2014年03月08日

ロシア議会、クリミアの議会決議を強く支持

ロシア議会、クリミアの議会決議を強く支持
http://www.cnn.co.jp/world/35044959.html
http://www.cnn.co.jp/world/35044959-2.html
2014.03.08 Sat posted at 11:04 JST

モスクワ(CNN) ウクライナからの分離とロシアへの編入を目指すクリミア自治共和国の代表団が7日、ロシア議会を訪問し、大喝采で迎えられた。

クリミア自治共和国議会は6日、ロシアへの編入案を全会一致で可決し、この決議の是非を問う住民投票を16日に実施すると発表。これに対し欧米は、資産凍結、査証(ビザ)の発給停止、渡航禁止などの制裁を発表するなど、強く反発した。

しかし、クリミア代表団が7日に訪れたロシア議会の反応は正反対だった。ロシアのワレンチナ・マトビエンコ上院議長は、クリミア代表団に対し、ロシアへの編入に向けクリミアの人々が下すいかなる決断も「支持し、歓迎する」と述べた。

また代表団は、続く下院でも大喝采で迎えられた。下院議長はクリミアが住民投票の実施を決めたことについて、「人権と人命を守るという意志に基づく」決定だと称賛した。

これに対しウクライナ暫定政権のヤツェニュク首相は、「ウクライナの足を引っ張ろうとするクリミアの分離主義者や他の裏切り者たちに警告する。あなた方の決定は違法かつ違憲であり、文明世界では、そんな住民投票の結果など誰も認めない」と述べ、クリミアでロシア軍が駐留する中で分離の話し合いが行われていることに強く反発した。

また欧州連合(EU)もロシアへの外交圧力を強めている。

ローラン・ファビウス外相は7日、公共ラジオ番組に出演し、ロシア政府が状況を緩和する行動を取らない場合は、より強硬な手段も予定していると述べた。また米国務省も現在の危機を招いた責任があると見られるロシア人とウクライナ人に渡航文書を発行しないと発表。オバマ大統領も制裁発動の大統領令に署名した。

この米国の動きに対し、ロシアのラブロフ外相は声明を出し、「(制裁の影響は)ブーメランのように否応なく米国に返ってくる」と警告した。

またウクライナ情勢は7日夜にロシアのソチで開幕した冬季パラリンピックにも影響を及ぼしている。

ウクライナのブラトフ・スポーツ青年相は、パラリンピックの開会式に選手団から旗手の選手1人のみ参加させたと発表した。ブラトフ氏によると、開会式のボイコットは選手団の全員一致で決定されたという。

これに先立ち、米国、英国、オランダ、カナダ、ポーランドの5カ国もパラリンピックに公式代表団を派遣しない意向を発表した。しかし、これらの国の選手らは競技には参加する。


ウクライナ情勢.PNG



ロシアは先週以降、クリミア半島を実効支配しています。
クリミア自治共和国議会は6日、ロシアへの編入案を全会一致で可決し、この決議の是非を問う住民投票を16日に実施すると発表。
これに対し欧米は、資産凍結、査証(ビザ)の発給停止、渡航禁止などの制裁を発表するなど、強く反発した。
「ウクライナからの分離とロシアへの編入を目指すクリミア自治共和国の代表団が7日、ロシア議会を訪問し、大喝采で迎えられた。」という意味ですが、疑問点が残ります。
クリミア自治共和国の民族は、ロシア人がトップで、次にウクライナ人、そして先住民族のタタール人となっている筈です。
先住民族のタタール人はソ連時代にスターリンに迫害を受けています。
どう考えてみても、タタール人の意見を代表がいる意見ではない。
ロシア語を話す多数の民族の意見だと思います。
また欧州連合(EU)もロシアへの外交圧力を強めているようですし、米国、英国、オランダ、カナダ、ポーランドの5カ国もパラリンピックに公式代表団を派遣しない意向を発表しました。
開会式のボイコットもあるようですし、オバマ大統領が、クリミアの帰属めぐる住民投票を違法と非難 しています。
ロシアが国際的に孤立することになるのでしょうか?
ウクライナ情勢から目が離せません。



クリミア半島に展開のロシア軍、当初から倍増の3万人=ウクライナ
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJEA2600L20140307
2014年 03月 8日 00:53 JST

[キエフ 7日 ロイター] -ウクライナ国境警備隊は7日、南部クリミア半島に展開するロシア軍の規模が3万人と、ウクライナ政府の当初推計からおよそ倍増したと明らかにした。

