2021年01月26日

[EU外務理事会] 1月25日、茂木外相「自由で開かれたインド太平洋の実現を」

[EU外務理事会] 1月25日、茂木外相「自由で開かれたインド太平洋の実現を」

茂木外相「自由で開かれたインド太平洋の実現を」EU理事会で
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210125/k10012832931000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_022


2021年1月25日のNHKニュースより転載

茂木外務大臣はEU=ヨーロッパ連合の外相理事会にオンライン形式で出席し、中国を念頭に「インド太平洋地域で安全保障や民主主義に挑戦する動きがみられる」と指摘し、日本が推進する「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力を呼びかけました。

茂木外務大臣は、日本時間の25日夜、EU側からの招待で日本の外務大臣として初めて、EUの外相理事会にオンライン形式で出席しました。

この中で茂木大臣は、海洋進出を強める中国を念頭に「世界のパワーバランスが大きく変化している中、インド太平洋地域では、東シナ海や南シナ海で見られるような安全保障に対する挑戦や、民主主義や人権といった基本原則への挑戦が存在している」と指摘しました。

そのうえで、日本が推進する「自由で開かれたインド太平洋」は、法の支配など価値観を共有するすべての国々に開かれている構想だとして、実現に協力を求めるとともに、海洋安全保障分野などでの日EU間の協力を進めていきたいと呼びかけました。

これに対し、EU諸国の多くの外相から、ルールに基づく国際秩序の重要性について理解や支持が表明されました。

EUでは去年、ドイツとオランダがそれぞれインド太平洋に関するガイドラインを公表し、EUとして共通文書を策定する機運も高まっていて、政府は、EU諸国とも連携して国際的なルールづくりを進めていきたい考えです。


茂木敏充・EU外務理事会.PNG



茂木外務大臣はEU外相理事会にオンライン形式で出席し、中国を念頭に「インド太平洋地域で安全保障や民主主義に挑戦する動きがみられる」と指摘し、日本が推進する「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力を呼びかけた。

EU外務理事会への茂木外務大臣の出席(オンライン形式)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press1_000484.html

1月25日、午後6時30分から約90分間、茂木敏充外務大臣は、EU外務理事会にオンライン形式で出席したところ、概要は以下のとおりです。

 冒頭、ジョセップ・ボレル・フォンテジェス欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長(H.E. Mr. Josep Borrell Fontelles, High Representative of the European Union for Foreign Affairs and Security Policy, Vice-President of the European Commission)からの歓迎の挨拶に続き、茂木外務大臣から、概要以下のとおり発言しました。
(1)日本は、国際社会の基本原則の普及と定着、連結性などを通じた経済的繁栄、海洋安全保障を含む平和と安定への取組を3本柱として「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を推進してきました。FOIPは包摂的な概念であり、同様の価値観やビジョンを有する全ての国々との協力に開かれています。
(2)世界のパワーバランスが大きく変化し、より複雑で不確実な世界になっている中で、インド太平洋においては、東シナ海や南シナ海で見られるような安全保障に対する挑戦、民主主義や人権といった基本原則への挑戦、インフラ開発等に伴う対外債務問題による途上国の自立性低下の傾向といった様々な挑戦が存在しています。(この文脈で、茂木外務大臣から、北朝鮮による日本人拉致問題は重大な人権侵害であり、早期解決に向けた支持を働きかけた。)
(3)欧州でインド太平洋に対する関心が高まり、仏に続き、独蘭がインド太平洋のガイドラインを公表していること、EUがインド太平洋に関する議論を開始したことを歓迎します。また、我々の直面する挑戦への対応に米国の関与は不可欠で、同志国との連携強化が重要です。日本は、「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」を支持しており、日ASEAN首脳会談ではAOIPとFOIPが本質的な原則を共有していることを確認しました。
(4)FOIPの実現に向け、民主主義、人権、法の支配といった国際社会の基本原則の普及・定着、多角的貿易体制の維持・強化や国際的なルール作り、地域の連結性の強化、海洋安全保障分野等において、日EUで協力を進めていきます。
 以上を受け、多くのEU加盟国外相から、インド太平洋におけるルールに基づく国際秩序の重要性について理解や支持が表明されました。北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決に向けた支持も表明されました。
 その後、茂木大臣とEU外務理事会メンバーとの間で、地域情勢について意見交換を行いました。さらに、日本及びEUは、連結性、海洋安全保障、環境・気候変動、デジタル等の分野において協力を更に進めていくこと及び米国を始めとする同志国と協力して国際社会においてリーダーシップを発揮していくことの重要性で一致しました。

[参考]EU外務理事会
EU及びEU加盟国外相が定期的に集まり、様々な外交課題について意見交換を行う場。日本の外務大臣が参加するのは今回が初めて。




参考資料

EU外務理事会への茂木外務大臣の出席(オンライン形式)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press1_000484.html
ラベル:茂木敏充
posted by hazuki at 23:44| Comment(0) | 自民党 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日米防衛相が電話会談 “尖閣諸島への日米安保条約適用”確認

日米防衛相が電話会談 “尖閣諸島への日米安保条約適用”確認
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210124/k10012830601000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_040


2021年1月24日のNHKニュースより転載

岸防衛大臣はアメリカのバイデン政権で新たに就任したオースティン国防長官と電話で会談しました。海洋進出を強める中国を念頭に、沖縄県の尖閣諸島がアメリカによる防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象であることを確認しました。

日本時間の24日午前に行われた電話会談で岸防衛大臣はオースティン国防長官に祝意を伝え、中国が東シナ海や南シナ海で海洋進出を強めていることを念頭に、力を背景とした一方的な現状変更の試みに反対する考えを示しました。

そのうえで両氏は、沖縄県の尖閣諸島がアメリカによる防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象であることを確認しました。

また北朝鮮のすべての大量破壊兵器とあらゆる弾道ミサイルの、完全かつ検証可能で不可逆的な廃棄の実現に向けて連携していくことで一致しました。

さらに在日アメリカ軍の駐留経費をめぐる日米交渉で速やかな合意を目指すことや、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、できるだけ早く対面での会談を行うことも確認しました。

岸大臣は「オースティン国防長官はアジアの安全保障環境に高い関心を持ち、日米同盟を重視していると感じた。信頼関係を築き、抑止力を一層強化していきたい」と述べました。

オースティン国防長官 韓国国防相とも電話会談

また、オースティン国防長官は24日、韓国のソ・ウク(徐旭)国防相とも初めての電話会談を行いました。

韓国国防省の発表によりますと、会談はアメリカ側の要請で行われ、オースティン国防長官は米韓同盟をより強固に発展させていくために緊密に協力していくことを強調したということです。

そのうえで両氏は、朝鮮半島をはじめとした地域情勢を考慮した際、これまで以上に米韓の協力が重要だということで一致し、早い時期に対面での会談を行うことも確認しました。


岸信夫・日米防衛相電話会談・1月24日.PNG



1月24日、岸防衛大臣はアメリカのバイデン政権で新たに就任したオースティン国防長官と電話で会談した。
海洋進出を強める中国を念頭に、沖縄県の尖閣諸島がアメリカによる防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象であることを確認した。



参考ツイート



https://twitter.com/KishiNobuo/status/1353143073513955329



参考資料

岸防衛大臣とオースティン米国防長官の電話会談について
https://www.mod.go.jp/j/approach/anpo/kyougi/2021/0124a_usa-j.html
ラベル:岸信夫
posted by hazuki at 22:07| Comment(0) | 自民党 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする