2014年02月14日

教科書問題、竹富町に文科省が初の是正要求へ

教科書問題、竹富町に文科省が初の是正要求へ
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140212-OYT1T01724.htm

沖縄県竹富町が、八重山地区(石垣市、竹富町、与那国町)が採択した中学公民教科書と異なる教科書を使用している問題で、文部科学省は12日、地方自治法に基づき、竹富町に来月中に是正要求を行う方針を決めた。

 同省は昨年10月、沖縄県教委に竹富町への是正要求を指示したが、同県教委が同日の定例会でも結論を先送りしたため。国が市町村に直接是正要求を行うのは初めてとなる。

 市町村に違法行為などがある場合、国は原則、都道府県に対し、市町村に必要な措置を行うよう求めることができる。ただ、緊急時や特に必要があると認める場合は、国が直接市町村に是正を求めることもできる。沖縄県教委は対応を協議したが、結論を出しておらず、今年1月には同省に、「是正要求を出した場合、現場での混乱が懸念される」などと指摘する質問状を送っていた。12日に開かれた定例会でも、委員から「時間をかけて議論すべきだ」といった声が上がり、結論が先送りされた。このため同省は、新年度までに違法状態の解消が間に合わないと判断し、直接是正要求に踏み切る方針を決めた。竹富町が従わない場合は、国が町を相手に違法確認訴訟を起こすことも検討する。
(2014年2月13日07時17分 読売新聞)



沖縄県竹富町が、八重山地区(石垣市、竹富町、与那国町)が採択した中学公民教科書と異なる教科書を使用している問題で、文部科学省は12日、地方自治法に基づき、竹富町に来月中に是正要求を行う方針を決めた。
竹富町は国の方針に従うべきです。
子ども達の教育を真剣に考えなければなりません。



参考

竹富町、東京書籍教科書を配布 国指導受け入れず
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/354518919.html

新年度も東京書籍版 竹富町、文科省指導に従わず 是正要求検討も
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/353036581.html



追記

朝日新聞の社説が酷いので読んで下さい。


沖縄の教科書―無理強いで解決するか
http://www.asahi.com/paper/editorial.html?iref=comtop_pickup_p
2014年2月14日(金)付

紛争を解決するつもりなら、こんな一方的で強硬な手段をとるべきではない。

 中学校の公民教科書の採択をめぐり、文部科学省は沖縄県に続き、八重山諸島の竹富町にも是正要求を出す構えだ。

 人口4千ほどの島々の町で、生徒が支障なく利用している検定教科書を、国が無理強いして変更させる緊急性があるのか。そのあまりにかたくなな姿勢は理解に苦しむ。

 対立の背景は複雑だ。3年前、石垣・与那国・竹富3市町でつくる採択地区の協議会が、一つの教科書を選んだ。

 その際、竹富は、協議会のメンバーが事前に入れ替えられたことなど運営に異を唱え、独自に別の教科書を採択した。

 国の無償措置は受けられなくなったが、代わりに有志の寄付で生徒に無償で配っている。

 問題をこじらせた一因は、教育に関する二つの法律の矛盾だ。採択地区で教科書を一本化せよと定めた法がある一方、各市町村に採択権を認める法もある。その状況下で竹富が一方的に悪かったと言えるのか。

 そもそも教科書を一本化する責任は3市町全体にあるとみるべきだ。是正要求するなら3市町みんなに出すべきだろう。

 教科書選びの判断で、竹富は米軍基地の記述を、2市町は領土の記述をそれぞれ重視した。いずれも沖縄にとって切実な問題だ。国が「こちらにせよ」と求めれば、一方の価値観への肩入れにもなりかねない。

 この問題が浮上した3年前、民主党政権の文科相は、内閣法制局の見解をふまえて次のように国会答弁した。自治体が自ら教科書を買って無償で配ることまで法令は禁じていない、と。

 政治判断ならともかく、法解釈は政権が代わっても変わるものではないはずだ。

 文科省は、地方教育行政法にも是正要求の定めはあるのに地方自治法の是正要求を選んだ。地教行法は、生徒の教育を受ける権利が侵されていないと使えない。竹富の生徒も検定教科書を無償で使っており、適用しにくいと判断した。

 裏返せば、教育的には直ちに問題はないといえる。にもかかわらず過去に国が直接、市町村に下した例のない強硬手段をとろうとするのはなぜなのか。

 いま、採択地区は市郡の単位でしか作れないが、文科省は町村単位でもよいと認める法改正案を今国会に出す予定だ。それなのに竹富には採択を変えよと迫るのは首尾一貫しない。

 ことを荒立てているのは誰なのか。首をかしげてしまう。
ラベル:教科書問題
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posted by hazuki at 09:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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