日印防衛相会談 中国念頭に連携で一致 米豪と4カ国協力を推進
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201222/k10012778841000.html
2020年12月22日のNHKニュースより転載
岸防衛大臣はインドのシン国防相と電話で会談し海洋進出を強める中国を念頭に、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて連携することで一致し、アメリカとオーストラリアを加えた4か国で防衛当局間の協力を推進していきたいという考えを伝えました。
岸防衛大臣は、22日午後、就任後、初めて、インドのシン国防相とおよそ45分間、電話会談を行いました。
この中で、ことし9月に、自衛隊とインド軍との間で食料や燃料などを相互に供給できるようにするACSA=物品役務相互提供協定に署名したことなど、両国間の防衛協力が着実に進展していることを確認しました。
そのうえで、両氏は、東シナ海や南シナ海で海洋進出を強める中国を念頭に、力を背景とした一方的な現状変更の試みや緊張を高めるいかなる行為にも強く反対するとして、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて引き続き連携していくことで一致しました。
また、岸大臣は、民主主義や法の支配など基本的価値を共有する国が緊密に連携することが重要だとして、両国にアメリカ、オーストラリアを加えた4か国で防衛当局間の協力を推進していきたいという考えを伝えました。
12月22日、岸防衛大臣はインドのシン国防相と電話で会談し海洋進出を強める中国を念頭に、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて連携することで一致し、アメリカとオーストラリアを加えた4か国で防衛当局間の協力を推進していきたいという考えを伝えた。
日印防衛相電話会談について
https://www.mod.go.jp/j/approach/exchange/area/2020/20201222_ind-j.html
標記について、下記のとおり実施されましたのでお知らせします。
2020年12月22日16時40分から約45分間、岸防衛大臣とシン印国防大臣との電話会談が行われました。
冒頭、シン国防大臣から、岸大臣に対し就任の祝意が示され、岸大臣から感謝の意を示しました。
両大臣は、本年9月に行われた日印ACSAの署名や、同11月に日米印豪で実施された海軍種間共同訓練「マラバール」の成功による成果を確認し、二国間及び日印両国を含む多国間の防衛協力・交流が新型コロナウイルス感染症の発生・拡大下においても推進されていることを歓迎しました。
また、両大臣は、東シナ海・南シナ海を含む地域情勢について意見交換を実施し、引き続き緊密に連携していくことを再確認しました。その中で、両大臣は、最近生じている事象も踏まえ、両国間で意思疎通を維持し、力を背景とした一方的な現状変更の試み、また、緊張を高めるいかなる行為にも強く反対することに加え、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序が重要とのメッセージを明確に発信していくことで一致しました。
さらに、両大臣は、平和と安全保障に影響を与えうる感染症に係るリスクに対し、以下の取組で協力していくことを議論しました。
●新型コロナウイルス感染症流行下の人道支援及び災害対処(HA/DR)活動で得られた教訓を共有すること
●感染拡大への対処能力を高めるべく、第三国協力を進める新たな機会を模索すること
●新型コロナウイルス感染症拡大という状況下における偽情報に共に対処することを含め、法に基づく国際秩序を強化するための意見交換を行うこと
この提案に対して、シン大臣からも同意を得られた上で、共に取り組みたい旨の提案がありました。
両大臣は、今後も、防衛当局間の緊密なコミュニケーションを継続するとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向け、防衛協力・交流を引き続き活発に進めていくことで一致しました。
参考資料
日印防衛相電話会談について
https://www.mod.go.jp/j/approach/exchange/area/2020/20201222_ind-j.html
ラベル:岸信夫