2014年03月04日

「カッコウはコンピュータに卵を産む」(クリフォード・スティール著)はネットワークの仕組みを知る為に読むべき本

「カッコウはコンピュータに卵を産む」(クリフォード・スティール著)はネットワークの仕組みを知る為に読むべき本

カッコウはコンピュータに卵を産む
http://www.kaimei.org/read/external/kakkou

text 唯野
author クリフォード・スティール
editor 池 央耿(訳)
publisher 草思社
year 1991
price 1900
isbn 4-7942-0430-2
感想

過去にベストセラーになった本で、ハッカーというものを有名にした本だとは思う。とはいえ、さすがに今になって読んでみるとハッカーの侵入手口も本当に古典的なものだし、力技なところがあり、ちょっと古いという感じは否めなかった。しかし、技術的なことにはそれほど触れずに、ハッカーの追跡劇という新しいかたちの物語を万人に提供したことには意義があったのだと思う。
抄録
10 cf.19/37

システム管理に移って二日目、デイヴが浮かぬ顔で私の部屋にやって来た。UNIXの課金システムでなにやら腑に落ちないことが起きたという。ほんの数秒のことながら、誰かがコンピュータをただで使ったらしい。前月分の請求金額は合計二三八ドルだが、コンピュータに記録された使用時間とつき合わせると、この数字は本来の請求額に七五セント足りない。帳尻があっていないのだ。

これが全ての始まりだった。
35

-/-今にはじまった話ではない。ハードウェア技術者は総じてソフトウェアの問題を理解せず、ソフト人種はハードのことを何も知らないのが世の常である。

39

いや、そこまでしなくとも、ハッカーの行動を記録する簡便な手段がある。いぶかしい人物がログインしてきたら、相手のキーボード操作を逐一記録するようにUNIXのオペレーティング・システムを改変すればいい。われながらうまい考えだった。これなら<デーモン>と呼ばれるUNIXのソフトウェアにほんの数行かコードを加えればこと足りる。

45-47

謎の訪問者はカッコウの卵に当たるプログラムを研究所のコンピュータに送りこみ、システムが卵を抱いて、やがてかえるひなに特権という餌を与えるようにしたのである。

ハッカーはそこに目をつけた。カッコウの託卵の要領で、五分間、atrunを偽のプログラムとすり替えようというわけだ。

それだけのことなら問題ないのだが、(GNU Emacsのファイル転送機能により:唯野注)同じ伝で保護領域にもファイルが転送されるとなると、少々始末の悪いことが持ち上がる。保護領域は、本来、システム・マネージャのほかは立ち入り禁止のはずではないか。ストールマン(Emacsの作者:唯野注)はそのことを考慮に入れるべきだった。

GNUはいたっておおらかだ。誰であれ保護領域にファイルを送りこむことを妨げない。ハッカーはそれを知っていた。私たちは気づかずにいたのである。

GNUを使ってatrunをまがいのファイルにすり替えれば、五分後にはシステムが卵をかえし、ハッカーはコンピュータの合鍵を手に入れるという寸法である。

わかってみれば何のことはない。ハッカーはゲストを装ってシステムに接続し、GNUの欠陥を逆用して特権を獲得した。そして、コンピュータのファイルに新しい名義を書きこんだのである。

87 cf.88



『カッコウはコンピュータに卵を産む』にも登場したセキュリティエキスパートのRobert Morris、78歳の人生を閉じる
http://jp.techcrunch.com/2011/07/01/20110630robert-morris-computer-security-expert-dead-at-78/
Techcrunch Japan

2011年7月1日

セキュリティ分野の専門家として有名だったRobert Morrisが、ニューハンプシャー州レバノンの自宅近くで死亡した。死因は認知症に伴う合併症。また、Morris Wormを作ったRobert Tappan Morrisの父としても知られている。

Morrisはほぼ10年間にわたり、National Security Agency(ISA)のチーフサイエンティストの職に就いていた。1991年に行われたサダム・フセイン率いるイラク軍に対する初のサーバーアタック作戦にも参加していた。またBell研究所のリサーチグループにて各種ツールやシステム構築にも携わり、現代インターネットの基礎を築いた人物としても知られている。

才能豊かな暗号技術者でありプログラマーであったMorrisは、クリフォード・ストールの『カッコウはコンピュータに卵を産む』(訳注:英語版のテキストは無料で読めるようです)にも登場し、以降刊行された、Morris Seriesの登場人物としても有名だ。

1 11 21 1211 111221 … さて、これに続く数字は何か。

Morris氏の死去に哀悼の意を示しつつ、解答は読者の皆さんのエクササイズとして記さずにおきたい。

via NYT
image via Inquirer

[原文へ]




私は某短大の英文科卒の後、旅行代理店に就職、旅行代理店時代に天安門事件、ソ連の崩壊、ベルリンの壁の崩壊を見て来ました。
私が覚えた地理や世界地図が変わって行く世界情勢を見て来ました。
旅行代理店時代にはニューヨークに安く行けたので、今はなき世界貿易センタービルを見ました。
湾岸戦争の時には世界が危険で旅行に行く人が減ったようで、航空会社や旅行代理店などは東京からロンドンまで無料の航空券があったそうです。
その時には転職して、某ソフトウェア開発会社のプログラマとなっていました。
「カッコウはコンピュータに卵を産む」はクリフォード・スティール氏が書いた本です。
この英文の原作が1980代後半です。
1987年頃の話をストーリーとして本を書いています。
当時のネットワークに悪意を持ったハッカー集団がどのようにコンピュータに侵入するかを調べるというあらすじです。
ここに出て来る言葉で、ARPANET(アーパネット)やEthernet(イーサネット)という言葉が出て来ます。
今の時代、Torを狙うマルウェアが現れたり、スマートフォンをターゲットとする遠隔操作のウイルスが現れたり、2ちゃんねるビューアの個人情報が流出したり、ビットコインで被害が拡大したり、次々と新しいウイルスが現れて、どう考えても、今、政治や韓国や中国や慰安婦問題より、セキュリティ関係の話が大切だと思いますよ。
クリフォード・スティール氏は素晴らしいセキュリティ・エキスパートでしたよ。
そのお方が何故、認知症に寄る合併症で逝去するのか私には理解出来ないです。
悲しくなります。
私は、この本をプログラマ時代に読んで、ネットワークの仕組みを勉強したのです。
素晴らしいセキュリティ・エキスパートのクリフォード・スティール氏とは言え、所詮、人間は動物だということなのでしょうか?
私のブログの閲覧者には、Linuxを知っている技術者がいるかと思います。
プログラマ、SEの皆さん、または、この本に興味がある方は、是非、読んで下さい。



追記にてお詫びと訂正

クリフォード・スティールが認知症に寄る合併症で亡くなったというのは、私のトンデモナイ勘違いでした。
亡くなったのは、「カッコウはコンピュータに卵を産む」にも登場するセキュリティ・エキスパートのRobert Morris(ロバート・モリス)氏であり、クリフォード・スティール氏では、ありませんでした。
英語のWikiに寄るとクリフォード・スティール氏は、健在のようです。
しかし、Robert Morris氏がセキュリティー・エキスパートだった筈です。
やはり、セキュリティー・エキスパートが認知症に寄る合併症に寄り逝去とは、何かが間違っているように思えます。
人間は所詮、動物なのですから、セキュリティー・エキスパートでも、こういう亡くなり方をするのかと思うとやはり、悲しいです。
あまりにも過去の本であるが為に、「カッコウはコンピュータに卵を産む」が我が家の本棚に見当たらないのは、恐らく、古本に売ったのかも知れませんので、今は確認が出来ません。
皆さんに誤解を与える本の感想を書いてしまい、申し訳ございませんでした。
そして、英文ですが、クリフォード・スティール氏のWikiを一部転載して、健在である様子をお伝えします。



Clifford Stoll
http://en.wikipedia.org/wiki/Clifford_Stoll

Clifford Stoll (or Cliff Stoll) is an American astronomer and author. He is best known for his pursuit of hacker Markus Hess in 1986 and the subsequent 1989 book, The Cuckoo's Egg, which details his investigation. Stoll has written a total of three books as well as technology articles in the non-specialist press (e.g., in Scientific American on the Curta mechanical calculator and the slide rule).

Contents

1 Early life
2 Career
3 Bibliography
4 Notes and references
5 External links

Early life

Cliff Stoll received his PhD from University of Arizona in 1980. Cliff was married to Martha Stoll in the late 80's but they later divorced.
Career

During the 1960s and 1970s, Stoll was assistant chief engineer at WBFO, a public radio station in his hometown of Buffalo, New York.[1]

In 1986, while employed as a systems administrator at the Lawrence Berkeley National Laboratory, Stoll investigated hacker Markus Hess. After identifying the intrusion, he set up a honeypot for Hess, eventually tracking him down and passing details to the authorities. It is recognized as one of the first examples of digital forensics. At the time, gaining cooperation from law enforcement was a challenge due to the relatively new nature of the crime.[2] He described the events of his investigation in The Cuckoo's Egg: Tracking a Spy Through the Maze of Computer Espionage, and the paper "Stalking the Wily Hacker".[3] Stoll's book was later chronicled in an episode of WGBH's NOVA titled "The KGB, the Computer, and Me", which aired on PBS stations in 1990.[4]
One of Stoll's Klein bottles

In his 1995 book Silicon Snake Oil,[5] and an accompanying article in Newsweek[6] Stoll called the prospect of e-commerce "baloney". Stoll also raised questions about the influence of the Internet on future society, and whether it would be beneficial. He made various predictions in the article, e.g., about e-commerce (calling it nonviable due to a lack of personal contact and secure online funds transfers) and the future of printed news publications ("no online database will replace your daily newspaper"). When the article resurfaced on BoingBoing in 2010, Stoll left a self-deprecating comment: "Of my many mistakes, flubs, and howlers, few have been as public as my 1995 howler ... Now, whenever I think I know what's happening, I temper my thoughts: Might be wrong, Cliff ..."[7]

Additionally, Stoll sells blown glass Klein bottles through his company Acme Klein Bottles.[8] He was an eighth grade physics teacher at Tehiyah Day School, in El Cerrito, California,[9] and later taught physics to home-schooled teenagers.[10] Stoll was a regular contributor to MSNBC's The Site. Stoll is an FCC licensed amateur radio operator with the call sign K7TA.[11]
Bibliography

Clifford Stoll (1989). The Cuckoo's Egg. New York: Doubleday. ISBN 0-370-31433-6.
Clifford Stoll (1995). Silicon Snake Oil − Second thoughts on the information highway. ISBN 0-330-34442-0.
Clifford Stoll (2000). High-Tech Heretic: Reflections of a Computer Contrarian.



"Clifford Stoll (1989). The Cuckoo's Egg. New York: Doubleday. ISBN 0-370-31433-6."が「カッコウはコンピュータに卵を産む」の原題です。
翻訳された本の上巻はアマゾンで入手困難となっている模様です。
ラベル:Ethernet Arpanet
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posted by hazuki at 14:42| Comment(0) | TrackBack(0) | インターネット全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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