衆院 厚労委 沖縄の新型コロナ対応などで質疑
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200819/k10012573411000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_033
2020年8月19日のNHKニュースより転載
新型コロナウイルス対策をめぐり、衆議院厚生労働委員会の閉会中審査が開かれ、感染が拡大している沖縄県への対応などについて質疑が行われました。
この中で、立憲民主党などの会派の小川淳也氏は「いま全国で人口当たりの感染者数で、最悪の状況にあるのは沖縄県だ。病床の使用率や10万人当たりの療養者数、検査の陽性率などで『ステージ4』の基準を超えている。基準では緊急事態宣言など強制性のある対応を検討せざるをえないとしている。速やかに緊急事態宣言を考えるべきではないか」とただしました。
これに対し加藤厚生労働大臣は「国としてはステージの判断と合わせて緊急事態宣言をどうするか、専門家の意見を聴きながら、必要な場合には判断をしていく姿勢には変わりはない」と述べました。
そのうえで「沖縄の状況はわれわれも懸念をしており、看護師や保健師の対応について全国知事会にもお願いするなど必要な対応をしている」と述べました。
また、政府の分科会の尾身茂会長は観光需要の喚起策「Go Toトラベル」の対象から沖縄県を外すべきではないかと質問されたのに対し「個人的な見解では、ある程度、沖縄の感染は下火になっているという理解で、知事の判断を尊重をしたらいい。分科会でしっかりと議論したい」と述べました。
沖縄県担当者 下火という状況ではないとの認識示す
衆議院厚生労働委員会の閉会中審査で、政府の分科会の尾身茂会長が「個人的な見解では、ある程度、沖縄の感染は下火になっているという理解だ」などと述べたことに対し、沖縄県の担当者は記者会見で、「少し違うと考えている」と述べ、下火になっているという状況ではないとの認識を示しました。
この中で、沖縄県の糸数公保健衛生統括監は「1人の感染者から平均何人に感染が広がるかを示す実効再生産数が8月に入って少し横ばいの状態でとどまり、おととい、きのうの数が少し減ったということでそういうコメントが出たと推測している」と述べました。
そのうえで「下火と呼べるかどうかというのではなく、内容を分析し、感染が広がっているところがないか注視しないといけないという認識だ。尾身先生の認識と一緒かと言われたら少し違うと考えている」と述べ、下火になっているという状況ではないとの認識を示しました。
衆議院インターネット審議中継
https://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=50512&media_type=
2020年8月19日 (水)
厚生労働委員会 (3時間10分)
案件:
厚生労働関係の基本施策に関する件(新型コロナウイルス感染症対策等)
発言者一覧
説明・質疑者等(発言順): 開始時刻 所要時間
盛山正仁(厚生労働委員長) 9時 00分 01分
安藤高夫(自由民主党・無所属の会) 9時 01分 15分
伊佐進一(公明党) 9時 16分 19分
小川淳也(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム) 9時 35分 32分
白石洋一(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム) 10時 07分 36分
柚木道義(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム) 10時 43分 34分
宮本徹(日本共産党) 11時 17分 31分
青山雅幸(日本維新の会・無所属の会) 11時 48分 19分
答弁者等
大臣等(建制順):
加藤勝信(厚生労働大臣 働き方改革担当)
大塚拓(内閣府副大臣)
宮下一郎(内閣府副大臣)
稲津久(厚生労働副大臣)
橋本岳(厚生労働副大臣)
御法川信英(国土交通副大臣兼内閣府副大臣兼復興副大臣)
自見はなこ(厚生労働大臣政務官)
参考人等(発言順):
尾身茂(参考人 独立行政法人地域医療機能推進機構理事長)
新型コロナウイルス対策を巡り、衆院厚生労働委員会の閉会中審査が開かれ、感染が拡大している沖縄県への対応などについて質疑が行われた。
立憲民主党などの会派の小川淳也氏は「いま全国で人口当たりの感染者数で、最悪の状況にあるのは沖縄県だ。病床の使用率や10万人当たりの療養者数、検査の陽性率などで『ステージ4』の基準を超えている。基準では緊急事態宣言など強制性のある対応を検討せざるをえないとしている。速やかに緊急事態宣言を考えるべきではないか」と質した。
加藤厚生労働大臣は「国としてはステージの判断と合わせて緊急事態宣言をどうするか、専門家の意見を聴きながら、必要な場合には判断をしていく姿勢には変わりはない」と述べた。
小川淳也氏は尾身茂参考人にも質問した。