本はビットコインと似ているのだが、ワールドコインはスピードが売りである。ワールドコインの取引速度はビットコインの20倍であり、取引に30秒しかかからない。ビットコインだと何度も検証が行われるので取引に丸一日かかることも多いが、ワールドコインならわずか60秒で全ての作業が完了してしまうのである。
ビットコインは仮想通貨の先駆者である。ただこれほどの速度で類似品が出てくるということは、ビットコインが決して完璧ではないことを意味している。おそらく多くの通貨はすぐに消えてしまうだろうが、そこで育まれた進化が次世代の仮想通貨に生かされる事は間違いないだろう。
ビットコインだけでなく、リップル、ライトコインの他、100種類以上の仮想通貨が流通していると読売新聞の朝刊に掲載された訳ですが、何と、ビットコインには、143種類もある類似の仮想通貨が存在するようです。
リップル、ライトコイン、ネームコイン、プライムコイン、クオーク、ワールドコインと言った仮想通貨以外に100種類以上の仮想通貨が存在する訳です。
政府は、ビットコインを規制しようとしていますが、次から次に、ジェネリック(ゾロ)のようにP2P形式のファイル共有ソフト経由のマネーロンダリングの温床となり兼ねない上に、悪意を持ったハッカーから攻撃を受ける可能性が高い仮想通貨が存在する。
政治家は、ビットコインのカラクリ、先ずは、P2Pの理屈から理解すべきなのだ。
マウントゴックス(民事再生法により倒産)のニュースとボットネット「Pony」に関するニュースがありますので、転載します。
Mt.Goxに20万ビットコインの残高 再スキャンで判明
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1403/21/news020.html
2014年03月21日 19時10分 更新
破たんしたビットコイン取引所・Mt.Goxに約20万ビットコインが残っていたことが再スキャンで確認された。
破たんしたビットコイン取引所・Mt.Goxは、再スキャンにより約20万ビットコインが残っていたことを確認したと発表した。これまでは保有していた85万ビットコインが消失したとしていたが、実際に消えたのは65万ビットコインだったことになるという。
2011年6月以前に使っていた旧式ウォレットを再スキャンしたところ、19万9999.99ビットコインが残っていたことを確認したという。民事再生手続きの申し立て代理人弁護士と東京地裁などに報告した上で、現在はオフラインウォレットに移動して保管しているという。
20万ビットコインは現在の相場(約600ドル)に換算して1億2000万ドル相当。Mt.Goxの保有ビットコインは、これまで確認された2000ビットコインと合わせ20万2000ビットコインになる。
ビットコインの消失の原因や、正確なビットコイン数は現在調査中としている。
ボットネット「Pony」、Bitcoinなどの仮想通貨22万ドル分を盗む
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/IDG/20140311/542617/
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/IDG/20140311/542617/?ST=cio-security&P=2
2014/03/11
Zach Miners IDG News Service
米セキュリティ企業Trustwaveによると、ボットネットコントロールソフトウエア「Pony」に関して同社が2014年2月に発見した攻撃では、各種のアカウント情報に加えて、ユーザーが保有するBitcoinなどの仮想通貨も盗み出されたことが確認された。ユーザーの仮想通貨に対する攻撃としては最大級のものだという。
米セキュリティ企業Trustwaveによると、ボットネットコントロールソフトウエア「Pony」に関して同社が2014年2月に発見した攻撃では、各種のアカウント情報に加えて、ユーザーが保有するBitcoinなどの仮想通貨も盗み出されたことが確認された。ユーザーの仮想通貨に対する攻撃としては、最大級のものだという。
ボットネットによる攻撃では、マルウエアに感染したコンピューターが、マルウエア制御(C&C)サーバーからの命令に従って個人情報や機密データを盗み出す。Trustwaveによると、今回見つかった攻撃は、少人数のサイバー犯罪者グループの仕業である可能性が高い。
同社によると、この攻撃では、Webサイト、電子メール、FTPのアカウント情報が70万件以上盗まれた。コンピューターがマルウエアに感染したユーザーは10万〜20万人だった。
Ponyのボットネットを利用した攻撃は、これまでにも起きていた。例えば2013年12月には、Facebook、Google、Twitterのログイン情報をはじめとする200万件の情報が盗まれた攻撃が明らかになっている。しかし、今回見つかった攻撃は、規模の大きさに加え、Bitcoin、Litecoin、Primecoinなどの仮想通貨のウォレット(電子財布)も標的にした点が特徴だ。
今回の攻撃で盗まれたウォレットの数は、85だった。その中に保管されていた仮想通貨の合計額は、Trustwaveが情報を発表した2014年2月24日現在の価値で22万ドル分に相当する。盗まれたウォレットの数が少ないのは、現時点ではBitcoinの利用者自体が少ないからだと同社は言い、利用が広まってくれば、PonyでBitcoinを狙う攻撃の事例も増えそうだと指摘する。今回の攻撃で使われたボットネットが活動していた期間は、2013年9月〜2014年1月中旬だった。
「仮想通貨を利用する人が次第に増し、通貨を保管するウォレットの利用も増えれば、そのウォレットを盗もうとする攻撃も増加する可能性が高い」と、Trustwaveでセキュリティ調査担当ディレクターを務めるZiv Mador氏は話している。
同氏によると、盗まれたウォレットの多くは暗号化されていなかった。
Trustwaveは、攻撃を報告するブログ記事の中で、「ウォレットを盗もうという意欲は、言うまでもなく高い。中にお金が入っているからだ」と述べている。Bitcoinを盗んで別の通貨に両替するのは、銀行から金を盗むより簡単であり、犯罪者がその点に魅力を感じる可能性がある、と同社は指摘する。
この1年ほどの間、Bitcoinが広がりを見せていく中で、Bitcoinの獲得を狙ったサイバー攻撃も数多く見られた。2013年4月には、Skypeのスパムメッセージを通じて拡散したマルウエアが、感染先のマシンの処理能力を利用してBitcoinのマイニング(採掘)を実行するためのものだった、という事例があった。Bitcoinのマイニングとは、コンピューターがBitcoinのネットワークをモニタリングして、トランザクションを検証するプロセスだ。
「新しいテクノロジーの多くと同様に、マルウエアは問題となり得る」と、Bitcoinの普及促進団体Bitcoin Foundationの広報担当者は、メールで述べている。だが、マルチシグネチャー・トランザクションなどのセキュリティ機能が組み込まれることで、ウォレットのセキュリティも向上するはずだ、と同担当者は言う。
Trustwaveは、仮想通貨を利用しているユーザー向けに、今回見つかった攻撃で自らのウォレットや情報が盗まれていないかどうかを確認できるWebページを開設した。
翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら
これだけは、必ずお読み下さい。
↓↓↓↓↓
ビットコインはP2P形式のファイル共有ソフトを経由でマネーロンダリングの温床になっているから問題なのだ!
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/390472269.html
参考
みずほ銀にもビットコイン訴訟の矛先、米加で相次ぎ賠償請求!ビットコインの発明を全否定!サトシ・ナカモト氏がNewsweekを痛烈批判!
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/391750941.html
ビットコインから通貨の本質を考える!必然だったビットコイン騒動の原点は20年前に!ナカモト氏が判明したが全面否定!
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/391038223.html
ビットコイン発明者のナカモト氏が関与否定と報道!仮想通貨はビットコインだけではない!
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/390781626.html
政府はビットコインを課税対象とし取引に規制を導入する見解の様だが通貨でも有価証券でもないモノを規制するのは無理な話だ!
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/390677183.html
ラベル:Bitcoin
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