[合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律の一部を改正する法律案] 2月28日、クリーンウッド法改正案を閣議決定 義務化や罰則を盛り込み違法木材の排除へ
「クリーンウッド法」改正、義務化や罰則を盛り込み違法木材の排除へ
https://news.yahoo.co.jp/articles/76f1876c7b879647c9ede61d3d068df79bdc9eef2023年3月1日のYahoo!ニュース(alterna)より転載■記事のポイント @違法伐採された木材の流通を防ぐ「クリーンウッド法」改正案が閣議決定 A義務化や罰則に関する規定を新たに盛り込み、より実効性の高い法律に B改正案は今国会に提出され、2025年度の施行を目指す
政府は2月28日、「クリーンウッド法」(合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律)の改正案を閣議決定した。同法は合法的に伐採された木材の利用促進を通して違法伐採に対処する法律として、2017年に施行された。今回の改正案では、これまで事業者の努力義務としていた合法性の確認を義務化する。罰則措置も盛り込み強制力を持たせることで、欧州などに遅れを取る日本の違法伐採対策を強化するのも狙いだ。(オルタナ副編集長・長濱慎)(転載、ここまで)野村農林水産大臣記者会見概要
https://www.maff.go.jp/j/press-conf/230228.html
令和5年2月28日(火曜日)8時39分〜8時49分 於: 衆議院議員食堂
(大臣から)合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律の一部を改正する法律案の閣議決定について
合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律の一部を改正する法律案について
酪農経営対策について
高病原性鳥インフルエンザによる鶏卵需給への影響等について
冒頭発言
大臣
本日、私の方から1点だけ御報告がございます。先ほどの閣議におきまして、「合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律の一部を改正する法律案」が閣議決定されました。現行法では、合法性の確認等を確実に行う木材関連事業者を第三者機関が登録すること等により、合法伐採木材等の流通・利用を促進してきましたが、昨今の国際会合等でも違法伐採対策が課題として取り上げられるなど、更に取組を強化する必要があります。そのため、この法律案によりまして、まず初めに木材に接することとなる製材事業者や輸入事業者などの木材関連事業者に合法性の確認を義務付けること等により、違法伐採木材等の流通を抑制し、事業者が合法伐採木材等を利用できる環境を整備してまいります。本日の閣議で決定しましたので、本国会に提出することになりました。
質疑応答
合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律の一部を改正する法律案について
記者
今、冒頭発言にありました閣議決定したクリーンウッド法の改正について、今回の改正の理由とねらいを改めて教えてください。
大臣
クリーンウッド法と今おっしゃいましたが、我々も長い法律名ですので、クリーンウッド法と言っています。合法伐採木材の流通、あるいは利用を促進するためには、国内の木材市場の最初の段階に位置する製材事業者や輸入事業者などの木材関連事業者による合法性の確認等が重要です。そのため、この法律案により、製材事業者や輸入事業者などの木材関連事業者に対して、木材等の譲受け等をする場合には、合法性の確認等、記録の作成・保存及び情報の伝達を義務付けます。また、素材生産販売事業者に対しては、木材関連事業者からの求めに応じて、伐採届等の情報提供を行うことを義務付けます。更に合法性の確認等の情報が消費者まで伝わるよう、小売事業者を木材関連事業者に追加し、登録を受けることができるように措置します。今までは違法伐採されたものではないのかも、なかなか確認ができていなかったのですが、今回は、合法性の確認等を記録の作成・保存、情報の伝達を義務付けます。できるだけ適正に伐採された木材を利用しようという考え方です。
(省略)令和5年2月28日(火)定例閣議案件
https://www.kantei.go.jp/jp/kakugi/2023/kakugi-2023022801.html
合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律の一部を改正する法律案(決定)
(農林水産・経済産業・国土交通省)第211回国会(令和5年 常会)提出法律案
https://www.maff.go.jp/j/law/bill/211/index.html
令和5年2月28日 合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律の一部を改正する法律案
概要(PDF : 327KB)
https://www.maff.go.jp/j/law/bill/211/attach/pdf/index-10.pdf
法律案要綱(PDF : 146KB)
https://www.maff.go.jp/j/law/bill/211/attach/pdf/index-8.pdf
法律案(PDF : 191KB)
https://www.maff.go.jp/j/law/bill/211/attach/pdf/index-7.pdf
理由(PDF : 145KB)
https://www.maff.go.jp/j/law/bill/211/attach/pdf/index-9.pdf
新旧対照条文(PDF : 301KB)
https://www.maff.go.jp/j/law/bill/211/attach/pdf/index-11.pdf
参照条文(PDF : 322KB)
https://www.maff.go.jp/j/law/bill/211/attach/pdf/index-12.pdfクリーンウッド法改正案・概要政府は2月28日、「クリーンウッド法」(合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律)の改正案を閣議決定した。
今回の改正案では、これまで事業者の努力義務としていた合法性の確認を義務化する。
罰則措置も盛り込み強制力を持たせることで、欧州などに遅れを取る日本の違法伐採対策を強化するのも狙い。
背景
〇 違法伐採及び違法伐採に係る木材の流通は、森林の有する多面的機能に影響を及ぼすおそれがあるとともに、木材市場における公正な取引を害するおそれ。
〇 現行制度は、@事業者に合法伐採木材等の利用の努力義務を課すとともに、A合法性の確認等を確実に行う木材関連事業者を第三者機関が登録すること等により、合法伐採木材等の流通及び利用を促進。
〇 しかしながら、登録木材関連事業者により合法性が確認された木材量は、我が国の木材総需要量の約4割等の状況。
〇 G7関連会合やAPEC林業担当大臣会合等で違法伐採の根絶に向けた取組が課題として取り上げられるなど、更なる取組の強化が必要。
posted by hazuki at 21:04|
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