日ロ外相会談 平和条約交渉 協議項目の整理で一致
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2019年12月19日 21時54分
ロシアを訪れている茂木外務大臣はラブロフ外相と会談し、北方領土問題を含む平和条約交渉について、双方が受け入れ可能な解決策を見いだすべく協議項目を整理していくことで一致しました。一方、茂木大臣は、北方領土周辺海域で拿捕(だほ)された漁船の乗組員の速やかな帰港を求めました。
茂木外務大臣は就任以来初めて平和条約交渉の責任者としてラブロフ外相との本格的な交渉に臨みました。
およそ2時間半にわたる会談のあと行われた共同記者発表で、茂木大臣は「協議では、平和条約交渉について最も時間を割いて議論し、基本的立場の違いを埋めていくための議論の進め方について突っ込んだやり取りができた。双方が受け入れられる解決策を見いだすべく協議項目を整理し、さらなる進展につなげていきたい」と述べました。
これに対しラブロフ外相は「ロ日両国の利益に合致し、両国の国民と議会によって支持され、受け入れられる合意を目指すため、両国の関係全体を質的に新しいレベルに引き上げることが必要だ。この課題は簡単ではないが、かなり長期的に地道な作業を行う用意がある。両国の立場を、どのように接近させればいいのか、双方の外務省の次官級で協議するよう指示した」と述べました。
また両外相は、北方領土での共同経済活動について、ことし実施した試験的な観光ツアーなどの結果を踏まえつつ、来年の本格実施に向けて調整を進めることで一致しました。
日本漁船拿捕 茂木外相「速やかな帰港を」
一方、茂木大臣は、北方領土周辺海域で日本漁船5隻が拿捕されたことについて「日本の立場を申し入れ、人道的観点からも、乗組員と船体の速やかな帰港を求めた」と述べました。
ラブロフ外相は「日本政府に対して、日本の漁業者が日ロで取り決めた協定の手続きを守り、既存の規則に違反しないよう、措置をとるように求めた」と述べました。
ロシアを訪れている茂木外務大臣はラブロフ外相と会談し、北方領土問題を含む平和条約交渉について、双方が受け入れ可能な解決策を見い出すべく協議項目を整理していくことで一致した。
一方、茂木大臣は、北方領土周辺海域で拿捕された漁船の乗組員の速やかな帰港を求めた。
平和条約交渉の責任者としてラブロフ外相との本格的な交渉に臨んだ茂木氏。
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ラベル:茂木敏充