2013年05月03日

世界を見渡し「普通の国」へ

世界を見渡し「普通の国」へ

【日本を良くし強くする 国民の憲法】
(7)−2 世界を見渡し「普通の国」へ
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130503/plc13050310000008-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130503/plc13050310000008-n2.htm
2013.5.3 10:00

憲法改正問題をめぐっては、改正要件の緩和や安全保障など個別のテーマに加えて、憲法にどんな役割を求めるのかという憲法観自体をめぐる議論が盛んになってきている。

 「(産経)新聞が憲法についての考え方を明らかにするのは自由だが、民主党が綱領でうたった立憲主義に基づく基本的な考え方とは相いれない」(海江田万里・民主党代表)

 「立憲主義のイロハも弁(わきま)えない前近代的な憲法案だ」(小池晃・共産党副委員長)

 これらは「国民の憲法」への野党幹部の反応だ。ここでいう「立憲主義」に基づく憲法とは、「国家権力を制限して国民の権利・自由を守ることを目的とする憲法」(芦部信喜「憲法」)で、日本の憲法学界では主流の考えだ。橋下徹日本維新の会共同代表も同様の憲法観を披露している。
 このような考え方に立てば、「国民の憲法」が、国民に国を守る義務(19条)や憲法を遵守する義務(112条)を課すのは、憲法のなんたるかをわきまえない暴論−ということになる。自民党の憲法改正草案も前文で「日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り」とうたった点などが「立憲主義」に反すると批判されている。
 しかし、このような見方は古くはないか。
 「国民の憲法」は、「憲法は国家権力を規制するだけのものという考えは、18世紀の古い憲法観。現代の憲法のあり方は、国の形を主権者がどう考えるかを示すもの」(起草委員の西修駒沢大名誉教授)という憲法観に立っている。
 世界の現実はどうか。現在のフランス憲法は第1条で国の基本理念を規定し、第2条で「共和国の標語は、自由・平等・友愛とする」と明記している。
“古い憲法観”の持ち主は、憲法に国防などの義務の規定が増えることにも否定的だ。

 「祖国の防衛は、市民の神聖な義務」(イタリア)▽「市民は、スペインを防衛する権利および義務を有する」(スペイン)▽「男子に対しては満18歳より軍隊、連邦国境警備隊または民間防衛団体における役務に従事する義務を課することができる」(ドイツ)▽「すべての国民は、法律の定めるところにより、国防の義務を負う」(韓国)

 「立憲主義」を唱える人々の多くは、国防の義務どころか、憲法に軍や自衛隊を位置づけることに否定的だ。非現実的という点で符号してはいないか。
 中西輝政京都大名誉教授は、「憲法とはその国の生き方を内外に示すものだ。世界をみれば、国柄を前面に出す憲法がむしろ主流で、義務をしっかりうたう方が多数だ」と指摘する。
 日本の存立なくして国民の人権は保障されない。そうしたリアリズムから「国民の憲法」は、「国家と国民は運命共同体である」と考え、世界の憲法も参考にしつつ、新しい時代の憲法を追求した。

 「国民の憲法」が、国の基本法のあり方について広く考えてもらう契機になればと願う。=おわり

 ◇

 この連載は榊原智、河合雅司、溝上健良、田中靖人、内藤慎二が担当しました。

 ■要綱の条文■

 前文(部分)

 日本国は、自由主義、民主主義に立脚して、基本的人権を尊重し、議会制民主主義のうえに国民の福祉を増進し、活力ある公正な社会を実現する。国家の目標として独立自存の道義国家を目指す。人種平等を重んじ、民族の共存共栄をはかり、国際社会の安全と繁栄に積極的に貢献する。

 われら日本国民は、恒久平和を希求しつつ、国の主権、独立、名誉を守ることを決意する。これら崇高な理想と誇りをもって、ここに憲法を制定する。

 第十章 憲法秩序の保障

 第一一二条(憲法の遵守義務) 天皇または摂政、国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を遵守し、その条規に反する行為をしてはならない。

 2 国民は、この憲法を遵守する義務を負う。

 ◇




5月3日は憲法記念日です。
日本を良くし強くする 国民の憲法という産経新聞の記事の転載です。
「「立憲主義」を唱える人々の多くは、国防の義務どころか、憲法に軍や自衛隊を位置づけることに否定的だ。非現実的という点で符号してはいないか。」という意見に賛成です。
また、96条改正が参議院選の争点になりますので、おやこ新聞を転載します。



【おやこ新聞】
まめちしき 「憲法96条」なぜ変えようとするの?
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130503/plc13050308420004-n1.htm
2013.5.3 08:41 [おやこ新聞]

Q 「憲法(けんぽう)96条」が7月の参院選(さんいんせん)の争点(そうてん)だって聞(き)いたけど?

 A 96条には「憲法を変(か)えるためのルール」が書(か)いてある。衆院(しゅういん)と参院それぞれで、国会(こっかい)議員(ぎいん)の「3分(ぶん)の2」以上(いじょう)の賛成(さんせい)が必要(ひつよう)だという厳(きび)しいルールなんだ。自民党(じみんとう)はこのルールを変えようとしているけど、変えたくない政党(せいとう)もある。だから、選挙(せんきょ)で有権者(ゆうけんしゃ)が投票(とうひょう)先(さき)を選(えら)ぶときの、大事(だいじ)なテーマになりそうなんだ。

 Q どうしてルールを変えたいのかな?

 A 自民党は、最終的(さいしゅうてき)には憲法全体(ぜんたい)を変えたいと思(おも)っているんだ。そのために、まず「3分の2」を「2分の1」超(ちょう)にゆるめて、変えやすくしようということさ。日本維新(いしん)の会とか、同(おな)じ考(かんが)えの政党は他(ほか)にもあるよ。

 Q 実際(じっさい)に変えられるの?

 A 参院選の結果(けっか)次第(しだい)だね。96条を変えたい党の議員が3分の2以上になるかどうかが分(わ)かれ目(め)だよ。
ラベル:憲法改正
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posted by hazuki at 10:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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