2012年08月21日

ジャーナリスト死亡“兵士が銃乱射”

ジャーナリスト死亡“兵士が銃乱射”
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120821/t10014422681000.html
8月21日 12時27分

激しい戦闘が続くシリア北部の都市アレッポで、20日、日本人の女性ジャーナリストが取材中に銃撃戦に巻き込まれて死亡しました。
一緒に取材していた同僚の男性はNHKの取材に「政府軍とみられる兵士に銃を乱射された」と当時の状況を話しています。
死亡したのは、東京・杉並区のフリージャーナリストの団体「ジャパンプレス」に所属する山本美香さんです。
山本さんは、同じ団体に所属する佐藤和孝さんと共に、20日、シリア北部の主要都市アレッポに入りました。
佐藤さんによりますと、2人は反政府勢力に同行して取材しているときに、政府軍とみられる兵士たちに遭遇し、いきなり銃を乱射されたということです。
山本さんは、佐藤さんの3メートルほど後ろにいましたが、逃げる途中で、はぐれたということです。
1時間ほどで戦闘が終わり、その後、近くの病院で山本さんが亡くなっているのを確認したということです。
病院の医師は、佐藤さんに「山本さんは銃弾を受けて出血がひどく、病院に運ばれたときには、すでに亡くなっていた」と話したということです。
佐藤さんはその後、山本さんの遺体に付き添ってトルコ側に戻りました。
アレッポは北部の要衝で、反政府勢力が市内の一部を制圧したとしているのに対して、政府軍は戦闘機や戦車など大規模な兵力を投入して激しい戦闘が続いています。

犠牲となる外国人ジャーナリスト相次ぐ

内戦状態が続くシリアではアサド政権の部隊が反政府勢力が支配する地域に対し、住宅地を含めて激しい空爆や砲撃を続けており、取材中に戦闘に巻き込まれ、犠牲となる外国人ジャーナリストが相次いでいます。
ことし1月には、シリア中部のホムスでアサド政権を支持する集会にロケット弾が撃ち込まれ、取材していたフランス人の男性記者1人が死亡しました。
また2月にも、ホムスで、アメリカ人とフランス人のジャーナリスト2人が砲撃に巻き込まれて死亡しました。
さらに、イギリスに本部を置く人権団体によりますと、亡くなった山本美香さんが銃撃戦に巻き込まれた北部の都市アレッポでは、トルコやレバノンなどから取材に来ていた3人のジャーナリストの行方が分からなくなっているということです。
パリに本部がある国際的なジャーナリストの団体「国境なき記者団」は、声明の中で、「シリアで戦闘に関わるすべての部隊や民兵に対し、メディアを標的にしないよう強く求める」と述べ、ジャーナリストの安全確保を訴えています。

山本さんら2人に会う

今月、シリア北部を取材したNHKの取材班は、17日午後に、シリアとの国境にあるトルコ側のオンジュプナル検問所の前で、亡くなった山本美香さんら「ジャパンプレス」の2人に会いました。
その際、2人は、民放の番組のために、シリア北部で撮影した映像を日本に伝送する作業に当たっていて、ジャパンプレスの佐藤和孝さんは、トルコ側からシリアの国境の街、アザーズに16日から取材に入り、現地に1泊して、取材から戻ってきたところだと話していました。
さらに、佐藤さんは、このあと、国境からおよそ50キロ離れた政府軍と反政府勢力の激しい戦闘が続く主要都市アレッポに日帰りで行くつもりだと話していました。



この時期に訃報です。
謹んで、ご冥福をお祈り致します。
ラベル:シリア
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posted by hazuki at 15:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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