マイナンバー利用範囲拡大へ 法案が衆議院で審議入り
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230414/k10014038771000.html
2023年4月14日のNHKニュースより転載
マイナンバーカードと健康保険証の一体化や、マイナンバーの利用範囲を拡大するための法案が衆議院で審議入りし、河野デジタル大臣は、早期の成立に理解を求めました。
14日の衆議院本会議では、河野デジタル大臣による趣旨説明と質疑が行われました。
法案には、
▽健康保険証を廃止してマイナンバーカードと一体化したり
▽社会保障と税、災害対策の3分野に限定されていたマイナンバーの利用範囲を拡大したりすること
が盛り込まれています。
河野デジタル大臣は「マイナカードと健康保険証の一体化にはさまざまなメリットがあり、2024年秋の健康保険証の廃止を目指していく」と述べました。
そのうえで「カードの紛失や盗難によって個人情報が流出するものでなく、十分なセキュリティー対策に取り組んでいるので、わかりやすい周知、広報を行うことにより、国民の懸念を払拭(ふっしょく)したい」と述べ、早期の成立に理解を求めました。
政府は現在の健康保険証も廃止後、最長1年間は有効にする経過措置を設けることにしていて、今の国会での法案の成立を目指しています。
衆議院インターネット審議中継
https://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=54524&media_type=
2023年4月14日 (金)
本会議 (1時間46分)
案件:
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部を改正する法律案(211国会閣46)
発言者一覧
説明・質疑者等(発言順): 開始時刻 所要時間
細田博之(衆議院議長) 13時 02分 01分
河野太郎(デジタル大臣 内閣府特命担当大臣(デジタル改革 消費者及び食品安全) 国家公務員制度担当) 13時 02分 05分
坂本祐之輔(立憲民主党・無所属) 13時 07分 30分
中司宏(日本維新の会) 13時 37分 35分
輿水恵一(公明党) 14時 12分 17分
塩川鉄也(日本共産党) 14時 29分 16分
答弁者等
大臣等(建制順):
松本剛明(総務大臣)
齋藤健(法務大臣)
加藤勝信(厚生労働大臣)
松野博一(内閣官房長官 沖縄基地負担軽減担当 拉致問題担当 ワクチン接種推進担当)
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部を改正する法律案(マイナンバー法改正案)の趣旨説明を行う河野太郎デジタル大臣
【衆院本会議】坂本祐之輔衆院議員、マイナンバー法改正について「国民の疑念を払しょくすべき」
https://cdp-japan.jp/news/20230414_5875
2023年4月14日の立憲民主党HPより転載
4月14日、衆院本会議で「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部を改正する法律案」に対する趣旨説明質疑を立憲民主党・無所属を代表して坂本祐之輔衆院議員が登壇しました。
冒頭、坂本議員は、昨日のJアラートについて「落下の蓋然性と社会的混乱の蓋然性をどう考えるか」「不確実な情報をもとに発信するシステムに疑念がある」と述べ、政府に対して改善を求めました。
坂本議員は、法案について以下の観点から政府を質しました。
〇マイナンバーの利用範囲の拡大等
〇マイナンバーカードと健康保険証の一体化
〇戸籍等の記載事項への「氏名の振り仮名」の追加
〇行政機関等経由登録の特例制度の創設
〇横浜市の住民票等の誤交付について
〇マイナンバーに対する政府の基本姿勢
最後に、坂本議員は「マイナカードを『デジタル社会の基盤』にしたいのであれば、いま政府が行うべきは、政府への信頼を高めるとともに、安全性をより高める制度設計に努め、国民のマイナンバー制度やカードに関する懸念を一つ一つ払拭すること」と指摘し、立憲民主党は「今後も、国民のための行政と社会のデジタル化を推進する政党として、個人情報保護とセキュリティを十分に確保し、行政の監視や統制の手段ではなく、国民の利便性の向上に資するデジタル化を目指していく」と訴えました。
立憲民主党の坂本祐之輔氏
マイナンバー法改定案審議入り 保険証廃止で強要告発 衆院本会議 塩川議員
