2020年12月24日

安倍前首相が謝罪「国会答弁 結果として事実に反するものも」

安倍前首相が謝罪「国会答弁 結果として事実に反するものも」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201224/k10012782561000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_005


2020年12月24日NHKニュースより転載

「桜を見る会」の前日夜の懇親会をめぐる問題で、秘書が略式起訴されたことを受け安倍前総理大臣は、24日夜、記者会見しました。過去の国会答弁について、「当時の知るかぎりを答弁したつもりだが、結果として、答弁の中には、事実に反するものがあった」などと述べ、謝罪しました。

「桜を見る会」の前日夜に開催された懇親会をめぐる問題で東京地検特捜部は、安倍前総理大臣の後援会の収支報告書に懇親会の収支を記載しなかったとして、安倍氏の公設第1秘書を、政治資金規正法違反の罪で略式起訴する一方、安倍氏本人は不起訴にしました。

これを受けて、安倍氏は、24日夜国会内で1時間余り記者会見しました。この中で、みずからの政治団体「安倍晋三後援会」の去年までの3年分の収支報告書について、懇親会の収支を記載するため修正したと説明しました。

そして「会計処理は私が知らない中で行われていたとはいえ、道義的責任を痛感している。深く反省し、国民に心からおわび申し上げたい」と謝罪しました。

また、懇親会に関係する過去の国会答弁については「事務所に幾度も確認し、当時の知るかぎりを答弁したつもりだが、結果として、答弁の中には、事実に反するものがあり、国民の政治への信頼を損なうことになってしまった」と述べました。

そして「当時の行政府の長として、自民党総裁として、一国会議員として、国民と与野党すべての国会議員に深くおわびしたい」と謝罪し、国会で事実関係を説明する考えを示しました。

そのうえで「今般の事態を招いた政治責任は極めて重いと自覚しており、真摯(しんし)に受け止めている。国民からの信頼を回復するためあらゆる努力を行っていきたい。初心に立ち返り、責任を果たしていきたい」と述べました。

一方で、議員辞職と自民党離党の可能性を問われ「反省のうえに立って、職責を果たしていきたい」と述べました。

また、みずからが事実を知ったのは先月で、責任者の秘書から伝えられたとしたうえで、この秘書と、略式起訴された公設第1秘書が、それぞれ辞職したことを明らかにしました。

さらに当時官房長官としてこの問題の答弁にあたっていた菅総理大臣については「私が事務所から聞いたことを前提に答えるしかなく、結果として事実と違う答弁をすることに至ったことは、申し訳ないと思っている」と述べました。

そして「きょうの記者会見とあすの国会での説明で済むかと言われれば、そうは考えていない。今後も必要があれば説明したい」と述べました。

「補填(ほてん)はみずからの預金で」

安倍前総理大臣は記者会見で、懇親会の開催にあたって補填した資金をどこから出したのか問われ「私の預金から下ろしたものだ。食費や会合費、交通費、宿泊費などの支出一般について事務所に請求書が来て、支払いを行うが、手持ち資金として事務所に私が預けているものの中から支出をした」と述べました。

「事実を確認したのは11月」

そのうえで「事実を確認したのは捜査が始まったあとで、最近だ。責任者の秘書は数年間にわたって収支報告書に記載すべきものを記載せず、私に真実を答えることができなかった。先月、報道が出てから確認したところ、『実はこういうことだった』と話があった」と述べました。

また、この秘書が辞職したことも明らかにしました。

「運営には全く関わっていない」

懇親会の運営については「懇親会の運営などは私は総理大臣としての職務に専念していたので、全く関わっていない。長年、間違いがなかったので、責任者に事務所の運営を任せていた」と述べました。

また「懇親会については段取りやホテルとの交渉、立て替えの支払いなどは東京の事務所が行っていた。一方、後援会の代表は地元の公設第一秘書が務めていた。東京の事務所と地元の事務所の連絡や連携が不十分だったことからこうしたことが長年、行われてしまった」と述べました。

そのうえで「公設第一秘書は、きょう、退職届を提出したところだ。本人も反省しており、今後どうするかについては、本人も当分の間、謹慎したいと考えている」と述べました。

さらに「秘書への確認が十分だったかについては、私もじくじたる思いがある」と述べました。

明細書はなかったとの答弁について

これまでホテル側からの明細書はなかったと答弁してきたことについては「明細書については事務所に確かめたが、ホテルからの明細書は残っていないということだった。また、明細書を見た認識はないということだったが、ホテル側が『明細書を渡している』ということを言っているのであれば、そういうことだったのかもしれない」と述べました。

「初心に立ち返って全力尽くす」

衆議院議員の辞職と自民党離党の可能性についての問いに対しては「政治責任は極めて重いと自覚している。反省のうえに立って、国民からみて一点の曇りもないように私自身が責任を持って徹底していく。同時に信頼を回復していくため国民の期待に応えていくことができるよう初心に立ち返って全力を尽くしていくことで、職責を果たしていきたい」と述べました。

また出身派閥の細田派への復帰については「総理大臣を辞職してまだ日が浅く、今回の問題もあるので、今のところ復帰は考えていない」と述べました。

政権への影響「答えようがない」

菅内閣や自民党の支持率に与える影響について質問されたのに対しては「どのような影響を与えるかについて私は答えようがない。いずれにしても、政治やわが党に対する信頼を回復すべく努力していきたい」と述べました。