国境警備隊責任者の側近によると、これにはクリミア半島に駐留するロシア黒海艦隊と先週以降の要員増派が含まれ、推計としている。

ロシアは先週以降、クリミア半島を実効支配しているが、クリミアに展開しているロシア軍は黒海艦隊だけと主張している。



オバマ大統領、クリミアの帰属めぐる住民投票を違法と非難
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304278504579423690867352028.html
2014年 3月 07日 07:47 JST

ワシントン】オバマ大統領は6日、ウクライナのクリミア自治共和国議会がロシアへの帰属を問う住民投票を実施することを決めたことは違法だと非難する一方、米国は欧州連合(EU)と結束してロシアのウクライナ介入に反対していくと述べた。

 オバマ大統領は声明で「ウクライナの将来に関するいかなる話し合いも、合法的な政府が参加しなければならない。国境が民主的指導者の頭越しに決められるという事態は2014年(現代)では考えられない」とした。

 ロシア政府が支援するクリミアの議会は6日、同地方がウクライナから離脱してロシアへ帰属する住民投票を16日に設定した。オバマ政権は同日、ロシアへの経済制裁の準備を整えるとともに、ウクライナの混乱に加担していると認められる者に対するビザの発給を制限した。

President Obama comments on his decision to authorize sanctions against those undermining democracy in Ukraine and says Russia has violated international law with its intervention in Ukraine. He adds there is a way to resolve the crisis while keeping in mind the interest of the Russian Federation and the Ukrainian people. Photo: AP

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 大統領はさらに、米政府は必要に応じてロシアに対する他の制裁措置も機動的にとる用意があると述べた。しかしその一方で、今回の危機がロシアとウクライナ両国にとって利益となるような解決方法があるとも付け加え、ロシアがウクライナへの国際的な査察を受け入れるよう求めた。

 オバマ氏は声明に先立ち、ウクライナの民主主義を破壊する活動を行った人物に対する制裁を認可する大統領令に署名した。これについて米政権は、ロシアがクリミア地方から手を引く圧力を増大させることを狙ったものだと説明している。

 この制裁の動きと平行して、ケリー国務長官はローマでロシアのラブロフ外相と会談し外交的解決の道を探った。会談でケリー氏は、ロシアがウクライナの現政府の指導層と直接対話することを促した。

 オバマ政権高官によると、発動した制裁枠のなかでビザの発給制限以上の制裁を受けたロシア関係者やウクライナの前政権の関係者は現段階ではいないという。ただ、速やかに制裁措置を実行する準備は出来ていると警告した。

 ある政権高官は、この制裁準備が「ロシア政府にこの介入にはコストを課すというわれわれの強いメッセージを送るものだ」と話した。

 ホワイトハウスは、この制裁について具体的に誰を念頭に置いているかと、その中にヤヌコビッチ前ウクライナ大統領が含まれるかどうかについては言及を避けた。

 一方、この制裁案作成に関わる米議会指導者らは、オバマ政権の対処が正しい方向に進んでいると述べ支持を表明した。

 ベイナー下院議長(共和党、オハイオ州)のブレンダン・バック広報官は「(政権の)この第1段階の制裁を歓迎するとともに、プーチン大統領の行動をけん制し、ロシアがウクライナ以外の隣国に対し、その主権を侵害するのを阻止するため必要な権限をオバマ大統領に与える」と述べた。

 下院はまた、オバマ政権が求めた10億ドル(約1030億円)のウクライナ支援パッケージを同日遅く承認する見通しとなっている。



クリミア「90年代のよう」息潜めるタタール人
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20140307-OYT1T00224.htm

【バフチサライ(ウクライナ南部)=佐藤昌宏】ロシア軍の実効支配が進むウクライナ南部クリミア半島では人口の6割を占めるロシア系住民を中心にロシアへの併合を求める声が強まっている。

 そんな中、強い反露感情から併合に反対しているイスラム教徒の少数民族クリミア・タタール人は、迫害を恐れて息を潜めている。

 「半島内の雰囲気は1990年代の抗争に似てきている」。クリミア自治共和国の中心都市シンフェロポリから南へ約30キロのバフチサライ市で、自動車整備会社経営エルベル・ウスマノフさん(34)はそう言って危機感を募らせた。

 90年代前半、ロシア系住民とタタール人の間で軋轢が生まれ、抗争事件も起きた。クリミア半島のタタール人は1944年にドイツ軍に協力していると嫌疑をかけられ、スターリンの命令でウズベク共和国(当時)やシベリアなどに全員が強制移住させられた。本格的な帰還はゴルバチョフ政権下の80年代後半に行われたが、そこには多くのロシア人が移住していた。
(2014年3月7日17時58分 読売新聞)
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posted by hazuki at 14:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ロシア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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