補正予算案 衆院本会議で可決 自民・公明と国民など賛成多数
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220527/k10013646581000.html
2022年5月27日のNHKニュースより転載
物価高騰の緊急対策を実行するための今年度の補正予算案は、衆議院予算委員会で採決が行われ、自民・公明両党と国民民主党の賛成多数で可決されました。このあと衆議院本会議でも自民・公明両党と国民民主党などの賛成多数で可決され、参議院に送られました。
衆議院予算委員会では、岸田総理大臣とすべての閣僚が出席して、今年度の補正予算案の2日目の質疑が行われました。
午後の質疑で、▼日本維新の会の藤田幹事長は、先に政府の「全世代型社会保障構築会議」がまとめた中間整理について「給付は高齢者中心、負担は現役中心という構造を見直そうという解決に向けた具体策がない。いま、少し得をしているかもしれない人に負担を強いることを真正面から言ってもらいたい」とただしました。
これに対し、岸田総理大臣は「中間整理では、これまでの社会保障を見直そうとしている。将来世代への負担を先送りせずに能力に応じて、より支え手をしっかり拡充することにより、全体で社会保障制度を支える構造を考えていくべきだという問題意識のもとの提案となっている」と述べました。
▼国民民主党の玉木代表は、来月から1日あたりの入国者数の上限を2万人に引き上げることに関連し「例えば全くマスク着用の義務がない国から来た人はマスクを持っていない。ツアーの観光客は添乗員が配ることができるが、入国の枠を広げた時に、どのようにマスクの着用を徹底するのか」と質問しました。
岸田総理大臣は「ビジネス目的や留学生として入って来る人には当然、日本のマスク着用のルールに従ってもらわないといけない。企業や学校が責任を持つ態勢で従来からやっていて、ルールに従ってもらうよう指導してもらいたい」と述べました。
▼共産党の宮本徹氏は、物価高騰を受けて「全国平均で930円という日本の最低賃金では人間らしい生活ができない。所得が少ない人ほど打撃を受け、世界各国で最低賃金の引き上げが行われていて、思い切って引き上げる決断が必要だ」と求めました。
岸田総理大臣は「原油や原材料費の高騰に対しては13兆円の緊急対策をはじめさまざまな政策を用意している。最低賃金はできるだけ早期に全国平均で1000円以上を目指す方針のもと努力していて、1000円に到達した後も継続的に取り組んでいきたい」と述べました。
▼れいわ新選組の櫛渕万里氏は、「物価が上がっている時には物価を下げなければいけない。物価が上がった分を国が吸収すべきで、いまは消費税を廃止する場面であり、最低でも減税が必要だ」と指摘しました。
岸田総理大臣は「消費税は社会保障の安定財源として位置づけられている。生活を守るため、さまざまな国の支援は必要だが、安定した社会保障を維持することは国民生活の安心において大変重要で、消費税をすべてなくすことは現実的ではない」と述べました。
また、▼電力の確保に関連して、原子力発電所のリプレース=建て替えを行う考えがないか問われたのに対し、岸田総理大臣は「安全最優先で再稼働はしっかりと進めていきたいと思うが、リプレースについては、現時点では想定していないのが政府の方針だ」と述べました。
予算委員会では、このあと補正予算案の採決が行われ、自民・公明両党と国民民主党の賛成多数で可決されました。
国民民主党は今年度予算に続いて、補正予算案にも賛成しました。
補正予算案は、このあと衆議院本会議でも自民・公明両党と国民民主党などの賛成多数で可決され、参議院に送られました。
衆議院インターネット審議中継
https://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=54012&media_type=
2022年5月27日 (金)
予算委員会 (5時間35分)
案件:
令和四年度一般会計補正予算(第1号)
令和四年度特別会計補正予算(特第1号)
発言者一覧
説明・質疑者等(発言順): 開始時刻 所要時間
根本匠(予算委員長) 8時 59分 01分
大串博志(立憲民主党・無所属) 9時 00分 40分
階猛(立憲民主党・無所属) 9時 40分 46分
足立康史(日本維新の会) 10時 26分 41分
青柳仁士(日本維新の会) 11時 07分 39分
藤田文武(日本維新の会) 11時 46分 15分
根本匠(予算委員長) 13時 00分 01分
藤田文武(日本維新の会) 13時 00分 27分
玉木雄一郎(国民民主党・無所属クラブ) 13時 27分 35分
宮本徹(日本共産党) 14時 02分 33分
緒方林太郎(有志の会) 14時 35分 16分
櫛渕万里(れいわ新選組) 14時 51分 09分
櫛渕万里(れいわ新選組) 15時 00分 05分
伊佐進一(公明党) 15時 05分 03分
道下大樹(立憲民主党・無所属) 15時 08分 03分
岩谷良平(日本維新の会) 15時 11分 03分
宮本徹(日本共産党) 15時 14分 02分
緒方林太郎(有志の会) 15時 16分 03分
櫛渕万里(れいわ新選組) 15時 19分 04分
答弁者等
大臣等(建制順):
岸田文雄(内閣総理大臣)
鈴木俊一(財務大臣 内閣府特命担当大臣(金融) デフレ脱却担当)
後藤茂之(厚生労働大臣)
金子原二郎(農林水産大臣)
