12月9日、臨時国会閉会 国民投票法は継続審議に 党首討論は開催されず臨時国会閉会 国民投票法は継続審議に 党首討論は開催されず
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2019年12月9日 18時21分
10月に召集された第200臨時国会は国民投票法の改正案など成立に至らなかった法案を継続審議にする手続きなどが行われ、閉会しました。
会期末の9日、衆議院では議院運営委員会で野党側が申し入れた会期の延長について採決が行われ、与党側の反対多数で否決されました。
一方、自民党と立憲民主党の国会対策委員長が断続的に会期末の対応を協議し、閉会中も内閣委員会で理事会を開き「桜を見る会」について政府から説明を受けることなどで合意したことから、野党側は安倍内閣に対する不信任決議案の提出を見送りました。
これを受けて衆参両院の本会議が夕方開かれ、国民投票の利便性を高めるための国民投票法の改正案や外国の法律に関する事務を取り扱うことができる弁護士の活動範囲を広げる法律の改正案など、成立に至らなかった法案を継続審議にする手続きなどを行い、閉会しました。
この国会では日米の新たな貿易協定が承認されたほか、公立学校の教員の働き方改革を推進するための改正法など政府が提出した15の法案のうち14が成立しました。
一方、衆議院の憲法審査会では3回、自由討議が行われましたが、国民投票法改正案の質疑と採決をめぐっては与野党が折り合わず見送られました。
また菅原 前経済産業大臣と河井 前法務大臣が相次いで辞任したほか「桜を見る会」をめぐって議論が行われた一方、総理大臣と野党の党首が論戦を行う「党首討論」は1度も開催されませんでした。
自民 二階幹事長「反省すべきところはしっかり反省」
自民党の二階幹事長は記者会見で「今国会は日米貿易協定など多くの重要課題が議論され、結果を出すことができた。いろいろなことがあったが、反省すべきところはしっかり反省し、次の国会に向かって全力を尽くしていきたい」と述べました。
また野党側が安倍内閣に対する不信任決議案を提出しなかったことについて「現在、内閣も自民党も一生懸命に諸政策に取り組んでいるわけで、出さないというのは良識ある判断だ」と述べました。
自民 森山国対委員長「法案成立率93%」
自民党の森山国会対策委員長は記者団に対し「内閣提出法案の成立率は93%になったが、国民投票法の改正案は残念ながらまた継続審議になった。国民からは立法府の不作為に見えるのではないかと心配しており、結論を出してほしい」と述べました。
一方、「桜を見る会」について「厳しい意見があることは重々承知している。国会でどういう議論をしてきたか国民に正しく説明しなければいけない」と述べました。
また菅原前経済産業大臣と河井前法務大臣が相次いで辞任したことについて、「辞任当日に質疑が行われる日程になっていたので、非常に厳しかった」と振り返りました。
自民 石破元幹事長「世論は厳しい 認識したほうがいい」
自民党の石破元幹事長は派閥の会合で「きょうで臨時国会は閉会となるが、世論は厳しいことをよく認識したほうがいい。自民党のコアな支持者が怒っている点が第1次安倍政権や麻生政権の時とやや似ているので、失望させないような努力をしていかなければいけない。世の中の感覚と永田町の感覚がかい離した時がいちばん怖い」と述べました。
立民 安住国対委員長「『総理隠し国会』だった」
立憲民主党の安住国会対策委員長は記者団に対し「ひと言で言うと『総理隠し国会』だった。とにかく国会に出たくないという安倍総理大臣の対応は誠実さを欠いた。閉会中も、通常国会も、徹底的に追及したい」と述べました。
また立憲民主党が国民民主党などと会派を合流させて臨んだことについて「英語の民間試験や『桜を見る会』の問題では突破力のある共産党とも連携し、政府を追及できると証明できた。これははじめの一歩にしかすぎず、さらに進展させたい」と述べました。
さらに政党の合流について「多弱の解消は野党の大きな責任で、1つの党にすることが非常に重要だ。小異を捨てて大同につくタイミングだ」と述べました。
国民 平野幹事長「桜を見る会 実態解明進める」
国民民主党の平野幹事長は国会内で記者団に対し「会派を合流させて初めて臨んだ国会だったが、英語の民間試験の導入を延期させるなど大きな成果を得ることができた。安倍政権は一貫して逃げの姿勢だったが『桜を見る会』の追及本部は国会が閉会しても、国民の立場に立ち、実態の解明を進めていく」と述べました。
また立憲民主党からの合流の呼びかけについて「野党の大きなかたまりを深化させる動きであり、対等な立場で課題に向き合い協議していく」と述べました。
公明 山口代表「重要課題の論戦乏しく残念」
公明党の山口代表は記者団に対し、「内外の重要な課題について突っ込んだ論戦が乏しかった点は少し残念だった。1つのテーマばかりに集中するのではなく、与党も野党も限られた会期の中で、最大限、どう時間をいかすかが問われている」と述べました。
閣僚辞任後に国会を欠席している菅原 前経済産業大臣と河井 前法務大臣について、「閣僚を辞めたからといって、説明責任が直ちに消えるものではない。説明を尽くす努力が求められる」と指摘しました。
また、山口代表は党の両院議員総会で「200回という節目の国会で政府提出の法案はおおむね成立し、最大の懸案とされた日米の貿易協定も承認を得ることができた」と述べました。
そのうえで「野党側はほとんど『桜を見る会』の課題を追及することに終始した感がある。『桜を見る会』は政府が招待する基準を明確にする方向で見直すので、しっかりやってもらいたい。おごりや緩みが表れたと国民に映らないよう、襟を正して再出発する必要がある」と述べました。
維新 馬場幹事長「憲政史上に汚点を残すような国会」
日本維新の会の馬場幹事長は記者会見で「10月から消費税が上がり、年金、医療、介護、子育てなど税と社会保障の一体改革について議論すべきだったのに不十分なままだった。また憲法審査会も国民投票法の改正案が採決されず、十分な議論もないまま閉会となった。憲政史上に汚点を残すような国会だ」と述べました。
共産 志位委員長「説明責任果たさず閉会」
共産党の志位委員長は国会内で記者団に対し「政府は説明責任を果たさずに国会を閉じてしまった。安倍総理大臣のモラルの崩壊が行き着くところまできたと思う。『桜を見る会』の問題は国会の閉会中でも通常国会でも徹底的に追及し、安倍政権を総辞職に追い込みたい」と述べました。衆議院インターネット審議中継
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=49641&media_type=
2019年12月9日 (月)
本会議 (10分)
案件:
議長発言
アフガニスタンで発生した銃撃事件の犠牲者に対する黙祷
弔詞贈呈報告
請願
閉会中審査に関する件
会期終了の挨拶
発言者一覧
説明・質疑者等(発言順): 開始時刻 所要時間
大島理森(衆議院議長) 13時 32分 07分 10月に召集された第200臨時国会は国民投票法の改正案など成立に至らなかった法案を継続審議にする手続きなどが行われ、閉会した。
この国会では日米の新たな貿易協定が承認された他、公立学校の教員の働き方改革を推進するための改正法など政府が提出した15の法案のうち14が成立した。
posted by hazuki at 22:18|
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