一方で「当時の菅官房長官も、私が事務所から聞いたことを前提に答えるしかなかった。結果として、事実と違う答弁をすることに至ったことについては、菅総理大臣に申し訳ないと思っている」と述べました。

事情聴取への言及「申し上げるのは適切ではない」

また、事情聴取を受けたことについて「捜査に対しては、誠意を持って真実を明らかにするために協力していくと申し上げてきており、そういう対応をした。事情聴取がいつ、どこで行われたかということは、捜査に関わることなので私から申し上げるのは適切ではない」と述べました。

「今後も必要があれば説明」

24日の記者会見と25日の国会での説明で責任を果たしたと言えるかとの問いに対しては「それで済むかと言われればそうは考えていない。本当の意味で国民の信頼を得るために、これから努力を重ねていかなければならない。できるかぎり、知りうるかぎりのことを説明しているが、今後も必要があれば説明したい」と述べました。


安倍晋三・桜を見る会・謝罪.PNG



「桜を見る会」の前日夜の懇親会をめぐる問題で、秘書が略式起訴されたことを受け安倍前総理大臣は、24日夜、記者会見した。
過去の国会答弁について、「当時の知るかぎりを答弁したつもりだが、結果として、答弁の中には、事実に反するものがあった」などと述べ、謝罪した。




関連

桜を見る会に反社会勢力、認める 菅義偉氏「結果的に入ったのだろう」
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/471761366.html
posted by hazuki at 22:33| Comment(0) | 自民党 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[日印防衛相会談] 中国念頭に連携で一致 米豪と4カ国協力を推進

[日印防衛相会談] 中国念頭に連携で一致 米豪と4カ国協力を推進

日印防衛相会談 中国念頭に連携で一致 米豪と4カ国協力を推進
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201222/k10012778841000.html


2020年12月22日のNHKニュースより転載

岸防衛大臣はインドのシン国防相と電話で会談し海洋進出を強める中国を念頭に、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて連携することで一致し、アメリカとオーストラリアを加えた4か国で防衛当局間の協力を推進していきたいという考えを伝えました。

岸防衛大臣は、22日午後、就任後、初めて、インドのシン国防相とおよそ45分間、電話会談を行いました。

この中で、ことし9月に、自衛隊とインド軍との間で食料や燃料などを相互に供給できるようにするACSA=物品役務相互提供協定に署名したことなど、両国間の防衛協力が着実に進展していることを確認しました。

そのうえで、両氏は、東シナ海や南シナ海で海洋進出を強める中国を念頭に、力を背景とした一方的な現状変更の試みや緊張を高めるいかなる行為にも強く反対するとして、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて引き続き連携していくことで一致しました。

また、岸大臣は、民主主義や法の支配など基本的価値を共有する国が緊密に連携することが重要だとして、両国にアメリカ、オーストラリアを加えた4か国で防衛当局間の協力を推進していきたいという考えを伝えました。

岸信夫・日印防衛相会談・12月22日.PNG



12月22日、岸防衛大臣はインドのシン国防相と電話で会談し海洋進出を強める中国を念頭に、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて連携することで一致し、アメリカとオーストラリアを加えた4か国で防衛当局間の協力を推進していきたいという考えを伝えた。

日印防衛相電話会談について
https://www.mod.go.jp/j/approach/exchange/area/2020/20201222_ind-j.html

 標記について、下記のとおり実施されましたのでお知らせします。

 2020年12月22日16時40分から約45分間、岸防衛大臣とシン印国防大臣との電話会談が行われました。

冒頭、シン国防大臣から、岸大臣に対し就任の祝意が示され、岸大臣から感謝の意を示しました。
両大臣は、本年9月に行われた日印ACSAの署名や、同11月に日米印豪で実施された海軍種間共同訓練「マラバール」の成功による成果を確認し、二国間及び日印両国を含む多国間の防衛協力・交流が新型コロナウイルス感染症の発生・拡大下においても推進されていることを歓迎しました。
また、両大臣は、東シナ海・南シナ海を含む地域情勢について意見交換を実施し、引き続き緊密に連携していくことを再確認しました。その中で、両大臣は、最近生じている事象も踏まえ、両国間で意思疎通を維持し、力を背景とした一方的な現状変更の試み、また、緊張を高めるいかなる行為にも強く反対することに加え、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序が重要とのメッセージを明確に発信していくことで一致しました。
さらに、両大臣は、平和と安全保障に影響を与えうる感染症に係るリスクに対し、以下の取組で協力していくことを議論しました。
●新型コロナウイルス感染症流行下の人道支援及び災害対処(HA/DR)活動で得られた教訓を共有すること
●感染拡大への対処能力を高めるべく、第三国協力を進める新たな機会を模索すること
●新型コロナウイルス感染症拡大という状況下における偽情報に共に対処することを含め、法に基づく国際秩序を強化するための意見交換を行うこと
 この提案に対して、シン大臣からも同意を得られた上で、共に取り組みたい旨の提案がありました。
両大臣は、今後も、防衛当局間の緊密なコミュニケーションを継続するとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向け、防衛協力・交流を引き続き活発に進めていくことで一致しました。




参考資料

日印防衛相電話会談について
https://www.mod.go.jp/j/approach/exchange/area/2020/20201222_ind-j.html
ラベル:岸信夫
posted by hazuki at 00:07| Comment(0) | 自民党 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする