首相「自民改憲案 与野党の枠超え議論を」衆院予算委
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2020年2月3日 12時35分
国会は衆議院予算委員会で、3日から新年度予算案の実質的な審議が始まりました。安倍総理大臣は、自民党が示している憲法改正の4項目に関する国民の理解は不十分だとしたうえで、国民的な議論が深まるよう、与野党の枠を超えて議論していく必要があるという認識を改めて示しました。
衆議院予算委員会では3日から新年度予算案の実質的な審議が始まりました。
この中で自民党の岸田政務調査会長は憲法改正について「憲法を変えるか変えないかは国民が決めることだ。大切なのは憲法を内輪の議論にすることなく、これまで関心のなかった層にも幅広く関心を持っていただくことだ」と指摘しました。
これに対し、安倍総理大臣は「自民党は憲法改正の4項目を国民にお示ししているが、まだまだ理解が不十分なんだろうと思う。国民の皆様の理解があってこそ、憲法改正というものは可能になっていく。各党において、国民的な議論が深まるように、与野党の枠を超えて深い有意義な議論が進んでいくことを期待している」と述べました。
また岸田氏は中国の習近平国家主席の来日について「ぜひ成功させたいが、他方で人権、法の支配、自由といった、日本として譲れない線もあり、自民党内でも国賓として招くこと自体を問題視する声も根強い。中国との関係の改善、新しい時代における日中関係のありようをどう考えているのか」と質問しました。
これに対し、安倍総理大臣は「第2次安倍政権がスタートした当時は会談も実現しない状況だったが、お互いの立場や違いに関する理解は進んできている。日本と中国は地域や世界の平和と繁栄にともに大きな責任を有しており、習近平国家主席の国賓訪問をその責任を果たすとの意思を内外に明確に示していく機会としたい。懸案があるからこそ話し合い、主張すべきはしっかりと主張していきたい」と述べました。
首相「気候変動問題への対応をリードしていく」
自民党の渡嘉敷奈緒美氏は環境政策について、「政府は先月、『革新的環境イノベーション戦略』を決定したが、この戦略で掲げている『ビヨンドゼロ』とは具体的に何を示すのか。わが国がどんなリーダーシップを取ろうとしているのか」と指摘しました。
これに対し、安倍総理大臣は「産業革命以来増加してきたCO2を減少に転じさせるのが『ビヨンドゼロ』だ。政府としても、世界の研究機関と手を携えて、『ゼロエミッション国際共同研究センター』を設立した。野心的な目標にむかって、国家戦略としてしっかり前に進んでいきたい。世界の英知を結集して、イノベーションを日本から起こすことで、世界における気候変動問題への対応をリードしていく考えだ」と述べました。
衆議院インターネット審議中継
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=49722&media_type=
2020年2月3日 (月)
予算委員会 (7時間14分)
案件:
令和二年度一般会計予算
令和二年度特別会計予算
令和二年度政府関係機関予算
発言者一覧
説明・質疑者等(発言順): 開始時刻 所要時間
棚橋泰文(予算委員長) 8時 58分 02分
岸田文雄(自由民主党・無所属の会) 9時 00分 1時間 00分
後藤茂之(自由民主党・無所属の会) 10時 00分 40分
山際大志郎(自由民主党・無所属の会) 10時 40分 40分
とかしきなおみ(自由民主党・無所属の会) 11時 20分 40分
棚橋泰文(予算委員長) 13時 00分 01分
石田祝稔(公明党) 13時 00分 50分
岡本三成(公明党) 13時 50分 22分
岡本充功(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム) 14時 12分 30分
渡辺周(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム) 14時 42分 46分
玄葉光一郎(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム) 15時 28分 46分
辻元清美(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム) 16時 14分 48分
答弁者等
大臣等(建制順):
安倍晋三(内閣総理大臣)
麻生太郎(財務大臣 内閣府特命担当大臣(金融) デフレ脱却担当)
高市早苗(総務大臣 内閣府特命担当大臣(マイナンバー制度))
森まさこ(法務大臣)
茂木敏充(外務大臣)
萩生田光一(文部科学大臣 教育再生担当)
加藤勝信(厚生労働大臣 働き方改革担当)
梶山弘志(経済産業大臣 産業競争力担当 国際博覧会担当 ロシア経済分野協力担当 原子力経済被害担当 内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構))
赤羽一嘉(国土交通大臣 水循環政策担当)
小泉進次郎(環境大臣 内閣府特命担当大臣(原子力防災))
河野太郎(防衛大臣)
田中和徳(復興大臣 福島原発事故再生総括担当)
衛藤晟一(一億総活躍担当 領土問題担当 内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策 消費者及び食品安全 少子化対策 海洋政策))
西村康稔(経済再生担当 全世代型社会保障改革担当 内閣府特命担当大臣(経済財政政策))
北村誠吾(内閣府特命担当大臣(地方創生 規制改革) まち・ひと・しごと創生担当)
橋本聖子(東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会担当 女性活躍担当 内閣府特命担当大臣(男女共同参画) )
稲津久(厚生労働副大臣)
橋本岳(厚生労働副大臣)
国会は衆議院予算委員会で、3日から新年度予算案の実質的な審議が始まった。
安倍総理大臣は、自民党が示している憲法改正の4項目に関する国民の理解は不十分だとした上で、国民的な議論が深まるよう、与野党の枠を超えて議論していく必要があるという認識を改めて示した。
自民党の改憲は憲法改悪です。
憲法9条に自衛隊を明記する必要はない。
安倍が目指しているのは戦争の出来る国。
自民党は教育無償化は財源がないので、やらない。
教育無償化を教育充実と言い換えた。
自民党の改憲4項目の1つが参院合区解消。
参院合区解消は、法制化で対応可能だと思います。
憲法に明記しなくても出来る。
改憲の本丸である9条に進む為の口実の一つ。
緊急事態条項はナチスの全権委任法のように機能する。
麻生副総理の「ナチスの手法に学べ」という発言は、まさにナチスがワイマール憲法の第48条(大統領緊急令規定)の国家緊急権でワイマール憲法を無効化したことに学ぶべきということだと言えます。
各党において、国民的な議論が深まるのは難しい。
関連
安倍首相、年頭所感で改憲を主張 「大きな改革進める」
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/472912935.html
参考
[参院予算委] 1月30日、首相、自衛隊派遣「一般化ない」 調査・研究根拠で
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/473380971.html
[衆院予算委] 1月27日、首相、巨額入金を問題視せず 河井案里氏側に参院選前
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/473302612.html
[衆院予算委] 1月27日、首相、自衛隊明記「防衛の根幹」 9条改憲重ねて持論
http://hazukinoblog.seesaa.net/article/473301902.html