https://this.kiji.is/704253895709738081?c=39546741839462401
2020年11月25日の共同通信より転載
菅義偉首相は25日、中国の王毅国務委員兼外相と官邸で会談し、来年夏の東京、2022年北京冬季の両五輪・パラリンピックの成功を目指し協力を確認した。日中関係の安定化に向けて「共に責任を果たしていきたい」と意欲を表明。中国公船による沖縄県・尖閣諸島周辺海域の航行への対処を要求した。一方、中国外務省は、新型コロナウイルス対策のため制限している日中ビジネス関係者の往来を今月30日に再開すると発表した。
10月に来日したポンペオ米国務長官に続き、短期間で米中両国の要人と会うことで、経済的な結び付きが強い中国との関係も重視する菅首相の立場がにじんだ格好だ。
菅義偉首相は25日、中国の王毅国務委員兼外相と官邸で会談し、来年夏の東京、2022年北京冬季の両五輪・パラリンピックの成功を目指し協力を確認した。
中国公船による沖縄県・尖閣諸島周辺海域の航行への対処を要求した。
中国に対して、尖閣諸島問題を取り上げても改善しないだろう。
王毅中国国務委員兼外交部長による菅総理大臣表敬
https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/c_m1/cn/page3_002937.html
11月25日、午後5時頃から約20分間、菅義偉内閣総理大臣は、訪日中の王毅(おう・き)中華人民共和国国務委員兼外交部長による表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。
冒頭、菅総理大臣から、王国務委員の訪日を歓迎しつつ、新型コロナ感染拡大により中断していた日中の要人往来の再開を嬉しく思う、先般の習近平国家主席との電話会談でも伝えたとおり、両国の安定した関係は日中両国のみならず地域・国際社会にとっても極めて重要であり、共に責任を果していきたい旨述べました。
これに対し、王国務委員から、習近平国家主席と李克強国務院総理の挨拶を伝えた上で、ハイレベルの意思疎通と双方の努力を通じて日中関係全体が良い方向に向かっている、様々な分野で共に協力していきたい旨述べました。
菅総理大臣からは、尖閣諸島周辺海域等の東シナ海を始めとする海洋・安全保障問題や日本産食品に対する輸入規制の早期撤廃、さらに日本産牛肉の輸出再開や精米の輸出拡大の実現について、中国側の前向きな対応を改めて強く求めました。また、香港情勢に関して菅総理大臣から日本側の懸念を伝達したほか、拉致問題を含む北朝鮮への対応についても協力を求めました。
双方は、来夏の東京オリンピック・パラリンピック競技大会、再来年冬の北京オリンピック・パラリンピック競技大会の成功のために協力していくことを確認しました。
参考資料
王毅中国国務委員兼外交部長による菅総理大臣表敬
https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/c_m1/cn/page3_002937.html
ラベル:菅義偉