韓国で盛りあがる「ジャパン・ディスカウント」(日本引きずり下ろし)。これに呼応するかのように、米国でも韓国系米国人の反日活動が活発化している。
7月30日、米西海岸ロサンゼルス近郊のカリフォルニア州グレンデール市。緑豊かな公園の一角に、韓国系団体「カリフォルニア韓米フォーラム」の働き掛けで「従軍慰安婦」を象徴する少女像が設置された。2011年末からソウルの日本大使館前に置かれている少女像とほぼ同じものだ。
設置の許可に先立ち、グレンデール市議会は7月9日に公聴会を開いて住民らの意見を聞いた。
公聴会には、米国で日本の地位向上に取り組むNPO「日本再生研究会」の目良浩一理事長(ロサンゼルス在住)ら多数の日本人や日系住民が出席した。目良さんたちは、「慰安婦が日本政府によって強制的に駆り出されたというのは、作り話だ」と主張し、少女像の設置に反対した。
対する韓国系住民らは、「韓国人女性が性奴隷にされた事実は隠せない」と主張。1993年の河野洋平官房長官(当時)による河野談話を根拠に、「日本政府自身が性奴隷の管理・運用への関与を認めているじゃないか」と指摘する発言もあった。
採決の結果、少女像の設置は市議ら5人のうち4人の賛成で認められた。
米国のほかの街でも、慰安婦に関する記念碑建立や議会の決議が相次いでいる。ニュージャージー州バーゲン郡では3月、裁判所の前庭に「性奴隷になるよう強制された」と明記した記念碑が建立された。同じ場所にはナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺や米国の奴隷制に関する記念碑がある。慰安婦問題を「ユダヤ人虐殺に並ぶ歴史的蛮行」と印象づけようというわけだ。
こうした反日活動を主導している韓国系のコミュニティーは、強い結束力を誇る。米国の世論に影響を及ぼすほどの政治力もつけ始めた。
その一例が、日系のヨーコ・カワシマ・ワトキンズさんが86年に出版した自伝的小説『竹林はるか遠くー日本人少女ヨーコの戦争体験記』の排斥運動だ。
ワトキンズさんは終戦直後に朝鮮半島から引き揚げ、米兵と結婚して米国に移住した。『竹林はるか遠く』は、自らの体験をもとに戦争の悲惨さを訴えた作品だ。98年には米国の教師用ガイドブックで推薦図書とされ、学校の読書教材にも使われた。
ところが、韓国で2005年に出版されると、朝鮮人が暴行や略奪を行ったとする描写韓国内で問題になった。米国でも韓国系が「植民地支配の歴史を歪曲している」と主張して排斥運動を展開、一部地域で推薦図書リストから外されてしまった。
韓国は、超大国・米国における「ジャパン・ディスカウント」を重視している。
先月訪米した韓国国会議員団は、米駐在の韓国外交官を集めた場で「慰安婦問題は国際社会で解決しなければならない」と述べ、米国で韓国の理解者を増やすようハッパをかけた。
もっとも、過激な反日活動は、韓国にとって逆効果となるかもしれない。移民国家である米国には、各民族が出身国をめぐる「歴史認識」で争うことに冷ややかな空気があるからだ。
カーネギー国際平和財団のジェームズ・ジョフ上級研究員(元国防総省上級顧問)は、歴史問題について「米政府は一方の側の支援はしない。友人が2人いる場合、1人だけ選ぶことはできない」と語る。
日本政府は現在のところ、「ジャパン・ディスカウント」に表立った対抗策を打ち出していない。「韓国がやり過ぎれば世界の不信を買う」(在韓日本大使館筋)と見ているためだ。
外務省幹部はこう言う。
「外交を考えるうえで大切なのは、国際社会にどう映るかという視点だ。韓国の振る舞いは自滅の道を歩んでいるようなものだ」
竹林はるか遠く-日本人少女ヨーコの戦争体験記
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E6%9E%97%E3%81%AF%E3%82%8B%E3%81%8B%E9%81%A0%E3%81%8F-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E5%B0%91%E5%A5%B3%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%81%AE%E6%88%A6%E4%BA%89%E4%BD%93%E9%A8%93%E8%A8%98
『竹林はるか遠く−日本人少女ヨーコの戦争体験記』(たけばやしはるかとおく−にほんじんしょうじょヨーコのせんそうたいけんき、So Far from the Bamboo Grove)は、日系米国人作家のヨーコ・カワシマ・ワトキンズによる自伝的小説。1986年(昭和61年)にアメリカで出版された。2005年(平成17年)に大韓民国でも『요코 이야기(ヨーコ物語、ヨーコの話)』として訳出されている[1](後に発売中止)。日本語版は2013年(平成25年)7月19日に『竹林はるか遠く──日本人少女ヨーコの戦争体験記』という邦題でハート出版より発売された[2]。同年6月7日の時点でAmazon.co.jpのベストセラーになった[3]。続編は、MY BROTHER, MY SISTER, AND I(邦訳未刊行)。
作者のヨーコ自身が11歳だった第二次世界大戦の終戦時に体験した朝鮮半島北部の羅南(らなん)から京城(けいじょう)、釜山(ふざん)を経て日本へ帰国する際の、朝鮮半島を縦断する決死の体験や、引揚後の苦労が描かれている。戦争の悲惨さを訴える資料として、アメリカでは優良図書に選ばれ中学校用の教材として多くの学校で使用されている。
グレンデール市の慰安婦を象徴する少女像、「竹林はるか遠くー日本人少女ヨーコの戦争体験記」について、語られています。
ほぽ全文を書き起こしましたが、11月15日の読売の朝刊が読みたい方は、図書館で、ご覧下さい。
参考
読売新聞の朝刊で、冷える日韓がスタート、「反日売り込み官民で」にて、VANKが取り上げられました。
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/380198625.html
ラベル:日韓関係
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