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik23/2023-04-15/2023041501_03_0.html
2023年4月15日の赤旗より転載
健康保険証を廃止してマイナンバーカードに置き換えようとするマイナンバー法改定案が14日、衆院本会議で審議入りしました。日本共産党の塩川鉄也議員は「保険証を“人質”に、窓口負担を増やしてまで、カードの取得・利用を強要することは許されない」と批判しました。(要旨)
同改定案は、保険証を廃止して、カードで保険資格を確認することができない人には、「資格確認書」を発行するとしています。
塩川氏は、資格を有することを示す保険証を被保険者に届けることは国・保険者の責務だと指摘し、申請交付のマイナ保険証と資格確認書に置き換えるのは、「責任放棄であり、国民皆保険制度をゆるがすものだ」と追及。加藤勝信厚生労働相は「マイナ保険証には多くのメリットがある」などとまともに答弁しませんでした。
塩川氏は、同改定案はマイナンバーの利用を「全ての行政分野において推進する」としており、社会保障・税・災害対策の3分野に限定している現行制度の仕組みを大きく変えるもので、プライバシー侵害の危険性を一層高めると批判。年金受給口座を手始めに、本人が「不同意」と回答しなければ自動的にマイナンバーとひもづける特例が盛り込まれたことは、本人「同意」原則から百八十度の転換であり、「制度への国民不信が一層高まる」と強調しました。
さらに、デジタル化推進のために戸籍等に「氏名の振り仮名」を追加する問題も取り上げ、人格を象徴する氏名、読み方は尊重されるべきだと主張。マイナンバー制度廃止を改めて強く求めました。
共産党の塩川鉄也氏
4月14日、衆院本会議。
マイナンバー法改正案を議題とした。
正式名称「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部を改正する法律案」を議題とした。
河野太郎デジタル大臣より趣旨説明を聴取した。
代表質問を行った。
立憲民主党の坂本祐之輔氏、日本維新の会の中司宏氏、公明党の輿水恵一氏、共産党の塩川鉄也氏が、河野太郎デジタル大臣、松本剛明総務大臣、齋藤健法務大臣、加藤勝信厚生労働大臣、松野博一内閣官房長官に対し、それぞれ質疑を行った。
立憲民主党の坂本祐之輔氏
坂本祐之輔氏は、マイナンバーの利用範囲の拡大等、マイナンバーカードと健康保険証の一体化、戸籍等の記載事項への「氏名の振り仮名」の追加、行政機関等経由登録の特例制度の創設、横浜市の住民票等の誤交付について、マイナンバーに対する政府の基本姿勢について、政府を質した。
立憲民主党は「今後も、国民のための行政と社会のデジタル化を推進する政党として、個人情報保護とセキュリティを十分に確保し、行政の監視や統制の手段ではなく、国民の利便性の向上に資するデジタル化を目指していく」と訴えた。
共産党の塩川鉄也氏
塩川鉄也氏は「保険証を“人質”に、窓口負担を増やしてまで、カードの取得・利用を強要することは許されない」と批判した。
塩川氏は、資格を有することを示す保険証を被保険者に届けることは国・保険者の責務だと指摘し、申請交付のマイナ保険証と資格確認書に置き換えるのは、「責任放棄であり、国民皆保険制度をゆるがすものだ」と追及。
加藤勝信厚生労働大臣は「マイナ保険証には多くのメリットがある」などとまともに答弁しなかった。
立憲民主党はマイナンバー法改正案に賛成しそうですね。
日本維新の会は賛成に回ると思われます。
私は健康保険証の廃止に反対です。
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部を改正する法律案
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g21109046.htm
法律案です。
参考
[マイナンバー法改正案] 3月7日、マイナンバーカードと健康保険証の一体化など 改正案閣議決定
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/498583713.html
[マイナンバー法改正案] マイナンバーカード、海外で交付可能に 法改正を検討
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/494785179.html
ラベル:マイナンバー法改正案