茂木外相とアルゼンチン外相が会談 経済関係の一層強化で一致
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210108/k10012803331000.html
2021年1月8日のNHKニュースより転載
茂木外務大臣は、訪問先のアルゼンチンでソラー外相と会談し、現地に進出する日本企業のビジネス環境の向上に向けて、企業への二重課税などを防止する租税条約の締結など法的枠組みの整備を進め、両国の経済関係を一層強化していくことで一致しました。
中南米5か国を訪れている茂木外務大臣は、日本時間の8日未明、3か国目となる訪問先のアルゼンチンで、ソラー外相と2時間余り会談しました。
この中で茂木大臣が「アルゼンチンに進出する日系企業の数が4年間で倍増するなど両国の経済関係は拡大・深化している」と述べたのに対し、ソラー外相も「アルゼンチン経済に日本企業が重要な役割を果たしている」と応じました。
そのうえで、両外相は、ビジネス環境の向上に向けて、企業への二重課税などを防止する租税条約の締結など法的枠組みの整備を進め、両国の経済関係を一層強化していくことで一致しました。
また、これに先立って茂木大臣はフェルナンデス大統領と会談し、中南米地域への進出を強める中国を念頭に、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の実現に向けて協力していくことを確認しました。
茂木外務大臣は、訪問先のアルゼンチンでソラー外相と会談し、現地に進出する日本企業のビジネス環境の向上に向けて、企業への二重課税などを防止する租税条約の締結など法的枠組みの整備を進め、両国の経済関係を一層強化していくことで一致した。
茂木外務大臣のアルゼンチン訪問
https://www.mofa.go.jp/mofaj/la_c/sa/ar/page1_000920.html
2 ソラー外務大臣との会談
(1)冒頭、茂木大臣から、アルゼンチンによるコロナ禍の下での初の外国閣僚受入れに感謝する、戦略的パートナーとして二国間及びG20を始めとする国際場裡での連携を強化したい旨述べました。これに対し、ソラー大臣から、来訪を歓迎するとともに、重要なパートナーである日本との関係を一層発展させていきたい旨述べました。
(2)茂木大臣から、「架け橋」として両国を繋いできている日系社会を通じた絆に言及しつつ、日系進出企業数が4年間で倍増する等、経済関係は拡大・深化しており、法的枠組みの整備を含むビジネス環境の整備に向け協力したい、現在実施中の5億円の保健・医療体制強化支援を含む新型コロナ対策、ICT・デジタル経済、脱炭素社会に向けた取組等様々な分野において、引き続き協力・連携していきたい旨述べました。これに対し、ソラー大臣は、日本の協力に感謝するとともに、日本との連携をより深めていきたい、またアルゼンチン経済において日本企業は重要な役割を果たしており、経済関係をさらに強化すべく引き続き取り組んでいきたい旨述べました。
(3)両大臣は、新型コロナ対策、WTO等の国際的課題について連携を強化していくことを確認すると共に、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた取組や、アジア情勢、米国でのバイデン新政権発足を含む米州情勢について意見交換を行い、大統領表敬でも確認されたとおり、戦略的パートナーとして法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の実現に向けて協力していくことで、重ねて一致しました。
参考資料
茂木外務大臣のアルゼンチン訪問
https://www.mofa.go.jp/mofaj/la_c/sa/ar/page1_000920.html
参考
茂木外相 1月4日から中南米 アフリカ歴訪 中国念頭に連携強化へ
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/479398317.html