萩生田光一(経済産業大臣 産業競争力担当 ロシア経済分野協力担当 原子力経済被害担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
斉藤鉄夫(国土交通大臣 水循環政策担当)
岸信夫(防衛大臣)
牧島かれん(デジタル大臣 行政改革担当 内閣府特命担当大臣(規制改革))
二之湯智(国家公安委員会委員長 国土強靱化担当 領土問題担当 国家公務員制度担当 内閣府特命担当大臣(防災 海洋政策))
小林鷹之(経済安全保障担当 内閣府特命担当大臣(科学技術政策 宇宙政策))
参考人等(発言順):
黒田東彦(参考人 日本銀行総裁)
令和四年度一般会計補正予算、令和四年度特別会計補正予算の組み替え動議の趣旨説明を行うれいわ新選組の櫛渕万里氏
令和四年度一般会計補正予算、令和四年度特別会計補正予算に反対討論を行う共産党の宮本徹氏
令和四年度一般会計補正予算、令和四年度特別会計補正予算に反対討論を行うれいわ新選組の櫛渕万里氏
令和四年度一般会計補正予算、令和四年度特別会計補正予算が衆院予算委員会で可決
衆議院インターネット審議中継
https://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=54013&media_type=
2022年5月27日 (金)
本会議 (45分)
案件:
令和四年度一般会計補正予算(第1号)
令和四年度特別会計補正予算(特第1号)
性をめぐる個人の尊厳が重んぜられる社会の形成に資するために性行為映像制作物への出演に係る被害の防止を図り及び出演者の救済に資するための出演契約等に関する特則等に関する法律案(208国会衆43)
発言者一覧
説明・質疑者等(発言順): 開始時刻 所要時間
細田博之(衆議院議長) 16時 32分 01分
根本匠(予算委員長) 16時 33分 03分
道下大樹(立憲民主党・無所属) 16時 36分 11分
島尻安伊子(自由民主党) 16時 47分 05分
阿部司(日本維新の会) 16時 52分 08分
浅野哲(国民民主党・無所属クラブ) 17時 00分 05分
宮本徹(日本共産党) 17時 05分 08分
上野賢一郎(内閣委員長) 17時 13分 01分
令和四年度一般会計補正予算、令和四年度特別会計補正予算が委員会で可決したことを報告する根本匠(予算委員長)
令和四年度一般会計補正予算、令和四年度特別会計補正予算に反対討論を行う共産党の宮本徹氏
令和四年度一般会計補正予算、令和四年度特別会計補正予算が衆院通過
5月27日、衆院予算委員会。
令和四年度一般会計補正予算(第1号)、令和四年度特別会計補正予算(特第1号)を議題とした。
岸田文雄内閣総理大臣、鈴木俊一財務大臣、後藤茂之厚生労働大臣、金子原二郎農林水産大臣、萩生田光一経済産業大臣、斉藤鉄夫国土交通大臣、岸信夫防衛大臣、牧島かれんデジタル大臣、二之湯智国家公安委員会委員長、小林鷹之経済安全保障担当大臣及び黒田東彦(参考人 日本銀行総裁)に対し、質疑を行った。
質疑を終局した。
れいわ新選組の櫛渕万里氏が、令和四年度一般会計補正予算(第1号)、令和四年度特別会計補正予算(特第1号)の組み替え動議を提出し、趣旨説明を行った。
討論を行った。
公明党の伊佐進一氏が、令和四年度一般会計補正予算(第1号)、令和四年度特別会計補正予算(特第1号)に賛成討論を行った。
立憲民主党の道下大樹氏が、令和四年度一般会計補正予算(第1号)、令和四年度特別会計補正予算(特第1号)に反対討論を行った。
日本維新の会の岩谷良平氏が、令和四年度一般会計補正予算(第1号)、令和四年度特別会計補正予算(特第1号)に反対討論を行った。
共産党の宮本徹氏が、令和四年度一般会計補正予算(第1号)、令和四年度特別会計補正予算(特第1号)に反対討論を行った。
有志の会の緒方林太郎氏が、令和四年度一般会計補正予算(第1号)、令和四年度特別会計補正予算(特第1号)に反対討論を行った。
れいわ新選組の櫛渕万里氏が、令和四年度一般会計補正予算(第1号)、令和四年度特別会計補正予算(特第1号)に反対、組み替え動議に賛成の討論を行った。
採決を行った。
先ず、れいわ新選組提出の令和四年度一般会計補正予算(第1号)、令和四年度特別会計補正予算(特第1号)の組み替え動議について採決を行ったところ、賛成少数で否決した。
次に、令和四年度一般会計補正予算(第1号)、令和四年度特別会計補正予算(特第1号)について採決を行ったところ、賛成多数で可決した。
5月27日、衆院本会議。
令和四年度一般会計補正予算(第1号)、令和四年度特別会計補正予算(特第1号)を議題とした。
根本匠(予算委員長)の報告は可決。
討論を行った。
立憲民主党の道下大樹氏が、令和四年度一般会計補正予算(第1号)、令和四年度特別会計補正予算(特第1号)に反対討論を行った。
自民党の島尻安伊子氏が、令和四年度一般会計補正予算(第1号)、令和四年度特別会計補正予算(特第1号)に賛成討論を行った。
日本維新の会の阿部司氏が、令和四年度一般会計補正予算(第1号)、令和四年度特別会計補正予算(特第1号)に反対討論を行った。
国民民主党の浅野哲氏が、令和四年度一般会計補正予算(第1号)、令和四年度特別会計補正予算(特第1号)に賛成討論を行った。
共産党の宮本徹氏が、令和四年度一般会計補正予算(第1号)、令和四年度特別会計補正予算(特第1号)に反対討論を行った。
採決を行ったところ、賛成多数で可決した。
国民民主党は、令和四年度予算案に続き、令和四年度補正予算案にも賛成した。
令和四年度補正予算案が衆院通過した。